データ活用のための数理モデリング入門

[表紙]データ活用のための数理モデリング入門

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A5判/264ページ

定価2,948円(本体2,680円+税10%)

ISBN 978-4-297-11341-4

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この本の概要

データが価値を生み出す資源として脚光を浴び,ソフトウェアで手軽にデータ分析ができる時代を迎えました。一般の企業/組織では,機械学習や統計モデリングなどの数理的な理論の活用がはじまっています。

数理モデリングは,さまざまな現象の観測および考察を重ねて得られた発見を抽象的なナレッジに落とし込む手法です。「どんな目的を達成するために」,「どの程度のコストで」,「どんな問題を解くべきか」というような課題に対して,適切な手法でアプローチするための技術が数理モデリングであり,多くのエンジニア,ビジネスマンにとって,今後ますます重要視される知識と言えます。

本書は全7章で構成し,1章では「数理モデルの考え方」をごく単純な例を用いて解説します。続く章では,購買予測,離脱予測,意思決定,オンライン広告,ネットワーク科学,画像解析などの社会実装を通して数理モデリングがもたらす恩恵を解説していきます。数理科学に携わる気鋭のデータサイエンティスト陣による理論解説は,きっとあなたのビジネスを加速させるでしょう。

こんな方におすすめ

  • データ分析者

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あなたはデータに対する「正しい技術」を選択できますか?〜数理モデリングによる現象理解に向き合うときの気持ち
本稿では『データ活用のための数理モデリング入門』の紹介を兼ねて「数理モデリングとは何か」についての筆者の思いを書きます。
今なぜ数理モデリングを学ぶのか
専門領域が細分化された現代においては,「どんな目的を達成するために」「どの程度のコストで」「どんな問題を解くべきか」という,適切な課題に対して適切な手法でアプローチする技術はますます重要視されるでしょう。

著者プロフィール

水上ひろき(みずかみひろき)

大手家具サプライチェーンの物流事業部・販売管理を経て2015年株式会社サイバーエージェント中途入社。秋葉原ラボにてサブスクリプション型音楽配信サービスにおけるコンテンツ推薦システムの企画・設計・開発・運用を担当。現在はエンタメ企業にてデータ利活用に従事。


熊谷雄介(くまがえゆうすけ)

2011年日本電信電話株式会入社。2015年株式会社博報堂入社。研究開発局およびマーケティングテクノロジーセンター所属。機械学習を用いた需要・購買予測,ターゲティング広告配信,広告効果シミュレーション,メディアプランニング,データ融合,コンテンツマーケティングの研究開発および実案件対応に従事。


高野雅典(たかのまさのり)

2009年名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了,博士(情報科学)。2009年株式会社JSOL入社,2011年株式会社サイバーエージェント入社。自社のメディアサービスの分析・計算社会科学研究に従事。


藤原晴雄(ふじわらはるお)

2006年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。国内外の金融機関で金融派生商品の開発・計算業務に従事した後,2013年に株式会社博報堂入社。研究開発局およびマーケティングテクノロジーセンター所属。現在はマーケティング領域のデータ解析業務,デジタルテクノロジーを活用した表現技術の研究開発等を行う。