遠くへ行きたければ、みんなで行け
「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則

[表紙]遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則

紙版発売
電子版発売

A5判/320ページ

定価2,860円(本体2,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-12769-5

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

「メンバーが自律して動き,才能が最大限引き出される」
「予想を越えた成果(=イノベーション)が生まれる」

そんな「人と人とのシナジーが絶えず生まれるコミュニティ」は,どうすれば作れるのか?

7,300万人が使う開発プラットフォーム「GitHub」(※)やオープンソースOS「Ubuntu」など,世界規模のコミュニティでディレクターを務めた著者が書く,「みんなに価値のある場所を作る」「みんなで価値のある仕事をする」ための大原則!

https://octoverse.github.com/ 2021年の統計より

こんな方におすすめ

  • 会社でコミュニティ運営に携わっているマーケティング担当者/マネージャーの方
  • (営利/非営利や規模を問わず)コミュニティ運営をしてみたい方
  • チーム/会社/コミュニティからイノベーションを起こしたい方

イベント情報

(2022年7月15日最終更新)

原著者Jono Baconを招いたトークセッションイベントが,7/18(月祝)10時にオンラインで開催されます。詳細は,以下URLをご確認ください。

https://peoplepowered0718.peatix.com/

また,本書籍に関連する過去のイベントの録画などを,以下URLより参照できます。あわせてご確認ください。

https://note.com/takasu/n/nabe43efcdc43

目次

  • ジョノ・ベーコンと「ピープル・パワード」への賛辞
  • 翻訳者による序文:「伽藍とバザール」から「ピープル・パワード」
  • 原著序文
  • 原著謝辞

第1章 コミュニティとは何か,なぜ君はコミュニティを作らねばならないか

  • 静かなる革命
  • マイクロチップとモデムで「悪」を駆逐する
  • コミュニティのトレンドを読み解く5つの原則
  • さらに大きな革命
  • コミュニティとは何か?
  • コミュニティの根本
  • 人間の心とは
  • コミュニティの価値と可能性
  • すべてがバラ色なんてことはない
  • ベーコン・メソッド
  • より前へ,より上へ

第2章 コンシューマー,支援者,コラボレーター

  • 計画を立てて,それをやりぬく
  • コミュニティのビジョンとビジネスのビジョンをくっつける
  • コミュニティのミッション・ステートメントを作る
  • ミッションは徹底してシャープで的を絞ったものにしよう
  • コミュニティのエンゲージメント・モデルを選ぶ
  • モデル1:コンシューマー
  • モデル2:支援者
  • モデル3:コラボレーター
  • インナーとアウターのコラボレーションについてさらに深堀りする
  • 人が力を発揮できるマーケティング・マシンをつくる
  • 自分に適切なコミュニティ・エンゲージメント・モデルの選び方
  • 6つの基本的な原則と適用方法(および失敗回避方法)

第3章 場所を用意するだけじゃダメだ

  • 「価値」をきちんと掴んで示そう
  • バリュー・ステートメントを作ろう
  • 自分たちの大岩,ビッグロックスを作り上げよう
  • ビッグロックスのしくみ
  • 地に足をつけて考えよう
  • 続けられる形ではじめよう

第4章 人間はそれぞれ変人だ

  • まったくの不合理こそが合理的
  • オーディエンスのペルソナを使って人々を理解する
  • コミュニティメンバーと関わるうえでの10則
  • 混沌とした状況から抜け出すには

第5章 驚異の冒険に出かけよう

  • コミュニティの起承転結
  • ロードマップの展開
  • オンボーディングは確実に
  • 導入路の構築を始めよう
  • エンゲージメント
  • 動機づけ+適切な報酬=成長
  • 四半期戦略を立てて管理する
  • しっかり基礎を固めても,手からコテを離さないように

第6章 成功とはどんなものか?

