生物ミステリー(生物ミステリー プロ)シリーズエディアカラ紀・カンブリア紀の生物

[表紙]エディアカラ紀・カンブリア紀の生物

紙版発売

A5判/192ページ

定価2,948円(本体2,680円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6084-9

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書籍の概要

この本の概要

魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり,知的探究心を呼び起こし,そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を,みなさまにお届けします。

シリーズ1作目は「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」。
故スティーヴィン・ジェイ・グールドの名作『ワンダフル・ライフ』で紹介されたカンブリア紀,その前の時代であるエディアカラ紀生物群,そしてさらにその前の謎多き時代に着目します。
『ワンダフル・ライフ』の刊行から20年余,カンブリア紀の姿がどのように“変化”したのか,本書でぜひご一読下さい。

本書のここを見てほしい

  • 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
  • 世界各地の研究者・組織に協力を頂き,珍しい写真を豊富に掲載。
  • 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでも楽しい。

こんな方におすすめ

  • 古生物に興味のある方
  • カンブリア紀,先カンブリア紀について知りたい方
  • 既刊本に飽き足らないマニアックな方に,特にオススメです

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生物ミステリーPRO―いまだから読みたい,古生物たちの世界
魅惑的な古生物たちの世界。知的好奇心をくすぐり,知的探究心を呼び起こし,そして何よりシンプルに面白い。そんな世界を,みなさまにお届けします。

目次

第1部 原始生命の時代
原始生命の時代

  • 最初の生命はどんな姿だったのか?
  • 世界最古の動物は,「全球凍結時代」を生き抜いた
  • 「胚の化石」が語る左右相称動物の起源
  • 「世界最古の這い跡」のもつ意味

第2部 エディアカラ紀
エディアカラ紀

  • オーストラリアの丘陵で発見された「先カンブリア時代」の生物
  • カナダの「葉状生物」
  • ナミビアの“ボート ”
  • ロシアの軟体動物
  • その他,世界のエディアカラ生物群
  • 「楽園」とよばれた時代
  • 陸上生物なのか?
  • アヴァロンの爆発

第3部 カンブリア紀
1. 発見物語

  • 聖地「バージェス」
  • チャールズ・ウォルコット
  • ケンブリッジ・プロジェクト

2. ワンダフル・ライフ!

  • カンブリア紀という時代
  • スティーヴン・ジェイ・グールド
  • 美しきレースガニ
  • 奇妙なエビ
  • 五つ眼
  • 幻惑するもの
  • 人類の祖先?
  • 他にもたくさんのワンダフル・ライフ

3. 新たなフィールド

  • 中国,澄江で進む“化石戦争”
  • 澄江のアノマロカリス
  • 澄江のハルキゲニア
  • 澄江のワンダフル・ライフ
  • 最古の魚類

4. 世界のカンブリア爆発

  • シリウス・パセット
  • カンガルー島
  • ユタ
  • オルステン

5. 覇者アノマロカリス

  • 世界各地でみつかる化石
  • 硬い外骨格を噛み砕く?
  • 実は“軟弱者”だったのか
  • 「眼」が語るその生態
  • その進化の系譜

6. 新しいワンダフル・ライフ!

  • 軟体動物だった「一反木綿」
  • 貝殻一枚トゲ多数
  • 巨大な頭部のアノマロカリス類
  • 「イカ」だった「エビ?」
  • 這い回る胃
  • 歩くサボテン
  • チューリップ・クリーチャー
  • 2枚の殻をもった“節足動物のオリジン”
  • ワンダーではない?

7. 「カンブリア爆発」の真実

  • カンブリア爆発とは何だったのか
  • 楽園時代の“コップ生物”
  • プリンのような体と硬い針
  • カンブリア紀の農耕革命
  • “部品”だけの化石群
  • カンブリア爆発の本質
  • 眼の誕生は進化を加速させた
  • 確認された「中枢神経系」
  • カンブリア爆発を促した地球環境

エピローグ

  • すでに始まっていた陸上進出

著者プロフィール

土屋健(つちやけん)

オフィス ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学,古生物学)。その後,科学雑誌『Newton』の記者編集者を経て独立し,現職。近著に『そして恐竜は鳥になった』(誠文堂新光社),『大人の恐竜大図鑑』(洋泉社),『大人のための「恐竜学」』(祥伝社新書)など。


群馬県立自然史博物館(ぐんまけんりつしぜんしはくぶつかん)

世界遺産候補「富岡製糸場」で知られる群馬県富岡市にあり,地球と生命の歴史,群馬県の豊かな自然を紹介している。1996年開館の「見て・触れて・発見できる」博物館。常設展示「地球の時代」には,全長15mのカマラサウルスの実物骨格やブラキオサウルスの全身骨格,ティランノサウルス実物大ロボット,トリケラトプスの産状復元と全身骨格などの恐竜をはじめ,三葉虫の進化系統樹やウミサソリ,皮膚の印象が残ったヒゲクジラ類化石やヤベオオツノジカの全身骨格などが展示されている。その他にも,群馬県の豊かな自然を再現したいくつものジオラマ,ダーウィン直筆の手紙,アウストラロピテクスなど化石人類のジオラマなどが並んでいる。企画展も年に3回開催。
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/