初歩からのメディカルシリーズナース・患者のための 喘息マネージメント入門

[表紙]ナース・患者のための 喘息マネージメント入門

紙版発売

B5変形判/208ページ

定価2,728円(本体2,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-8649-8

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書籍の概要

この本の概要

喘息は,根本治療は難しい病気とされます。しかし,うまくコントロールできれば死に至る発作を回避し,健常人と変わらない生活を送れます。それを実現するためには,コメディカルや患者の方に早期発見,早期治療,薬の正しい知識,喘息の管理法の知識を熟知してもらうことが必要です。本書は,喘息治療の指針である「喘息予防・管理ガイドライン2015」に基づき,図解でやさしく解説しながら具体的にどのように喘息をコントロールしていけばよいかを,実践できるようにするものです。喘息の正しい知識と予防法を理解できます。宮本昭正先生は,喘息ガイドラインを策定してきたアレルギー治療の第一人者です。

こんな方におすすめ

  • 正しい喘息マネージメントを知りたい方・身に付けたい方
  • 喘息ガイドラインの内容をやさしく理解したい方

目次

  • はじめに

第1章 喘息を理解する (森田 寛)

  • 1 アレルギーとは?
  • 2 喘息はどのような疾患か?
    • 2-1 喘息の病態
    • コラム サイトカイン
    • コラム アトピーとは
    • コラム Th2 細胞(2 型ヘルパーT 細胞)
    • コラム プロスタグランジン
    • 2-2 喘息をどのように診断するか?
    • 2-3 喘息重症度と発作強度の決め方
    • 2-4 難治性喘息
    • 2-5 呼吸機能検査の特徴
    • 2-6 アスピリン喘息
  • 3 喘息の管理・治療の目標
  • 4 喘息死の予防・対策
  • 5 小児喘息の特徴

第2章 喘息の予防 (灰田 美知子)

  • 1 喘息予防の根拠
    • 1-1 喘息死の現状
    • 1-2 喘息死の背景
  • 2 自己管理と予防
    • 2-1 定期受診の役割
  • 3 喘息予防の実際
    • 3-1 一次予防
    • 3-2 二次予防と三次予防
  • 4 喘息予防に必要な教育指導
    • 4-1 教育の必要性
    • 4-2 教育内容
    • 4-3 教育方法
    • 4-4 教育の担い手
    • 4-5 教育の実際
    • 4-6 自己管理技術の普及

第3章 喘息の世代別マネージメント (灰田 美知子)

  • 1 高齢者喘息
    • 1-1 非薬物療法
    • 1-2 身体機能・認知機能の低下
    • 1-3 薬剤の適否
    • 1-4 合併症
  • 2 成人喘息
    • 2-1 若年喘息との相違点
    • 2-2 合併症
    • 2-3 成人喘息特有の問題
    • 2-4 成人喘息の特殊性
  • 3 妊娠可能な世代の喘息(閉経,主婦業)
    • 3-1 妊娠
    • 3-2 閉経
    • 3-3 主婦業
  • 4 思春期喘息
    • 4-1 本人が主体となる治療
    • 4-2 病態の変化
    • 4-3 指導方法

第4章 薬物によるコントロール (保澤 総一郎)

  • 1 薬剤の種類
  • 2 長期管理薬(コントローラー)
    • 2-1 副腎皮質ステロイド薬
    • 2-2 長時間作用性吸入β2 刺激薬
    • 2-3 吸入ステロイド薬/ 長時間作用性吸入β2 刺激薬配合剤
    • 2-4 ロイコトリエン受容体拮抗薬
    • コラム ロイコトリエン受容体拮抗薬
    • 2-5 テオフィリン徐放製剤
    • 2-6 長時間作用性吸入抗コリン薬
    • 2-7 抗IgE 抗体
    • 2-8 抗IL-5 抗体
    • 2-9 ロイコトリエン受容体拮抗薬以外の抗アレルギー薬
    • 2-10 その他の薬剤,療法
    • 2-11 今後期待される薬剤
  • 3 長期管理における発作治療薬
    • 3-1 短時間作用性吸入β2 刺激薬
    • 3-2 経口ステロイド薬
    • 3-3 テオフィリン薬
    • 3-4 短時間作用性吸入抗コリン薬
  • 4 喘息長期管理:段階的薬剤投与プラン
    • 4-1 喘息の治療目標
    • 4-2 治療の原則
    • 4-3 喘息治療の4 つのステップ
    • 4-4 治療の実際
    • 4-5 難治例への対応
  • 5 喘息発作への対処
    • 5-1 喘息急性増悪の程度(発作強度)の判定と発作治療ステップ
    • 5-2 喘息急性増悪の対応と発作治療ステップの選択
    • 5-3 入院の適応
    • 5-4 喘息急性増悪に対するコンセプト

第5章 喘息の自己管理 (庄司 俊輔)

  • 1 発作治療薬と長期管理薬の違いを理解する
    • 1-1 発作に対処するためには
    • コラム 吸入ステロイド薬と喘息治療
    • 1-2 喘息の長期管理
    • 1-3 発作治療薬と長期治療薬の違いについて
  • 2 喘息増悪の予防と治療(ピークフローの使い方を含む)
    • 2-1 喘息患者教育の重要性
    • 2-2 ピークフローモニタリング
    • 2-3 喘息増悪時の対処法について(アクションプランも含めて)
    • 2-4 治療アドヒアランスの向上
  • 3 喘息日記の有用性
  • 喘息用語解説