これだけはおさえたい データベース基礎の基礎
―設計と運用の基本からSQLの書き方まで―
2005年12月16日紙版発売
谷尻かおり 著
A5判/200ページ
定価2,508円(本体2,280円+税10%)
ISBN 4-7741-2617-9
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書籍の概要
この本の概要
OracleやAccessなどではなくデータベースそのものを解説している本には,やさしいが結局のところ本質はわからない本か,本当の専門書かのいずれかしかありませんでした。実のところ,真の意味で「実用」に役立つ解説書が望まれていたのです。
本書では,長くデータベースに携わってきた著者が「つまりデータベースとは何なのか」「データベースの設計や開発では何をどうすればよいのか」などといった核心について丁寧に解説しています。ひと通り読めば,実際の仕事でも学校のテストでも困らないだけの知識は身につくはずです。
こんな方におすすめ
- これからデータベースを勉強する方
- データベースはどのように処理を行っているのか知らなかった方
- 手っ取り早くSQLの書き方を知りたい方
目次
第1章 オリエンテーション
- 1 データベースって何だろう?
- 1-1 データベースの全体像
- 1-2 データベース
- 1-3 データベース管理システム
- 1-4 データベースアプリケーション
- 2 データベースをとりまく人々
- 2-1 ユーザー
- 2-2 データベース管理者
- 2-3 アプリケーション開発者
第2章 ファイルからデータベースへ
- 1 紙からファイルへ
- 1-1 一覧表の特徴
- 1-2 一覧表を作る意味
- 1-3 データを管理する方法
- 2 ファイルを使ったデータ管理
- 2-1 ファイルとレコード
- 2-2 順編成ファイル
- 2-3 直接編成ファイル
- 2-4 索引順編成ファイル
- 2-5 ファイルの限界
- 2-6 表計算ソフトを使ったデータ管理
- 3 データベースを使ったデータ管理
- 3-1 データベースの構造
- 3-2 データベースを操作するエンジン
- 3-3 データベース言語SQL
- 4 データベース管理システムの役割
- 4-1 データの管理
- 4-2 トランザクション管理
- 4-3 同時実行制御
- 4-4 障害復旧管理
- 4-5 セキュリティ管理
第3章 リレーショナル・データベースのしくみ
- 1 リレーショナル・データベースの特徴
- 1-1 データはテーブルで管理する
- 1-2 テーブルは必ず2次元でなければならない
- 1-3 フィールド名は一意でなければならない
- 1-4 フィールドには決まったデータしか登録できない
- 1-5 テーブルには重複した値を登録できない
- 1-6 1つのデータは1箇所で管理する
- 2 テーブル内の制約
- 2-1 キーの種類
- 2-2 主キーの役割
- 2-3 主キーの落とし穴
- 2-4 フィールドに設定できる制約
- 3 NULL値の扱い方
- 3-1 NULL値の特徴
- 3-2 NULL値の持つ意味
- 3-3 NULL値をなくす方法
- 4 テーブル間の関連づけ
- 4-1 リレーションシップの種類
- 4-2 リレーションシップを設定するための条件
- 4-3 リレーションシップによって適用される制約
- 4-4 その他の制約
- 5 パフォーマンスに関する機能
- 5-1 インデックスとは?
- 5-2 インデックスの使い方
- 6 データ操作のしくみ
- 6-1 集合とテーブル
- 6-2 集合演算の方法
- 6-3 関係演算の方法
- 6-4 テーブルを結合する方法
- 7 実体を持たない仮想テーブル
- 7-1 ビューとは?
- 7-2 ビューでできること
- 7-3 ビューの利点
第4章 データベースを設計しよう
- 1 大まかな流れを確認しよう
- 2 通信販売会社よろずやカンパニー
- 3 第1段階:何を作るかを明確にする
- 3-1 データベースの目的
- 3-2 出力フォーマットを決める
- 4 第2段階:必要な情報を整理する
- 4-1 一覧表を作成する
- 4-2 一覧表から繰り返しをなくす
- 4-3 計算で求められる項目を削除する
- 4-4 主キーから他の項目の値が決まるようにする
- 4-5 すべての項目が主キーの値で決まるようにする
- 4-6 情報を整理するコツ
- 5 第3段階:目的を果たせるように情報を整理する
- 5-1 顧客からの注文を管理する
- 5-2 顧客情報を管理する
- 5-3 商品を管理する
- 5-4 社員情報を管理する
- 5-5 正規化する理由
- 6 第4段階:データ登録時の決まりを作る
- 6-1 表と表の関係を明確にする
- 6-2 項目に入力する値を考える
- 6-3 データの種類を決める
- 6-4 データ入力時のルールを決める
第5章 SQL の書き方をマスターしよう
- 1 SQLとは?
- 1-1 SQLとデータベース
- 1-2 命令の種類
- 1-3 SQLを実行する方法
- 2 SQLの書き方
- 2-1 SQLの予約語
- 2-2 命令の基本形
- 2-3 書き方の決まり
- 3 データベースを定義する
- 3-1 データベースの作成
- 3-2 テーブルの作成
- 3-3 主キーを設定する
- 3-4 フィールドの属性を設定する
- 3-5 リレーションシップを設定する
- 3-6 オブジェクトを削除する
- 3-7 テーブル定義を変更する
- 3-8 インデックスを作成する
- 4 目的のデータを取得する
- 4-1 テーブルからすべてのデータを取得する
- 4-2 特定のフィールドを取得する
- 4-3 並べ替えた結果を取得する
- 4-4 特定の条件を満たすレコードを取得する
- 4-5 「AかつB」の条件でレコードを抽出する
- 4-6 「AまたはB」の条件でレコードを抽出する
- 4-7 範囲を指定して抽出する
- 4-8 文字列の一部が一致するレコードを抽出する
- 4-9 値リストに含まれるレコードを抽出する
- 4-10 NULL値のレコードを取得する
- 4-11 抽出した結果を並べ替える
- 4-12 複数のテーブルを結合する(その1)
- 4-13 複数のテーブルを結合する(その2)
- 4-14 ビューを定義する
- 4-15 ビューの内容を参照する
- 5 データを編集する
- 5-1 新しいレコードを追加する
- 5-2 既存のレコードを編集する
- 5-3 既存のレコードを削除する
- 5-4 編集結果を保存する
- 5-5 データを編集するときに注意すること
- 6 データを使って集計する
- 6-1 データを利用して計算する
- 6-2 レコード数を求める
- 6-3 集計関数の種類
- 6-4 グループごとに集計する
- 6-5 グループごとに集計した結果から抽出する
第6章 アプリケーションを作るヒント
- 1 RDBMSと開発言語の選び方
- 1-1 RDBMSの種類
- 1-2 開発言語の種類
- 2 データベースに接続する方法
- 3 接続のために必要なもの
- 4 Excel VBAで試してみよう
- 4-1 ADOの準備
- 4-2 サンプル1:データベースから目的のデータを選択する
- 4-3 接続と切断
- 4-4 接続文字列の書き方
- 4-5 選択用のSQL文を実行する
- 4-6 サンプル2:SELECT文以外のSQLを実行する
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