初歩からのメディカルシリーズナース・患者のための 喘息マネージメント入門
2017年1月6日紙版発売
宮本昭正 監修・編集,森田寛,灰田美知子,保澤総一郎,庄司俊輔 著
B5変形判/208ページ
定価2,728円(本体2,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8649-8
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書籍の概要
この本の概要
喘息は,根本治療は難しい病気とされます。しかし,うまくコントロールできれば死に至る発作を回避し,健常人と変わらない生活を送れます。それを実現するためには,コメディカルや患者の方に早期発見,早期治療,薬の正しい知識,喘息の管理法の知識を熟知してもらうことが必要です。本書は,喘息治療の指針である「喘息予防・管理ガイドライン2015」に基づき,図解でやさしく解説しながら具体的にどのように喘息をコントロールしていけばよいかを,実践できるようにするものです。喘息の正しい知識と予防法を理解できます。宮本昭正先生は,喘息ガイドラインを策定してきたアレルギー治療の第一人者です。
こんな方におすすめ
- 正しい喘息マネージメントを知りたい方・身に付けたい方
- 喘息ガイドラインの内容をやさしく理解したい方
目次
- はじめに
第1章 喘息を理解する (森田 寛)
- 1 アレルギーとは?
- 2 喘息はどのような疾患か?
- 2-1 喘息の病態
- コラム サイトカイン
- コラム アトピーとは
- コラム Th2 細胞(2 型ヘルパーT 細胞)
- コラム プロスタグランジン
- 2-2 喘息をどのように診断するか?
- 2-3 喘息重症度と発作強度の決め方
- 2-4 難治性喘息
- 2-5 呼吸機能検査の特徴
- 2-6 アスピリン喘息
- 3 喘息の管理・治療の目標
- 4 喘息死の予防・対策
- 5 小児喘息の特徴
第2章 喘息の予防 (灰田 美知子)
- 1 喘息予防の根拠
- 1-1 喘息死の現状
- 1-2 喘息死の背景
- 2 自己管理と予防
- 2-1 定期受診の役割
- 3 喘息予防の実際
- 3-1 一次予防
- 3-2 二次予防と三次予防
- 4 喘息予防に必要な教育指導
- 4-1 教育の必要性
- 4-2 教育内容
- 4-3 教育方法
- 4-4 教育の担い手
- 4-5 教育の実際
- 4-6 自己管理技術の普及
第3章 喘息の世代別マネージメント (灰田 美知子)
- 1 高齢者喘息
- 1-1 非薬物療法
- 1-2 身体機能・認知機能の低下
- 1-3 薬剤の適否
- 1-4 合併症
- 2 成人喘息
- 2-1 若年喘息との相違点
- 2-2 合併症
- 2-3 成人喘息特有の問題
- 2-4 成人喘息の特殊性
- 3 妊娠可能な世代の喘息(閉経,主婦業)
- 3-1 妊娠
- 3-2 閉経
- 3-3 主婦業
- 4 思春期喘息
- 4-1 本人が主体となる治療
- 4-2 病態の変化
- 4-3 指導方法
第4章 薬物によるコントロール (保澤 総一郎)
- 1 薬剤の種類
- 2 長期管理薬(コントローラー)
- 2-1 副腎皮質ステロイド薬
- 2-2 長時間作用性吸入β2 刺激薬
- 2-3 吸入ステロイド薬/ 長時間作用性吸入β2 刺激薬配合剤
- 2-4 ロイコトリエン受容体拮抗薬
- コラム ロイコトリエン受容体拮抗薬
- 2-5 テオフィリン徐放製剤
- 2-6 長時間作用性吸入抗コリン薬
- 2-7 抗IgE 抗体
- 2-8 抗IL-5 抗体
- 2-9 ロイコトリエン受容体拮抗薬以外の抗アレルギー薬
- 2-10 その他の薬剤,療法
- 2-11 今後期待される薬剤
- 3 長期管理における発作治療薬
- 3-1 短時間作用性吸入β2 刺激薬
- 3-2 経口ステロイド薬
- 3-3 テオフィリン薬
- 3-4 短時間作用性吸入抗コリン薬
- 4 喘息長期管理:段階的薬剤投与プラン
- 4-1 喘息の治療目標
- 4-2 治療の原則
- 4-3 喘息治療の4 つのステップ
- 4-4 治療の実際
- 4-5 難治例への対応
- 5 喘息発作への対処
- 5-1 喘息急性増悪の程度(発作強度)の判定と発作治療ステップ
- 5-2 喘息急性増悪の対応と発作治療ステップの選択
- 5-3 入院の適応
- 5-4 喘息急性増悪に対するコンセプト
第5章 喘息の自己管理 (庄司 俊輔)
- 1 発作治療薬と長期管理薬の違いを理解する
- 1-1 発作に対処するためには
- コラム 吸入ステロイド薬と喘息治療
- 1-2 喘息の長期管理
- 1-3 発作治療薬と長期治療薬の違いについて
- 2 喘息増悪の予防と治療(ピークフローの使い方を含む)
- 2-1 喘息患者教育の重要性
- 2-2 ピークフローモニタリング
- 2-3 喘息増悪時の対処法について(アクションプランも含めて)
- 2-4 治療アドヒアランスの向上
- 3 喘息日記の有用性
- 喘息用語解説
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