完全攻略シリーズWindows Vista & XP BIOS 完全攻略

[表紙]Windows Vist

紙版発売

A5判/304ページ

定価2,508円(本体2,280円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3391-1

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書籍の概要

この本の概要

BIOSの仕組みから,操作マニュアル,アップデート方法まで,これ1冊でBIOS の設 定は完璧に行えます。最新マザーボートに関して,全ての設定項目について,デフォ ルトの値・設定できる値を完全網羅しています。

こんな方におすすめ

  • パソコンの自作を行う人・興味がある人
  • パーツを増設する人

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目次

Chapter 1 BIOSの実体と役割

BIOSとは何か

  • BIOSはハードウェアと密接な関わりを持つ特殊なソフトウェア群
  • BIOS本体の格納場所はマザーボード上のROMチップ
  • BIOS ROMチップはSPI接続型へ向かう
  • BIOSの設定情報はSRAMに保存される

BIOSの役割

  • BIOSの役割 その1――標準入出力インターフェイスを提供する
    • 当初は統一されたAPIを提供することが最大の目的だった
    • WindowsはBIOSのAPIを使わない
  • BIOSの役割 その2――パソコンを起動させる
    • BIOSがなくてはパソコンは起動しない
    • OSが起動するまでのプロセス
  • BIOSの役割 その3――ハードウェアをチェック・初期化する
  • BIOSの役割 その4――ハードウェアの動作パターンを設定する
  • BIOSのそのほかの役割
    • なかなか捨てきれないリソース調停機能と省電力機能
    • CPUクーラーのファン制御

BIOSの種類

  • メニュースタイルは2パターンに収束
  • BIOSはマザーボードごとに異なる

Chapter 2 BIOSセットアップメニューの起動・終了・操作方法

AMI BIOS【タブ選択型】の起動・終了・操作方法

  • ASUSTeK「P5K Deluxe」の特徴
  • BIOSセットアップメニューの起動方法
  • BIOSセットアップメニューの終了方法
  • BIOSセットアップメニューの操作方法
    • BIOSセットアップメニューの画面構成
    • 特定の項目を変更するには

Award BIOS【クラシックタイプ】の起動・終了・操作方法

  • GIGABYTE「GA-MA69G-S3H」の特徴
  • BIOSセットアップメニューの起動方法
  • BIOSセットアップメニューの終了方法
  • BIOSセットアップメニューの操作方法
    • BIOSセットアップメニューの画面構成
    • GIGABYTE製マザーボードには隠しメニューが存在する
    • 特定の項目を変更するには

Chapter 3 OSのインストールと運用に欠かせないBIOS項目

OSインストール前に設定・確認しておくべき項目

  • 日付と時刻
    • ファイルやフォルダに正しいタイムスタンプ情報を与える
    • ライセンス認証のトラブルを回避する
  • ドライブの起動順位
    • OSインストール済ハードディスクを流用する場合
    • ICH9/8搭載マザーボードでの注意点
  • 指定したドライブからダイレクトに起動する
  • Serial ATAハードディスクの動作モード
    • Windows XPをインストールする場合は事前にドライバのインストールが必要
  • ウイルス検出機能
  • USBキーボード/マウス

Vistaインストール時に設定・確認しておくべき項目

  • ACPI 2.0の設定
  • スタンバイモードの状態
  • FDDの設定

パソコンを運用する上で知っておきたい項目

  • 起動時のオープニングメニューを非表示にする
  • ハードウェアチェックの簡略化
  • 不要なオンボード機能の無効化
  • USB接続のFDD使用時の設定
  • 静音設定
    • ASUSTeKの「Q-Fan」機能
    • GIGABYTEの「Smart FAN」機能
  • アラーム機能
  • CPUの省電力機能
  • 設定をデフォルトに戻す
  • 「CMOSクリア」とは
  • CMOSクリアの手順

Chapter 4 BIOSセットアップメニュー全解説 【AMI BIOS?インテルプラットフォーム編】

タブ選択型のBIOSセットアップメニューの特徴

Mainメニュー

  1. System Time
  2. System Date
  3. Legacy Diskette A
  4. Language
  5. SATA 1~SATA 6サブメニュー
  6. SATA Configurationサブメニュー

Advancedメニュー

  1. JumperFree Configurationサブメニュー
  2. 2USB Configurationサブメニュー
  3. CPU Configurationサブメニュー
  4. Chipsetサブメニュー
  5. Onboard Devices Configurationサブメニュー
  6. PCIPnPサブメニュー

Powerメニュー

  1. Suspend Mode
  2. Repost Video on S3 Resume
  3. ACPI 2.0 Support
  4. ACPI APIC Support
  5. APM Configurationサブメニュー
  6. Hardware Monitorサブメニュー

Bootメニュー

  1. Boot Device Priorityサブメニュー
  • 【複数台のハードディスク接続時のみ】 Hard Disk Drivesサブメニュー
  1. Boot Settings Configurationサブメニュー
  2. Security サブメニュー

