仕事で一生使える Illustratorトレーステクニック
- 北村崇,渋谷瞳 著
- 定価
- 2,178円(本体1,980円+税10%)
- 発売日
- 2021.5.1 2021.4.26
- 判型
- A5
- 頁数
- 208ページ
- ISBN
- 978-4-297-12102-0 978-4-297-12103-7
概要
ベジェ描画の基本の「き」から、応用的なトレース技術までを豊富な作例で練習しながら習得します。
Illustratorの機能を使いこなして、デザインの現場で必要とされるベクトルデータを、自由にすばやく制作できるようになります。ロゴマーク・手描きのトレース・地図の作成・自由なイラストなどなど、知っておくと仕事で一生使えるイラレのワザを身につけましょう。
こんな方にオススメ
- イラレのベジェ曲線を上手に描けるようになりたい方
- 写真・手描きのトレース、ロゴやアイコンなどをすばやく作成したい方
- ベクトルデータでイラスト・地図・グラフィックを描きたい方
目次
Lesson1 ベジェ曲線の基本
- 1-1 線を描く
- 1-2 オープンパスとクローズパス
- 1-3 オブジェクトの線と塗り
- 1-4 折り返し線やコーナーポイント
- 1-5 ベジェ曲線の編集
Lesson2 ベジェ曲線 徹底マスター
- 2-1 パスの整形
- 2-2 パスを分割する
- 2-3 パスを連結する
- 2-4 複合パスと複合シェイプ
Lesson3 シェイプでラクするパス作成
- 3-1 長方形・楕円形・多角形などのシェイプツールの基本
- 3-2 シェイプで描くホームアイコン
- 3-3 ライブコーナーを使った電話アイコン
- 3-4 シェイプを使った簡単アイコン作成
Lesson4 線を使った表現
- 4-1 Illustratorの線の基本
- 4-2 ワッペン風アイコンを作る
- 4-3 ポップなロゴ文字を作る
- 4-4 和風のロゴを作る
- 4-5 キャラクターのポーズを変える
- 4-6 デジタル風数字を作る
- 4-7 ブレンドで作る月桂冠ブラシ
- 4-8 消印風のかすれたスタンプ
Lesson5 塗りを使った表現
- 5-1 Illustratorの塗りの基本
- 5-2 波扇模様をパターンで作る
- 5-3 あとから修正できるイラストの影
- 5-4 写真からタイル状の背景を作る
- 5-5 ビールの中ようなイメージ背景
- 5-6 グラデーションを重ねたメタル表現
Lesson6 アピアランスを使いこなす
- 6-1 アピアランスの基本
- 6-2 手描き風の文字
- 6-3 ビスケット風の文字
- 6-4 エアメール風の枠
- 6-5 漫画風の集中線と立体文字
Lesson7 実践トレーステクニック
- 7-1 イラスト入りイベントチラシ
- 7-2 メタル調の機器のトレース
- 7-3 写真トレースで作るショップカード
- 7-4 アナログ感のあるカフェのチラシ
- 付録 効果一覧
著者の一言
Adobe Illustratorに初めて触れたとき、まず最初の壁となるのが、ベジェ曲線といえるでしょう。なかでも、[ペン]ツールは初心者がもっともつまずきやすく、その特性を理解するまでには、多くの時間と労力を要するツールです。著者である私も、初めてIllustratorを使ったころは、どこをどう動かせば、思った通りの線が描けるのか、想像した通りの加工ができるのか、そこに多くの時間を費やしました。
本書は、そんなAdobe Illustratorの初心者の方を対象としています。
クリック、ドラッグといった操作に、ショートカットキー(Macであれば[option]や[⌘]キーなど)を加えた、基本すぎるほど基本の動作を、Illustratorではどのように活用し、どのような効果が得られるのか。そして、Illustrator独自の機能を活用することで、どこまで表現が広げられるのか。各章にテーマを設けた形で、順番に解説をしています。
Illustratorは、毎年新機能が追加され、常に進化をしています。5年も経てば、今はできない、新しいイラスト表現も可能になっているかもしれません。しかし、どんなにすごい機能が追加されたとしても、[ペン]ツールをはじめとするベジェ曲線の基本的な考え方や、加工の基礎はそう変わることはありません。ベジェ曲線の基礎は、覚えておけば今後も必ず役に立つでしょう。
本書では、Illustratorの操作、技術の基礎を学び、その応用までを紹介していますが、求める形を表現する方法は人それぞれです。自分ならどう描くか、自分ならどう作るか、いろいろな方法を探しながら、Illustratorでの表現を楽しんでみてください。
この本が、デザイナーやイラストレーターとして活動する、または活動を目指しているみなさまの、少しでもお役にたてれば幸いです。
(「はじめに」より)