データ活用のための数理モデリング入門
2020年4月15日紙版発売
2020年4月15日電子版発売
水上ひろき,熊谷雄介,高野雅典,藤原晴雄 著
A5判/264ページ
定価2,948円(本体2,680円+税10%)
ISBN 978-4-297-11341-4
書籍の概要
この本の概要
データが価値を生み出す資源として脚光を浴び,ソフトウェアで手軽にデータ分析ができる時代を迎えました。一般の企業/組織では,機械学習や統計モデリングなどの数理的な理論の活用がはじまっています。
数理モデリングは,さまざまな現象の観測および考察を重ねて得られた発見を抽象的なナレッジに落とし込む手法です。「どんな目的を達成するために」,「どの程度のコストで」,「どんな問題を解くべきか」というような課題に対して,適切な手法でアプローチするための技術が数理モデリングであり,多くのエンジニア,ビジネスマンにとって,今後ますます重要視される知識と言えます。
本書は全7章で構成し,1章では「数理モデルの考え方」をごく単純な例を用いて解説します。続く章では,購買予測,離脱予測,意思決定,オンライン広告,ネットワーク科学,画像解析などの社会実装を通して数理モデリングがもたらす恩恵を解説していきます。数理科学に携わる気鋭のデータサイエンティスト陣による理論解説は,きっとあなたのビジネスを加速させるでしょう。
こんな方におすすめ
- データ分析者
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- あなたはデータに対する「正しい技術」を選択できますか?〜数理モデリングによる現象理解に向き合うときの気持ち
- 本稿では『データ活用のための数理モデリング入門』の紹介を兼ねて「数理モデリングとは何か」についての筆者の思いを書きます。
- 今なぜ数理モデリングを学ぶのか
- 専門領域が細分化された現代においては,「どんな目的を達成するために」「どの程度のコストで」「どんな問題を解くべきか」という,適切な課題に対して適切な手法でアプローチする技術はますます重要視されるでしょう。
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