Toolsメニュー

  1. ASUS EZ Flash 2
  2. ASUS O.C. Profileサブメニュー
  3. Ai Net 2サブメニュー

Exitメニュー

  1. Exit&Save Changes
  2. Exit&Discard Changes
  3. Discard Changes
  4. Load Setup Defaults

Chapter 5 BIOSセットアップメニュー全解説 【Award BIOS?AMDプラットフォーム編】

クラシックタイプのBIOSセットアップメニューの特徴

Standard CMOS Featuresサブメニュー

  1. Date (mm:dd:yy)
  2. Time (hh:mm:ss)
  3. IDE Channel 0 Master/Slaveサブメニュー
  4. IDE Channel 2/3 Master/Slaveサブメニュー
  5. Drive A
  6. Floppy 3 Mode Support
  7. Halt on
  8. BaseMemory
  9. Extended Memory

Advanced BIOS Featuresサブメニュー

  1. AMD K8 Cool&Quiet control
  2. Hard Disk Boot Priorityサブメニュー
  3. BIOS Flash Protection
  4. First/Second/Third Boot Device
  5. Boot Up Floppy Seek
  6. Boot Up Num-Lock
  7. Password Check
  8. HDD S.M.A.R.T. Capability
  9. Away Mode
  10. Delay for HDD (Secs)
  11. Full Screen LOGO Show
  12. Init Display First
  13. Surroundview
  14. Internal Graphics Mode
  15. Frame Buffer Size
  16. Current UMA Size

Advanced Chipset Featuresサブメニュー

  1. DRAM Configurationサブメニュー
  2. HT Link Controlサブメニュー
  3. PCIE Configurationサブメニュー
  4. IGX Configurationサブメニュー
  5. NB Azalia
  6. SB600 Spread Spectram

Integrated Peripheralsサブメニュー

  1. IDE Configurationサブメニュー
  2. OnChip SATA Controller
  3. OnChip SATA Type
  4. Onboard Audio Function
  5. Onboard 1394 Function
  6. Onboard LAN Function
  7. Onboard LAN Boot ROM
  8. OnChip USB Controller
  9. USB EHCI Controller
  10. USB Keyboard Support
  11. USB Mouse Support
  12. Legacy USB storage detect
  13. Onboard Serial Port
  14. Onboard Parallel Port
  15. Parallel Port Mode

Power Management Setupサブメニュー

  1. ACPI Suspend Type
  2. MODEM Use IRQ
  3. Soft-Off by Power button
  4. Modem Ring Resume
  5. USB Wake Up from S3
  6. PME Event Wake Up
  7. HPET Support
  8. Power On By Mouse
  9. Power On By Keyboard
  10. #KB Power ON Password
  11. AC Back Function
  12. Power-On by Alarm

PnP/PCI Configurationsサブメニュー

  1. Resources Controlled By
  2. PCI Latency Timer(CLK)
  3. PCI1 IRQ Assignment
  4. PCI2 IRQ Assignment

PC Health Status サブメニュー

  1. Reset Case Open Status
  2. System Warning Temperature
  3. CPU Warning Temperature
  4. CPU FAN Fail Warning
  5. SYSTEM FAN Fail Warning
  6. CPU Smart FAN Control
  7. CPU Smart FAN Mode

MB Intelligent Tweaker(M.I.T.)サブメニュー

  1. CPU Clock Ratio
  2. CPU Host Clock Control
  3. PCIE Clock (MHz)
  4. NB/SB Voltage
  5. DDR2 Voltage Control
  6. CPU Voltage Control
  7. Normal CPU Vcore

BIOSセットアップメニュー右側6項目

  1. Load Fail-Safe Defaults
  2. Load Optimized Defaults
  3. Set Supervisor Password
  4. Set User Password
  5. Save&Exit Setup
  6. Exit Without Saving

Chapter 6 BIOSをアップデートする

BIOSアップデートの方法は3種類

  • DOS環境でのアップデートは基本中の基本
  • Windows環境でのアップデートは初級ユーザーでも簡単
  • BIOS自身のアップデート機能はシンプルで簡単

DOS上でアップデートする

  • MSI「K9N Diamond」の場合
  • GIGABYTE「GA-MA69G-S3H」の場合
  • ASUSTeK 「P5K Deluxe」の場合

Windows上でアップデートする

  • ASUSTeK「ASUS Update」の場合
    • 手持ちのBIOSイメージファイルを使ってアップデートする
    • インターネット経由で自動アップデートする
    • 最新BIOSイメージファイルをダウンロードする
    • 現在のBIOSをバックアップする

BIOS自身の機能でアップデートする

  • GIGABYTE「Q-Flash」の場合
    • Q-Flashの機能でアップデートする
    • 現在のBIOSをバックアップする
  • ASUSTeK「EZ Flash 2」の場合
    • EZ Flash 2の機能でアップデートする
    • 現在のBIOSをバックアップする

