技評SE新書シリーズ上流工程で成功する人、つまずく人

[表紙]上流工程で成功する人、つまずく人

紙版発売

新書判/160ページ

定価924円(本体840円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3746-9

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書籍の概要

この本の概要

誰もがいつかはステップアップを考える「上流工程」。しかし,そこではプログラマーやSEとは異なるスキルが要求されるため,戸惑い,挫折する人も少なくない。どうすれば上流工程で成功できるのか?成功する人とつまずく人の違いはどこにあるのか? ベストセラー『ソフトウェア開発で伸びる人,伸びない人』の著者が,その疑問に答える上流工程の必読書。

こんな方におすすめ

  • 上流工程に興味のある人
  • そろそろプログラマーを卒業したい人
  • 職場の仕事の進め方に疑問を感じている人

目次

  • はじめに
  • 第一部 要求編

    第1章 要求の獲得はなぜ難しいのか

    • プロジェクト失敗の大きな要因/ソフトウェア工学になじまない領域/
    • 要望の収集からシステムスコープの確定まで/要望収集からフィルタリングに関する問題/
    • 人間に関する問題/要望の扱いに関する問題/現実に現れている症状/
    • 要求は与えられるものではなく獲得するもの

    第2章 要求を獲得できる人,できない人

    • 素養チェックリスト/分類力/ボトムアップとトップダウン/「~系」には要注意/
    • 定義力/コミュニケーション力/技術力/決断力/問題発見力

    第3章 問題のパターン

    • 問題に対するアプローチ/問題のパターン/ビジネスに関する問題/システムに関する問題/
    • システムの構造劣化/システムの属人化/どちらに属する問題なのか区別することが重要

    第4章 要望収集プロセスのパターン

    • 五つのステップ/ステップ1 どちらに属する問題なのかを区別する/
    • ステップ2 何が問題なのかを獲得する/ステップ3 何をしたいのかを獲得する/
    • ステップ4 どのようにしたいのかを獲得する/ステップ5 要望を収集する

    第5章 フィルタリングのパターン

    • プロジェクトの失敗を防ぐ三つのポイント/実現性/技術的に実現可能か?/
    • 費用,期限内で実現可能か?/網羅性/無矛盾性/要求を獲得できる人

    第二部 プロジェクト編

    第6章 非知識労働の開発プロジェクト

    • 知識を使う人,使わない人/非計画性/スコープが維持できない/
    • 他責主義/その場主義/不勉強/ビジネスベーシックの欠如

    第7章 IT業界にまつわる誤解

    • コンピュータを使っていれば知識労働?/
    • コンピュータを使える人は頭がいい?/知識労働の反対は肉体労働?

    第8章 知識労働としての開発プロジェクト

    • 五つの条件/計画性がある/知識と技術をバランスよく持つ/
    • 現場主義である/クリエイティブである/プロ意識がある
    • おわりに

    著者プロフィール

    荒井玲子(あらいれいこ)

    1991年から,日本国内企業へのオブジェクト指向技術普及活動に携わる。富士ゼロックス情報システム(株),日本ラショナルソフトウェア(株)にてオブジェクト指向の導入,研究開発,人材育成を軸に活動。プロセスエンジニア,シニアアーキテクトとして,プロジェクトにおけるオブジェクト指向技術の適用実績を持つ。著書に,『UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノート』(ディー・アート),『ソフトウェア開発で伸びる人,伸びない人』『UMLは手段』(技術評論社)がある。

    著書