  • リスクのあるビジネス
  • あいまいなものは,ないのとおなじ
  • 足並みがそろうだけじゃいけない―そろった足並みが乱れないようにしよう
  • 予測不可能な道のりでも,手に負えないわけではない

第7章 人々を結びつけてすごいものを作ろう

  • 文化を構築する
  • 10のカルチャーコアを理解する
  • 成長戦略を構築しよう
  • エンゲージメント戦略の構築
  • 観察し,仮説を立て,実験しよう
  • クリエイティビティとモメンタム(勢い)に全集中

第8章 コミュニティの人たちを動員する

  • インセンティブの力
  • インセンティブ:2つのすばらしい風味
  • 「評判」をよくするために
  • ゲーミフィケーション
  • 人と人の触れ合いを大切に

第9章 オンラインとオフラインの双方でうまくやろう

  • 現実的なイベント戦略の図
  • カンファレンスへの参加や講演
  • 研修とスキルづくり
  • コミュニティ・サミットの運営
  • フュージョン(融合)させよう

第10章 統合・進化そして構築

  • コミュニティ運営スタッフの採用
  • コミュニティ戦略を事業に焼き込む
  • 完璧は不可能でも,追求し続けるべきだ

第11章 さらに前へ,さらに上へ

  • 学び続ける方法
  • 進み続けよう
  • いっしょに働くには
  • バイバイ
  • 日本語版解説:Code for Japanはどのようにコミュニティを運営しているのか

著者プロフィール

ジョノ・ベーコン

コミュニティ戦略/マネジメント/リーダーシップについて,世界を代表する専門家。クラウドの大部分を支えるOSプラットフォーム「Ubuntu」や,報奨数百万ドル規模のコンテストを開催する「X PRIZE」,世界最大の技術プラットフォーム「GitHub」など,数々の巨大コミュニティのディレクターを担当。現在は,消費者製品,ネットワーキング,ソフトウェア開発,プロフェッショナルサービス,エンターテインメント,金融サービスなど数々の分野にて,組織内外のコミュニティを構築するコンサルタント/アドバイザーとして活動している。


高須正和(たかすまさかず)

翻訳者。
コミュニティ運営,事業開発,リサーチャーの3分野で活動している。中国最大のオープンソースアライアンス「開源社」唯一の国際メンバー。『ニコ技深センコミュニティ』『分解のススメ』などの発起人。MakerFaire 深セン(中国),MakerFaire シンガポールなどの運営に携わる。現在,Maker向けツールの開発/販売をしている株式会社スイッチサイエンスや,深圳市大公坊创客基地iMakerbase,MakerNet深圳等で事業開発を行っている。
著書に『プロトタイプシティ』(角川書店)『メイカーズのエコシステム』(インプレスR&D),訳書に『ハードウェアハッカー』(技術評論社)など
Twitter:@tks


山形浩生(やまがたひろお)

監訳者。
1964年生まれ。小学校1年生の秋から約1年半,父親の海外勤務でアメリカに居住。麻布中学校・高等学校卒業後,東京大学理科Ⅰ類入学。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻を経て,某調査会社所員となる。1993年からマサチューセッツ工科大学に留学し,マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程を修了。1998年,プロジェクト杉田玄白を創設。
開発コンサルタントとして勤務する傍ら評論活動を行っている。また先鋭的なSFや,前衛文学,経済書や環境問題に関する本の翻訳を多数手がけている。


関治之(せきはるゆき)

解説者。
一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事。「テクノロジーで,地域をより住みやすく」をモットーに,会社の枠を超えて様々なコミュニティで積極的に活動する。
住民や行政,企業が共創しながらより良い社会を作るための技術「シビックテック」を日本で推進している他,オープンソースGISを使ったシステム開発企業,合同会社 Georepublic Japan CEO及び,企業のオープンイノベーションを支援する株式会社HackCampの代表取締役社長も勤める。
また,デジタル庁のプロジェクトマネージャーや神戸市のチーフ・イノベーション・オフィサー,東京都のチーフデジタルサービスフェローなど,行政のオープンガバナンス化やデータ活用,デジタル活用を支援している。
その他の役職:総務省 地域情報化アドバイザー,内閣官房 オープンデータ伝道師 など。