Chapter 7 BIOSを保護・修復する

GIGABYTE「DualBIOS」「Virtual DualBIOS」「Quad BIOS」の保護・修復機能

  • BIOSの保護は「DualBIOS」から始まる
  • DualBIOSを設定するには
  • Q-Flashのお勧め設定
  1. Wide Range Protection
  2. Boot From
  3. Auto Recovery
  4. Halt On Error
  5. Keep DMI Data
  6. Copy Main ROM Data to Backup
  7. Load Default Settings
  8. Save Settings to CMOS
  • ハードディスクを保存先として利用する「Virtual DualBIOS」
  • 四重の修復機構を持つ「Quad BIOS」
    • メインBIOSが破損しバックアップBIOSが正常な場合
    • メインBIOSとバックアップBIOSが両方とも破損した場合①
    • メインBIOSとバックアップBIOSが両方とも破損した場合②

ASUSTeK「CrashFree BIOS 3」の保護・修復機能

  • Boot Blockを書き換え不可にすることで修復する「CrashFree BIOS 3」
  • サポートDVDからBIOSを修復する
  • USBメモリー/フロッピーディスクからBIOSを修復する

修復機能を持たないマザーボードのBIOS修復方法

  • DOS上で自動的にアップデートする仕掛けを作る
  • AMI BIOS の修復方法
  • Award BIOSの修復方法

Chapter 8 BIOSでオーバークロックを行うチューニングテクニック

BIOSでオーバークロックを行うには

  • CPUを規定以上のクロック周波数で動作させるオーバークロック
  • オーバークロックの手法は基本的に2つ
  • 基本はシステムクロックアップでCPUクロックを上昇させる
  • 限界クロックが不明な場合は一気にクロックを上げない
  • PCI Express/PCIバスのクロックを固定する

BIOSでオーバークロックを行うテクニック

  • システムクロックを上げる
    • 5MHzずつ上げて大雑把な限界クロックを見極める
    • Superπ・419万桁の完走を指標に限界クロックを見極める
  • CPUのコア電圧をアップする
  • メモリークロックを調整する
    • P5K Deluxeはある程度のメモリークロックを自動調整する
  • 一般のマザーボードの場合は手動でメモリークロックを調整する(下げる)
  • メモリークロックが限界に達したらメモリー電圧を上げてみる

Chapter 9 BIOS設定に必要なハードウェアの基礎知識

BIOS設定に必要なCPUの基礎知識

  • CPUクロックとシステムクロックの関係
    • パソコンは一定のリズムに合わせて動作する
    • CPUと周辺回路の動作クロックは違う
  • CPUの省電力機能「Cool'n'Quiet」「C1E」「EIST」
    • CPUの負荷レベルに応じて省電力を図るAMD「Cool'n'Quiet」
    • アイドル時に省電力を図るインテル「C1E」
    • CPUの負荷レベルに対応した省電力機能インテル「EIST」
    • Cool'n'QuietやEISTを機能させるためのOS設定
  • CPU加熱防止機能「Thermal Monitor 2」
  • CPUのメモリー保護機能「EDB」「NXBit」
  • 仮想化技術「Vanderpool Technology」
  • CPUクーラーの電源コネクタについて
    • インテルはPWM方式へ移行
    • AMD向けマザーボードもPWM方式をサポートする製品が増加中
    • インテル向けマザーボードで3ピンタイプのクーラーはファン制御できない
    • AMDプラットフォームでは明示的なBIOS設定が必要なことがある

BIOS設定に必要なメモリーの基礎知識

  • メモリーのアクセスタイミング

BIOS設定に必要なドライブの基礎知識

  • ハードディスクのデータ転送モード
    • CPUが非力な時代はDMA転送方式が使われていた
    • DMAコントローラの能力不足からPIO転送方式へ移行
    • Windowsに備えてバスマスタ転送へ
    • パラレル転送はUltra ATA/133が限界――そしてSerial ATA登場
  • Serial ATAハードディスクの動作モードの詳細について
    • ICHシリーズのドライブ接続台数
    • ICHに接続されたSerial ATAハードディスクは基本的にIDEとして認識される
    • Serial ATAの能力を発揮するAHCIモードで動作させるには専用ドライバが必要
    • ICH9Rの動作モード
    • ICHシリーズの動作モードを設定する上での指針
  • Robson Technology
  • BIOS設定に必要な電源の基礎知識

    • 2つの省電力規格「APM」と「ACPI」
      • ACPIの省電力レベル

    著者プロフィール

    松永融(まつながとおる)

    1957年,札幌に生まれる。北海道大学院薬学研究科修了後,某大手製薬会社の研究所勤務となる。以後11 年間,新薬の合成研究に携わるも,コンピュータの魅力にはまり急速にのめり込んでいく。

    97年からはフリーランスとなり,PC 関連の単行本や雑誌で執筆活動を続ける傍ら,PC周りのコンサルティングやPC関係のパンフレット・小冊子・Webページの制作業務なども手がけている。有機合成化学・薬・情報処理・図書管理の世界に精通する異色のテクニカルライターである。

    主な著書は,「Windows Vista自宅LAN完全攻略」,「カスタマイズ設定も一発で戻るバックアップ&再インストール最速テクニック」,「[これで完璧]大容量ハードディスクの仕組み・交換・徹底活用」(以上,技術評論社),「WindowsNT ネットワーク管理ツール全解説」(毎日コミュニケーションズ)など多数。

    ホームページ :http://maxtech.jpn.ch/