【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
[増補改訂4版]

[表紙]【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[増補改訂4版]

紙版発売
電子版発売

A5判/384ページ

定価2,200円(本体2,000円+税10%)

ISBN 978-4-297-13054-1

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書籍の概要

この本の概要

ITのいまの常識がこの1冊で手に入る,ロングセラーの最新版

  • 「クラウドとかAIとかだって説明できないのに,メタバースだとかWeb3.0だとか,もう意味がわからない」
  • 「ITの常識力が必要だ! と言われても,どうやって身につければいいの?」
  • 「DXに取り組めと言われても,これまでだってデジタル化やIT化に取り組んできたのに,何が違うのかわからない」

こんな自分を憂い,何とかしなければと,焦っている方も多いはず。

そんなあなたの不安を解消するために,ITの「時流」と「本質」を1冊にまとめました! 「そもそもデジタル化,DXってどういう意味?」といった基礎の基礎からはじめ,「クラウド」「5G」などもはや知らないでは済まされないトピック,さらには「NFT」「Web3.0」といった最先端の話題までをしっかり解説。また改訂4版では,サイバー攻撃の猛威やリモートワークの拡大に伴い関心が高まる「セキュリティ」について,新たな章を設けわかりやすく解説しています。技術の背景や価値,そのつながりまで,コレ1冊で総づかみ!

【特典1】掲載の図版はすべてPowerPointデータでダウンロード,ロイヤリティフリーで利用できます。社内の企画書やお客様への提案書,研修教材などにご活用ください!

【特典2】本書で扱うには少々専門的な,ITインフラやシステム開発に関わるキーワードについての解説も,PDFでダウンロードできます!

こんな方におすすめ

  • IT業界全体のトレンドを知りたい就活生/エンジニア
  • トレンドをビジネスに活用していきたい社会人

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著者の一言
ビジネスの潮流を見通すための,デジタル・リテラシーを身に着ける
ITのいまの常識がこの1冊で手に入る、ロングセラーの最新版

目次

  • はじめに

第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド

  • 複雑性を高める社会に企業はどう適応すればいいのか
  • VUCA時代に求められる価値観
  • なぜ「デジタル」でなければならないのか
  • 大きく変わってしまった競争原理
  • 「サービスが主役」時代のビジネス構造

第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本

  • デジタルとIT
  • デジタル化の目的と2つの意味
  • ITとデジタルの関係
  • 2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション
  • なぜデジタル化しなければならないのか
  • レイヤー構造化と抽象化をどうやって実現するか
  • アンバンドル/リバンドル/エンハンスメント
  • 「イノベーション」と「インベンション」の違い
  • イノベーションとデジタル化
  • UIとUXとは何か
  • UIとUXの関係
  • デジタルの渦に巻き込まれるビジネス

第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション

  • DXとは何か
  • DXについての3つの解釈
  • Column DXとパーパス
  • サイバー・フィジカル・システムとDX
  • DXを支えるテクノロジー・トライアングル
  • DXのメカニズム
  • DXとは「デジタル力」と「人間力」の合わせ技
  • デジタル化とDXの違い
  • DXの実践
  • DXはなぜ難しいのか
  • Column 自然界とビジネス界では大きく異なるエコシステム

第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー

  • 情報システムの3層構造とインフラストラクチャー
  • 仮想化の本当の意味
  • 仮想化の3タイプ
  • 「ソフトウェア化」とは何か
  • ソフトウェア化されるインフラ
  • ソフトウェア化とクラウド・コンピューティング
  • サーバー・コンピューター利用の歴史的変遷
  • サーバー仮想化
  • 「サーバー仮想化」の3つのメリット
  • サーバー仮想化とコンテナ
  • コンテナ管理ソフトウェア/コンテナ・エンジン
  • 実行場所を選ばず処理能力をかんたんに増減できるコンテナ
  • コンテナを一元管理するコンテナ・オーケストレーション/Kubernetes
  • 仮想化の種類

第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング

  • 「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
  • クラウドはシステム資源のECサイト
  • クラウドならではの費用対効果の考え方
  • クラウド登場の歴史的背景
  • Column クラウドがもたらす本質的な変化
  • 情報システムの現状から考えるクラウドへの期待
  • クラウドの起源と定義
  • クラウドの定義:サービス・モデル
  • 多様化するクラウドのサービス区分
  • クラウドの定義:配置モデル
  • パブリックとプライベートを組み合わせた「ハイブリッド・クラウド」
  • パブリックを組み合わせて最適なサービスを実現するマルチ・クラウド
  • クラウドに欠かせない5つの特徴
  • クラウドによってもたらされる3つの価値
  • パブリック・クラウドの不得意なところ
  • Column クラウドが生み出すパラダイムシフト
  • クラウド・コンピューティングのビジネス・モデル
  • パブリック・クラウドはセキュリティ対策の外部委託
  • 日米のビジネス文化の違いとクラウド
  • クラウド・バイ・デフォルト原則
  • 所有しているシステムをパブリックへ移行するための勘所
  • クラウドに吸収されるITビジネス

