実務で使える Excel VBA プログラミング作法
「動けばOK」から卒業しよう!生産性が上がるコードの書き方

この本の概要

業務でVBAプログラムを組んでいる人の多くは,部署で一番パソコンやExcelに詳しいからという理由で任されていることも多く,プログラミングの基本的な素養や知識を知らない方も多いでしょう。このため,動けばOKといった,その場しのぎのコードを書いてしまいがちです。そういったコードは,あとから見直したり再利用する際にトラブルを起こしやすく,またどこになにが書いてあるかわかりにくいので,せっかくの生産性や効率性を落としがちです。本書は,そのようなVBAではじめてプログラムを組んだという人たちにプログラミングの基礎を示し,あとから見て読みやすく,変更や再利用に強いVBAプログラムの書き方を身につけるための本です。

こんな方におすすめ

  • 業務や趣味で初めて触ったプログラミング言語がVBAという人,VBA以外プログラミングしたことがない人
  • 独学でVBAプログラミングをやってきたけど,自分の書き方でよいのか自信のない人

本書「はじめに」より

Excelのマクロはあらゆる操作や処理を自動化でき,生産性を劇的にアップできる便利な機能です。VBA(Visual Basic for Applications)をがんばって学び,目的の機能のマクロをプログラミングによって作れるようになったときの喜びは格別なものでしょう。 さて,VBAをある程度使えるようになり,「そろそろ初心者は卒業かな」といった段階になったら,その次のステップとして,“良いコード”を書ける力を身につけることが求められます。 仕事の実務ではたいてい,マクロは一度作成して終わりではなく,あとから機能の追加・変更が必要となります。その際,コードが「動けばOK」といった意識で記述され,ゴチャゴチャしていると,機能の追加・変更のためのコード編集で非常に苦労してしまいます。そこで,「動けばOK」ではなく,あとから機能の追加・変更を素早く確実に行える“良いコード”を書くことが重要になるのです。 本書はそういった“良いコード”を書ける力を身につけるための本です。どのようなコードが“良いコード”であり,どう書けばよいのかを丁寧に解説しています。 そして,本書の大きな特徴がハンズオン型であることです。“良いコード”は書き方を単に本で読んだだけでは身につかないものです。そこで本書では,具体的なサンプルを用いて,読者の皆さんのお手元のPC上にて,“良くないコード”から“良いコード”への書き換えを実施していただきます。 読者の皆さんはそういった書き換えを実際に手を動かして体験することで,解説を読んで得た知識が確実にご自身の血肉となります。ただ読むだけではなく,常に手を動かすスタイルの本のため,飽きることなく,効率よく学んでいけるでしょう。 それでは,「動けばOK」から卒業し,生産性をよりアップするために,“良いコード”の書き方の学習を始めましょう!

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

著者プロフィール

立山秀利(たてやまひでとし)

フリーランスのITライター。1970年生。筑波大学卒業後,株式会社デンソーでカーナビゲーションのソフトウェア開発に携わる。退社後,Webプロデュース業務を経て,フリーライターとして独立。現在はシステムやネットワーク,Microsoft Officeを中心に執筆中。主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』(秀和システム)や『入門者のExcel VBA』(講談社ブルーバックス),『入門者のPython』(同)など。