ファーストブックシリーズデジタル一眼レフがわかる

[表紙]デジタル一眼レフがわかる

紙版発売

A5判/296ページ

定価1,958円(本体1,780円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3526-7

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書籍の概要

この本の概要

デジタルカメラの登場ですっかりカメラの常識も一変しました。でも,レンズを通った光線が画像を結ぶという原理は今も変わりません。銀塩カメラでもデジタル一眼でも,光学とレンズ,露出はしくみの理解に欠かせません。

本書ではそんな基本とともに,デジタルならではの技術,撮像素子やオートフォーカス,手ブレ補正にホワイトバランスなどを,図解を交えて解説していきます。オールドファンはデジタル一眼の理解のために,デジタルカメラから入ったルーキーは銀塩カメラ理解のために,ぜひご覧ください。

こんな方におすすめ

  • デジタル一眼レフカメラのしくみを知りたい人
  • カメラの歴史を知りたい人

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すべての基本は露出とピントにあり
いい写真を撮りたい,そんな思いに応えた撮影テクニックのガイドはたくさんあります。上手な人の作例を真似してもいいでしょう。しかし,その写真を実現するカメラはどのようなしくみになっているのでしょうか。

目次

第1章 カメラの基本 ~カメラを構成するもの

  • 1-1 カメラの基本構成
  • 1-2 カメラの種類
  • 1-3 デジタル一眼レフの発展

第2章 ファインダー ~撮影する画像を確認する

  • 2-1 ファインダーは昔のカメラにはなかった!?
  • 2-2 ファインダーの種類
  • 2-3 レフレックスファインダーの実現
  • 2-4 初期一眼レフカメラ,3つの欠点
  • 2-5 ファインダーの光学系 ペンタプリズム
  • 2-6 ペンタプリズム以外で像を反転する
  • 2-7 出っ張りのない一眼レフファインダー
  • 2-8 一眼レフファインダーの倍率
  • 2-9 デジタル一眼レフのファインダー倍率
  • 2-10 一眼レフカメラのファインダースクリーン
  • 2-11 ブラックアウトを解決するクイックリターンミラー
  • 2-12 絞っても暗くならない「自動絞り」
  • 2-13 液晶モニター
  • 2-14 ライブビューファインダー

第3章 シャッターと絞り ~光が当たる時間を制限する

  • 3-1 シャッターはなぜ必要か?
  • 3-2 シャッターの種類
  • 3-3 フォーカルプレーンシャッターのいろいろ
  • 3-4 素子シャッター(電子シャッター)
  • 3-5 フォーカルプレーンシャッターの動体静止機能
  • 3-6 絞りとは?
  • 3-7 光彩絞り

第4章 撮像素子 ~CMOSとCCD

  • 4-1 デジタルカメラの心臓部「撮像素子」とは?
  • 4-2 撮像素子の種類(1)――xyアドレス型
  • 4-3 撮像素子の種類(2)――電荷転送型
  • 4-4 CMOSとCCDの違い
  • 4-5 色情報をどうやって得るのか?
  • 4-6 撮像素子に付加するもの
  • 4-7 撮像素子の画面サイズ
  • 4-8 メモリーカード
  • column――富士フイルムのハニカムCCD

第5章 画像ファイルと画像処理 ~デジタルカメラのデータを知る

  • 5-1 デジタルカメラの回路構成
  • 5-2 RGBと色空間
  • 5-3 画像ファイルとは?
  • 5-4 画像ファイルの圧縮技術
  • 5-5 デジタルカメラのファイルフォーマット
  • 5-6 RAWファイルと現像
  • 5-7 画像処理による絵作り
  • 5-8 ホワイトバランス
  • 5-9 その他の画像処理

第6章 露出制御 ~測光,シャッターと絞りのコントロール

  • 6-1 露出制御の基本
  • 6-2 測光
  • 6-3 測光方式
  • 6-4 自動露出(AE)の方式
  • 6-5 シャッターと絞りをコントロールする

第7章 フォーカシング ~ピント合わせとオートフォーカス

  • 7-1 ピント合わせとは?
  • 7-2 ピント合わせの方法
  • 7-3 ピント合わせと画角
  • 7-4 オートフォーカスのしくみ
  • 7-5 一眼レフのピント検出――位相検出法
  • 7-6 動く被写体のピントを追う技術
  • 7-7 レンズ内モーターとボディ内モーター

第8章 手ブレ補正とゴミ対策 ~デジタル時代の新技術

  • 8-1 手ブレとは?
  • 8-2 手ブレ補正の方式
  • 8-3 ゴミが写り込むということ
  • 8-4 ゴミの写り込み対策

第9章 撮影レンズ ~レンズの基本とレンズマウント

  • 9-1 撮影レンズの役割
  • 9-2 焦点距離
  • 9-3 主点
  • 9-4 レンズの明るさ
  • 9-5 被写界深度
  • 9-6 デジタルカメラのレンズの問題点
  • 9-7 レンズマウント

第10章 レンズの収差 ~像を悪化させる正体は?

  • 10-1 レンズの収差とその種類
  • 10-2 色収差
  • 10-3 球面収差
  • 10-4 コマ収差
  • 10-5 非点収差
  • 10-6 像面収差
  • 10-7 歪曲収差
  • 10-8 収差を補正する

第11章 ストロボ ~しくみと調光

  • 11-1 ストロボとは?
  • 11-2 ストロボ使用時の露出制御
  • 11-3 ストロボをTTLで調光する
  • 11-4 フォーカルプレーンシャッターとストロボ同調速度
  • column――デジタルカメラの電池

著者プロフィール

豊田堅二(とよだけんじ)

1947年東京生まれ。30年余にわたって(株)ニコンに勤務し一眼レフの設計やデジタルカメラ関連の業務に携わった。2002年に(株)ニコンを退社後,武蔵野美術大学映像学科や日本大学芸術学部写真学科で非常勤講師として教鞭をとるかたわら,社団法人日本写真学会では副会長として学会運営に携わっている。

著書に『ニコンファミリーの従姉妹たち』(朝日ソノラマ),『図解カメラのしくみ』『カメラの雑学図鑑』(ともに日本実業出版社),『Image Sensors And Signal Processing For Digital Still Cameras』(共著,Taylor & Francis)などがある。