病気を見きわめる 目のしくみ事典
- 若倉雅登 監修
- 定価
- 2,178円(本体1,980円+税10%)
- 発売日
- 2017.5.18
- 判型
- 四六
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8956-7 978-4-7741-9011-2
概要
日本では、失明原因の1位は緑内障(患者数723,000人)で、2位は網膜の病気である糖尿病性網膜症です。また、白内障の患者数も962,000人にものぼります。本書は、緑内障と白内障、そしてさまざまな網膜の病気にまつわる多様な治療方法・検査を詳しく網羅した事典です。不安な症状があるときに引けるほか、医師から診断の説明を受ける際にも役立ちます。第1部はインデックス的に症状から病気が導けるように構成してあり、第2部では各眼疾患の種類や検査、治療方法を解説しています。いざというときのために過程に常備しておきたい書籍です。
こんな方にオススメ
- 緑内障・白内障・網膜の病気などに悩まされる眼疾患患者や、看護師などの医療関係者にも
目次
- はじめに
- 本書のみかた
第1部 目のしくみ事典
第1章 ものを見るしくみ
- 眼の基本構造
- 眼底から視神経、脳へ
- 眼球周辺の構造
第2章 視機能の発達
- 視力に重要な視覚刺激
- 両眼視
第3章 視覚の多様性を探る
- 視機能の検査
第2部 目の病気と治療法の図鑑
第1章 緑内障
- 1 発症とその現状
- 2 緑内障の診断と検査
- 3 緑内障の治療
第2章 白内障
- 1 発症とその現状
- 2 白内障の診断と検査
- 3 白内障の手術
第3章 網膜・硝子体
- 1 網膜・硝子体の病気とは
- 2 網膜の病気の診断方法
- 3 黄斑をめぐる病気と治療管理
第4章 目の表面
- 1 眼の表面(結膜・角膜)の病気
- 2 眼が赤くなる病気
- 3 眼が乾く
- 4 眼の不快と痛みと涙
- 5 見え方に影響する角膜障害
- 6 様子を見てよい表面の変化
第5章 快適な視機能
- 1 眼球内の病気を知る前に知るべきこと
- 2 老視は誰にでも起こる
- 3 眼精疲労とは
- 4 色覚異常について
- 5 ものが2つに見える
- 6 高次脳は適切な視機能を得るのに必須
- コラム 視力矯正が大切な理由
第6章 ぶどう膜炎
- 1 ぶどう膜炎とは
- 2 難治なぶどう膜炎
第7章 神経眼科
- 1 神経眼科の病気
- 2 眼瞼けいれん
- 3 視神経炎
- 4 視神経の病気
- 5 眼窩(眼球周辺)に起こる病気
- 6 脳の病気で生じる眼の異常
第8章 眼と生活
- 1 眼と生活
- 2 眼科医とのつきあいかた
- 3 視覚障害で利用できる福祉制度
- おわりに
- 索引
プロフィール
若倉雅登
1949年、東京生まれ。北里大学医学部卒、医学博士。北里大学眼科学助教授などを経て、2012年より日本最古の眼科専門病院である井上眼科病院名誉院長。東京大学非常勤講師、日本神経眼科学会理事長、日本眼科学会評議員を歴任。現在、北里大学客員教授、およびNPO法人目と心の健康相談室副理事長。視覚情報を伝達する眼と脳の協力関係が壊れて起こる病気を扱う「神経眼科」の第一人者。学術書、一般書多数。