知の扉シリーズ証明と論理に強くなる
~論理式の読み方から,ゲーデルの門前まで~

この本の概要

論理的に考えるとはどういうこと?証明するってどういうこと?という問いに簡潔に答える論理と証明のための徹底解説本です。論理に強くなるためには,論理記号に対するアレルギーを克服することが第一です。本書は,「かつ」「ならば」などの基本的な論理記号からまず入ります。論理記号や論理式には解釈を逐語訳のように併記するので,臆することなく読み進めてもらえます。そして数学の問題で出てきた「証明」の考え方へと話を進めます。論理と証明の考え方を習得することがゲーデル不完全性定理の理解につながることにも言及します。

こんな方におすすめ

  • 論理力を身につけたい人,論理学に興味がある人,ゲーデルの不完全性定理の基礎を知りたい人,公務員試験で論理問題が苦手な人

著者プロフィール

小島寛之(こじまひろゆき)

1958年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。現在,帝京大学経済学部経済学科教授。専攻は数理経済学,意志決定理論。数学エッセイストとしても多方面で活躍しており,そのわかりやすい語り口には文系・理系の読者を問わず定評がある。
主な著書に『使える!経済学の考え方』『数学入門』(以上,ちくま新書),『天才ガロアの発想力』『ナゾ解き算数事件ノート』『21世紀の新しい数学』(以上,技術評論社),『無限を読みとく数学入門』(角川ソフィア文庫),『数学的推論が世界を変える』(NHK出版新書)など多数。