生物ミステリー(生物ミステリー プロ)シリーズエディアカラ紀・カンブリア紀の生物
2013年11月12日紙版発売
土屋健 著,群馬県立自然史博物館 監修
A5判/192ページ
定価2,948円(本体2,680円+税10%)
ISBN 978-4-7741-6084-9
書籍の概要
この本の概要
魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり,知的探究心を呼び起こし,そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を,みなさまにお届けします。
シリーズ1作目は「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」。
故スティーヴィン・ジェイ・グールドの名作『ワンダフル・ライフ』で紹介されたカンブリア紀,その前の時代であるエディアカラ紀生物群,そしてさらにその前の謎多き時代に着目します。
『ワンダフル・ライフ』の刊行から20年余,カンブリア紀の姿がどのように“変化”したのか,本書でぜひご一読下さい。
本書のここを見てほしい
- 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
- 世界各地の研究者・組織に協力を頂き,珍しい写真を豊富に掲載。
- 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでも楽しい。
こんな方におすすめ
- 古生物に興味のある方
- カンブリア紀,先カンブリア紀について知りたい方
- 既刊本に飽き足らないマニアックな方に,特にオススメです
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目次
第1部 原始生命の時代
原始生命の時代
- 最初の生命はどんな姿だったのか?
- 世界最古の動物は,「全球凍結時代」を生き抜いた
- 「胚の化石」が語る左右相称動物の起源
- 「世界最古の這い跡」のもつ意味
第2部 エディアカラ紀
エディアカラ紀
- オーストラリアの丘陵で発見された「先カンブリア時代」の生物
- カナダの「葉状生物」
- ナミビアの“ボート ”
- ロシアの軟体動物
- その他,世界のエディアカラ生物群
- 「楽園」とよばれた時代
- 陸上生物なのか?
- アヴァロンの爆発
第3部 カンブリア紀
1. 発見物語
- 聖地「バージェス」
- チャールズ・ウォルコット
- ケンブリッジ・プロジェクト
2. ワンダフル・ライフ!
- カンブリア紀という時代
- スティーヴン・ジェイ・グールド
- 美しきレースガニ
- 奇妙なエビ
- 五つ眼
- 幻惑するもの
- 人類の祖先?
- 他にもたくさんのワンダフル・ライフ
3. 新たなフィールド
- 中国,澄江で進む“化石戦争”
- 澄江のアノマロカリス
- 澄江のハルキゲニア
- 澄江のワンダフル・ライフ
- 最古の魚類
4. 世界のカンブリア爆発
- シリウス・パセット
- カンガルー島
- ユタ
- オルステン
5. 覇者アノマロカリス
- 世界各地でみつかる化石
- 硬い外骨格を噛み砕く?
- 実は“軟弱者”だったのか
- 「眼」が語るその生態
- その進化の系譜
6. 新しいワンダフル・ライフ!
- 軟体動物だった「一反木綿」
- 貝殻一枚トゲ多数
- 巨大な頭部のアノマロカリス類
- 「イカ」だった「エビ?」
- 這い回る胃
- 歩くサボテン
- チューリップ・クリーチャー
- 2枚の殻をもった“節足動物のオリジン”
- ワンダーではない?
7. 「カンブリア爆発」の真実
- カンブリア爆発とは何だったのか
- 楽園時代の“コップ生物”
- プリンのような体と硬い針
- カンブリア紀の農耕革命
- “部品”だけの化石群
- カンブリア爆発の本質
- 眼の誕生は進化を加速させた
- 確認された「中枢神経系」
- カンブリア爆発を促した地球環境
エピローグ
- すでに始まっていた陸上進出
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