第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ

  • セキュリティの区分と脅威
  • 情報セキュリティの3要素と7要素
  • Column PPAP
  • リスク・マネージメントの考え方
  • Column マルウェア
  • 不正アクセス対策の基本となるアクセス制御
  • 認証方法と多要素認証
  • パスワードレスとFIDO2
  • 認証連携とシングル・サインオン
  • サイバー・ハイジーン
  • 「境界防衛」型セキュリティの破堤とゼロトラスト・ネットワーク
  • 動的ポリシー
  • ゼロトラスト・セキュリティ対策
  • Column ランサムウェア
  • サイバー攻撃への対策を担う中核組織:CSIRT

第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G

  • IoTについての2つの解釈
  • IoTが価値を生み出す2つのループ
  • IoTが社会を変える2つのパラダイムシフト
  • デジタル・ツイン:現実世界の最適化
  • デジタル・ツイン:サービス間連携による新たな価値の創出
  • モノのサービス化:モノの価値をシフト
  • モノのサービス化:メカニズム
  • IoTの3層構造
  • IoTプラットフォーム
  • IoTセキュリティ
  • IntelとArm
  • 超分散の時代
  • Column ムーアの法則
  • 5G(第5世代移動通信システム):3つの特徴
  • 5G(第5世代移動通信システム):ローカル5G
  • 5G(第5世代移動通信システム):ネットワーク・スライシング
  • 5G(第5世代移動通信システム):NEF
  • 自動車産業に押し寄せるCASEのインパクト
  • Column メトカーフの法則

第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス

  • 人工知能(AI)と汎用型人工知能(AGI)
  • 弱いAIと強いAI
  • 各時代のAIと呼ばれるもの
  • ルールベース(またはエキスパートシステム)と機械学習
  • AIにできること
  • 機械学習とは何か
  • 学習と推論
  • 学習と推論の適正な配置
  • 機械学習の学習方法
  • ニューラル・ネットワークとディープ・ラーニング
  • ディープ・ラーニングが注目される理由
  • ディープ・ラーニングの2つの課題
  • AI,機械学習,ニューラル・ネットワーク,ディープ・ラーニングの関係
  • 「自動化」から「自律化」への発展
  • 人工知能の適用領域
  • ベーシック・インカム
  • 自律走行できる自動車
  • 対話で機械を操作するチャット・ボット
  • スマート・スピーカー
  • AIクラウド・サービス
  • AI時代に求められる人間の能力
  • AIの必要性
  • データ・サイエンス
  • 「情報」の3つの分類:Data,Information,Intelligence
  • データ・サイエンティスト
  • データ活用の実践プロセス

第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用

  • できるだけ作らないでITサービスを実現する
  • 作らない技術
  • Column 技術的負債
  • アジャイル開発:仕様の変更を積極的に受け入れる
  • アジャイル開発:ビジネスの成果を目的とする
  • アジャイル開発:できるだけ作らずに変化に俊敏に対応する
  • システムのワークロードとライフタイム
  • 開発と運用の協調/連携を実現するDevOps
  • 圧倒的なスピードを実現するためのDevOpsとコンテナの組み合わせ
  • イミュータブル・インフラストラクチャとインフラストラクチャ・アズ・コード
  • 変化への俊敏な対応を実現するマイクロサービス・アーキテクチャ
  • サーバーレスとFaaS
  • アプリケーション開発に集中するためのクラウド・ネイティブ
  • システム開発をビジネスの現場に近づけるノーコード/ローコード開発
  • RPA:PC操作の自動化ツール
  • RPA:課題や制約とその対処法
  • アプリケーションの付加価値を高めるAPIエコノミー
  • エンベデッド・ファイナンスの可能性
  • システム開発とクラウド・サービスの役割分担
  • これからの運用技術者とSRE

第10章 いま注目しておきたいテクノロジー

  • ITと人との関わり方を大きく変えるVRとARとMR
  • 第三者機関に頼らなくても取引の正当性を保証するブロックチェーン
  • ブロックチェーンのしくみ
  • ブロックチェーンとアプリケーション
  • デジタル通貨
  • 自律分散型インターネットを目指すWeb3
  • Web3時代の組織形態であるDAO(自律分散型組織)
  • デジタル・データに資産価値を与えるNFT(非代替性トークン)
  • 現実世界と仮想世界を融合するメタバース
  • コンピューターの新しい形であるニューロ・モーフィック・コンピューター
  • 量子コンピューターが必要とされる理由
  • 量子コンピューターと古典コンピューター
  • 3種類の量子コンピューター
  • 量子コンピューターが高速である理由
  • おわりに
  • 付録 ダウンロードのご案内

著者プロフィール

斎藤昌義(さいとうまさのり)

1982年,日本IBMに入社,営業として一部上場の電気電子関連企業を担当。その後営業企画部門に在籍した後,同社を退職。1995年,ネットコマース株式会社を設立,代表取締役に就任。産学連携事業やベンチャー企業の立ち上げのプロデュース,大手ITソリューションベンダーの事業戦略の策定,営業組織の改革支援,人材育成やビジネスコーチング,ユーザー企業の情報システムの企画・戦略の策定などに従事。

IT関係者による災害ボランティア団体「一般社団法人・情報支援レスキュー隊」代表理事。

『未来を味方にする技術』『システムインテグレーション再生の戦略』『システムインテグレーション崩壊』(すべて技術評論社 刊)ほかの著書,雑誌寄稿や取材記事,講義・講演など多数。