脳の中の「私」はなぜ見つからないのか?
――ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史
――ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史
2007年8月2日紙版発売
前野隆司 著
四六判/288ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3166-5
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書籍の概要
この本の概要
ロボット工学者である前野隆司教授は,工学者の視点から脳の機能解明の研究をはじめて,「心は脳が作り上げた幻想である」という考え「受動意識仮説」に至りました。
本書はその仮説を古今東西の思想を通して検証していきます。
こんな方におすすめ
- 自分探しをしてしまう方に
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- 脳を科学する時代
- 脳の表面積は新聞紙1枚程度です。しわくちゃに折りたたまれて頭蓋骨の中に納まります。そして大脳皮質の厚さは数ミリ程度で,脳を構成する細胞のほとんどは配線です。
目次
プロローグ
第1章 意識とは何か
- (1)一元論と二元論
- (2)クオリアの問題
- (3)結び付け問題と心の社会
第2章 東洋思想と宗教
- (1)釈迦
- (2)老子
- (3)荘子
- (4)キリスト教とイスラム教
- (5)中世日本の無常観
第3章 西洋哲学
- (1)デカルトの二元論
- (2)スピノザの汎神論
- (3)ヒュームの知覚の束
- (4)ニヒリズムと実存主義
- (5)現象学
- (6)構造主義
- (7)ポスト・モダン
第4章 現代心理学・科学・心の哲学
- (1)心理学
- (2)認知心理学
- (3)自律分散システムと創発系
- (4)複雑系
- (5)ニューラルネットワーク
- (6)脳の計算理論
- (7)心の哲学
第5章 哲学者との対話
- (1)現象学(慶應義塾大 斎藤慶典先生)
- (2)生態学的心理学(玉川大 河野哲也先生)
エピローグ
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