図解即戦力 給与計算の手続きがこれ1冊でしっかりわかる本

著者の一言

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給与計算は,単純に足し引きすればよいわけではありません。社会保険料や雇用保険料,税金を控除し,通勤手当や時間外労働手当などの各種手当を反映させる必要もあります。会社によっては,独自の手当を支給している場合もあるので,それらの確認も必要です。どんな給与形態を採用しているかによっても,計算方法が違ってきます。

また,給与を計算して支給するだけでなく,それに伴う各種手続きが発生します。控除した社会保険料や税金の各機関への納付や従業員情報に変更があれば変更手続きも必要になります。従業員が入社したり退職したりすれば,その都度対応しなければなりませんし,年末には,年末調整という作業が待っています。

給与計算には労働基準法や社会保険・税金に関する知識が必要です。これらの法令は改正されることも多いので,常に情報を把握しておかないと,法令違反となる恐れがあります。給与は従業員一人ひとりの生活の糧となるものであり,社会保険料や税金の納付は法令に基づくものなので,ミスは許されません。

本書は,給与計算のしくみと進め方について,初めて給与計算業務を行う人たちにも理解しやすいように,体系的にわかりやすく解説しています。また,細かく節に分けてあるので,事典のように必要な業務のページを参照するという使い方もできるでしょう。

給与計算は,会社にとってなくてはならない業務のひとつです。本書を通じて,正しい知識を身につけて,滞りなく業務を遂行できるようになってください。本書がその一助になれば幸いです。

(⁠⁠はじめに」より)

著者プロフィール

南栄一(みなみえいいち)

みなみ社会保険労務士事務所・代表 特定社会保険労務士

明治大学卒業後,大手電機メーカーに入社。一貫して法人事業部門に携わり,在職中に社会保険労務士資格を取得。その後,労働衛生・産業保健を専門とするアウトソーシング企業にて,大手から中小企業まで様々な会社の労務コンサルティングに携わる。

平成24年に独立して事務所設立。当初より中小企業の就業規則,労務相談から給与計算,各種手続きまで人事労務の一連の業務支援に携わることを大切にし,現在は業界のデジタル化への対応も視野に入れ,顧客の働く環境づくりに常に最適な支援ができるよう活動している。

著者事務所HP http://www.msroffice.com/