[最新]はじめてのシステム設計
2006年2月8日紙版発売
永嶋浩 著
A5判/288ページ
定価2,508円(本体2,280円+税10%)
ISBN 4-7741-2666-7
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書籍の概要
この本の概要
ウォーターフォールモデルの普及から20年が経過した開発プロセスのパラダイムは,20世紀最後の数年間のうちに,XPに代表されるようなアジャイル開発プロセスという形での転換を遂げました。最近ますますシステムは複雑化し,同時に,よりいっそうの短納期・高品質・低コストが求められるようにもなってきて,システムの開発プロセスは以前にも増して重要になっています。
本書は,システム設計に関わる重要事項を読者が一人でも学習できることを目指し,漏れなく拾い上げています。
こんな方におすすめ
- これからシステムの設計に携わる方
- 仕事でシステム設計に関わることになった方
- システム設計者を目指す方、学生の方
目次
第1章 システムとは?
- 1-1 情報処理の捉え方
- 1-2 システムの評価
- キャパシティプラニング
- システムの導入効果
- 1-3 システムの起源
- コンピュータ以前のデータ処理システム
- コンピュータを使用した最初のデータ処理システム
- 初期の情報処理システム
- 初期の情報システム
- 1-4 システムのイノベーション
- 1-5 システム開発の手順
- 1-6 ソフトウェア工学の歴史的背景と目的
- ソフトウェア工学の発展経緯
- ソフトウェア工学の主要技術
- 1-7 ITスキル標準
第2章 システム開発の方法
- 2-1 導入方法
- 2-2 受注方法
- 2-3 開発手法
- ウォーターフォールモデル(Waterfall Model)
- プロトタイプモデル(Prototype Model)
- スパイラルモデル(Spiral Model)
- RADモデル(Rapid Application Development Model)
- 成長モデル(Evolutional Model)
- インクリメンタルモデル(Incremental Model)
第3章 最近の開発プロセス
- 3-1 オブジェクト指向の予備知識
- 3-2 反復型開発プロセス
- RUP(Rational Unified Process)
- アジャイルプロセス(Agile Process)
第4章 オープンなシステム設計
- 4-1 オープンシステム
- 4-2 オープンソース
- 4-3 オープンソースを使用した開発構成
- 4-4 オープンソース自体を作る開発プロセス
- 4-5 オープンソースを支えるJava
- Javaの特徴
- Javaの実行環境
第5章 ハードウェアのシステム構成
- 5-1 OS(Operating System)
- Windows
- Linux
- Mac OS
- UNIX
- TRON(The Real-time Operating system Nucleus)
- 5-2 パソコンの構成要素
- CPU
- 主記憶
- 補助記憶装置
- 入力装置
- 出力装置
- 通信装置
- 5-3 システムの構成
- シンプレックスシステム(Simplex System)
- タンデムシステム(Tandem System)
- デュプレックスシステム(Duplex System)
- デュアルシステム(Dual System)
- マルチプロセッサシステム(Multi Processor System)
- システムの構成例
第6章 システムの処理形態
- 6-1 バッチ処理
- センターバッチ処理
- リモートバッチ処理
- 6-2 リアルタイム処理
- トランザクション処理
- 6-3 分散処理
- クライアント/サーバーシステム
- エージェントシステム
- グリッドコンピューティングシステム
- P2Pコンピューティングシステム
第7章 Web系情報システムの構成
- 7-1 ルータの機能
- 7-2 ファイアーウォールの機能
- 7-3 ハブの機能
- 7-4 HTTP
- HTTPの手順
- 7-5 Webアプリケーションを構成する形態
- 2台でWebアプリケーションを構成する形態
- 1台でWebアプリケーションを構成する形態
- 7-6 サーブレットの仕組み
- 7-7 JSPの仕組み
- 7-8 Webアプリケーションの作成手法−I
- 7-9 Webアプリケーションの作成手法−II
第8章 分析技法
- 8-1 要求/分析
- 実現可能調査
- 現状分析
- 目標検討
- 要求定義
- 8-2 DFD(Data Flow Diagram)
- DFDの作成パターン
- DFDの構造化表現
第9章 設計技法−I
- 9-1 システム分割
- 9-2 入力設計
- 画面遷移設計
- 入力方式設計
- 9-3 出力設計
- 9-4 コード設計
- 9-5 ファイル設計
- ファイル設計の手順
- E-R図作成
- テーブルフロー図の作成
第10章 設計技法−II
- 10-1 入出力詳細設計
- 画面レイアウト設計
- 帳票レイアウト設計
- 10-2 物理データ設計
- 10-3 プログラム設計
- モジュール分割
- モジュール強度
- モジュール結合度
第11章 実装技法
- 11-1 図法
- フローチャート(Flowchart)
- HIPO(Hierarchy plus Input Process Output)
- NSチャート(Nassi-Schneiderman Chart)
- PAD(Problem Analysis Diagram)
- その他の図法
- 11-2 構造化プログラミング
- 11-3 コーディング基準
- 11-4 徴収額検索の実装例
- JSPとMySQLを連携する定石
- Webアプリケーション構築に伴う準備
- データベースの確認−1
- データベースの確認−2
- 作成ファイル間のデータフロー
- 2画面間の画面遷移
- 実装例
第12章 テスト/運用技法
- 12-1 テスト
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
- 運用テスト
- テスト仕様書の作成
- 12-2 デバッグ
- 12-3 運用
- 導入作業
- 保守作業
- 関連事項
第13章 まとめ―アドバンスな視点
- 13-1 開発プロセスの変遷
- ウォーターフォールモデル
- 反復型開発プロセス
- 13-2 システム技術の変遷
- 1980年代以前―ダム端末接続
- 1990年代―クライアント/サーバーシステム
- 1990年代後半―Webアプリケーションシステム
- 2000年代―リッチクライアントシステム
- 13-3 レガシーマイグレーション
- レガシーマイグレーションの2つの手法
- Javaレガシーシステム
- 13-4 ソフトウェアパターン
- アナリシスパターン(Analysis Patterns)
- アーキテクチャパターン(Architecture Patterns)
- デザインパターン(Design Patterns)
- J2EEパターン(J2EE Patterns)
- アンチパターン(Anti-Patterns)
- イディオム(Idiom)
- 13-5 開発工程の視点
- オープンソースの導入
- CMMの導入
- オブジェクト指向の導入
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