新型コロナウイルス感染症第一波のパンデミック・シミュレーション
~数理モデルからの振り返り
~数理モデルからの振り返り
2020年12月2日紙版発売
2020年12月2日電子版発売
栗田順子 編著,大日康史,菅原民枝 協力
四六判/144ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-297-11849-5
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書籍の概要
この本の概要
2009年,新型インフルエンザ(豚インフルエンザH1N1)のパンデミックが発生した。
前作『パンデミック・シミュレーション』では,すでに遠い過去となった新型インフルエンザ発生前の議論を記録し,危機管理というものを考えてみた。
あれから約10年。
新型コロナウイルスという新たなパンデミックが発生し,世界中が大混乱に陥っている。
今回は,日本の第一波までの状況をふまえ,数理モデルでパンデミックを振り返ってみた。
私たちは,過去の経験から何かを学んでいたのだろうか?
前回のパンデミックで得た苦い経験を活かすことはできたのだろうか?
危機管理というものを今一度考えてみたい方々に,ぜひお読みいただきたい。
こんな方におすすめ
- 新型コロナウイルス感染症を数理モデルから振り返るとどうなるのか興味のある方
- 感染症数理モデルに関心のある方
目次
第1章 流行の振り返り
- 1 発生初期
- 2 国内発生事例(1月から7月まで)
- 3 流行曲線の求め方
第2章 2020年2月11日時点での日本での流行予測
- 1 モデル
- 2 武漢での流行予想(2月11日時点)
- 3 日本での流行予想(2月11日時点)
第3章 もしかして退化?
- 1 今回のモデル
- 2 SIRモデル
- 3 再生産数
- 4 ibmとSIRモデルの違い
- 5 R0=0.6?
- 6 R(t)の計測
- 7 パラメーターの推定と分布の導出
第4章 対策の効果を振り返る
- 1 8割の接触削減
- 2 答え合わせ
- 3 そもそも緊急事態宣言は必要だった?
- 4 イベント自粛と休校
第5章 なぜ子どもが罹りにくい?
- 1 子どもの感染の実態
- 2 BCG仮説
- 3 交差免疫仮説
- 4 3世代SIRモデルによる小児における感染防御の推定
第6章 なぜ3月から4月にかけて最初のピークに達したのか?
- 1 集団免疫仮説
- 2 検疫スルー仮説
- 3 外出自粛仮説
第7章 その他の仮説
- 1 42万人死亡説
- 2 その根拠は?
- 3 K値
- 4 COCOA
第8章 リアルな現場―消毒液をめぐって
- 1 手洗い調査
- 2 なぜ、このような危険なことになってしまったのか
- 3 すべらないように注意しましょう。使用時には、転倒防止策を!
第9章 心のシミュレーション―感染症の差別と偏見の歴史は繰り返される
- 1 これからの社会を担う若者へのメッセージ
- 2 Which subject area does this document remid you of the most?
- 3 差別を繰り返さないというメッセージ
第10章 それからそれから……
- 1 流行のその後
- 2 収束の原因
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