ITエンジニアのための機械学習理論入門

[表紙]ITエンジニアのための機械学習理論入門

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電子版発売

A5判/256ページ

定価2,838円(本体2,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-7698-7

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この本の概要

現在話題となっている機械学習(Machine Learning)のツールやライブラリは内部でどのような計算をしているのか? 計算で得られた結果にはどのような意味があり,どのようにビジネス活用すればよいのか?――という疑問を持つエンジニアが増えています。本書は機械学習理論を数学的な背景からしっかりと解説をしていきます。そしてPythonによるサンプルプログラムを実行することにより,その結果を見ることで機械学習を支える理論を実感できるようになります。

こんな方におすすめ

  • 機械学習を知りたい方
  • しくみを正しく知ってビジネスに役立てたい方

著者の一言

筆者は,業務システムでのオープンソースの活用を促進する企業に勤務しており,日々の業務で直接に機械学習に関わっているわけではありません。機械学習の理論については,大学時代に学んだ統計学(統計物理学)の知識を基に,個人的な興味で学習を続けてきました。そのような中,「業務として機械学習に関わらざるを得ない」というITエンジニアが増えていることに気が付き,機械学習の基礎知識をエンジニア仲間に広げていきたいと考えるようになりました。
いまは,機械学習のツールやライブラリーがオープンソースで誰でも自由に利用できる時代です。しかしながら,その背後にある「理論」こそが万人に解放されるべきものだと信じています。機械学習は,高度な数学の理論が現実世界の問題解決に役立てられる舞台であり,ITエンジニアの知的探究心を刺激する最高の素材です。機械学習の面白さを知れば,「学校の数学は社会で役に立たない」なんて,まったくの勘違いだとわかるでしょう。
本書をきっかけに,「もう一度,数学を学びなおして,より高度な機械学習の理論をマスターしよう」と考える読者が現れることを心待ちにしています。

https://github.com/enakai00/ml4se/raw/master/ml4se.zip

本書で使用しているサンプルプログラムは上記GitHubページよりダウンロード可能です。本書を読み進める際に,機械学習理論の確認のためにご利用ください。

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本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

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著者プロフィール

中井悦司(なかいえつじ)

1971年4月大阪生まれ。ノーベル物理学賞を本気で夢見て,理論物理学の研究に没頭する学生時代,大学受験教育に情熱を傾ける予備校講師の頃,そして,華麗なる(ς)転身を果たして,外資系ベンダーでLinuxエンジニアを生業にするに至るまで,妙な縁が続いて,常にUnix/Linuxサーバと人生を共にする。最近は,Linuxディストリビュータに籍をおいて,企業システムでのLinux/OSSの活用促進に情熱を燃やす日々を過ごしながら,雑誌記事や書籍の執筆にも注力。
休日は,ロシア文学と哲学書を読みながら,ピアノジャズを楽しむはずが,今はなぜか,小学1年生の愛娘とスポーツクラブのプールに通う,近所で評判の「よいお父さん」。「世界平和」のために早めの帰宅を心がけるものの,こよなく愛する場末の飲み屋についつい立ち寄りがちな今日このごろ。
Linux/OSSによる業務アプリケーションの開発から,全国の小売店舗で稼働する10,000台以上のLinuxサーバーの運用サポート,プライベートクラウドの設計・構築まで,さまざまなプロジェクトを通して身につけた,「プロの心構え」を若手エンジニアに伝えるために苦心中。最近は,機械学習理論などデータサイエンスの基礎知識の啓蒙にも活動範囲を拡大。