効果音の作り方バイブル
―考え方からしっかりわかる

[表紙]効果音の作り方バイブル ―考え方からしっかりわかる

紙版発売
電子版発売

B5変形判/296ページ

定価3,960円(本体3,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-13348-1

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

理想の効果音を作りたい…でもどうやって? 「考え方」がわかれば大丈夫!

本書では,著者がこれまでにコンピューターゲーム業界で培ってきた効果音制作のノウハウを,余すことなく公開しています。また,ゲームのみならず,特撮やCGなどの映像制作者の方々にも,音に関する考え方が参考になるでしょう。偶発性に頼りすぎずきちんと「考え方」を身につけることで理想の効果音の作り方を学ぶ,究極の効果音制作バイブルです。

こんな方におすすめ

  • ゲーム制作者
  • 映像制作者の方々

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

サンプル画像4

サンプル画像5

目次

第0章 “体験” ゼロから効果音を作ってみよう

  • 0-1 体験版で効果音作りの準備
  • 0-2 7つのSTEPで初めての効果音を作る
  • 0-3 スマートフォンを使って風の音を作る
  • 0-4 初めての効果音作りを終えて

第1章 “役割” 効果音の意図

  • 1-1 点としての役割
  • 1-2 線としての役割
  • 1-3 没入感を高める役割
  • 1-4 記号としての役割
  • 1-5 没入感と記号の複合役割
  • 1-6 ウソとしての役割
  • 1-7 誘導の役割
  • [コラム]フォーリー出張記①:フォーリーの現場

第2章 “再現” 論理的な効果音の作り方

  • 2-1 構造を分析する
  • 2-2 周波数スペクトルを分析する
  • 2-3 “本物の音”を体験する
  • 2-4 オノマトペを使ってイメージする
  • 2-5 創造と組み立て
  • [コラム]フォーリー出張記②:技術より大切なモノ

第3章 “創造” 実験的な効果音の作り方

  • 3-1 実験を行う前に
  • 3-2 マイクを発生音として使う
  • 3-3 エフェクトをかける
  • 3-4 周波数を変化させる
  • 3-5 モノに触れ,音を出す
  • 3-6 音のアンテナを張る
  • [コラム]フォーリー出張記③:コミュニケーションが大事

第4章 “採集” 音を録音する

  • 4-1 ハンディレコーダーを活用する
  • 4-2 マイクの録音方式でステレオイメージを作る
  • 4-3 マイクの焦点を合わせる
  • 4-4 最新技術を使って録音の効率を上げる
  • 4-5 フィールドレコーディング前に行う10の掟
  • [コラム]モンスターボイスを作る

第5章 “調整” 効果音を編集する

  • 5-1 不要な音を除去する
  • 5-2 求める音の長さに調整する
  • 5-3 求める音質に調整する
  • 5-4 音のバリエーションを調整する
  • 5-5 エンベロープで音の輪郭を調整する
  • [コラム]PANの活用:人物の位置が見える

第6章 “実践” 効果音を考えながら作る

  • 6-1 フローチャートで考える効果音の作り方
  • 6-2 初めての効果音制作フローチャート(初級編)
  • 6-3 ゲームが求める音を作るためのフローチャート(発展編)
  • 6-4 もしフローチャートで判断できなかったら…
  • 6-5 効果音制作実例① 心臓の鼓動音を作ろう!
  • 6-6 効果音制作実例② 足音を作ろう!
  • 6-7 効果音制作実例③ 人が倒れる音を作ろう!
  • 6-8 効果音制作実例④ レーザーガンの発射音を作ろう!
  • 6-9 効果音制作実例⑤ 爆発音を作ろう!
  • [コラム]効果音は買うべきか,作るべきか

著者プロフィール

小川哲弘(おがわてつひろ)

効果音クリエイター。効果音専門制作「OGAWA SOUND」代表。元ゲーム会社のサウンドデザイナーとしての経験から,効果音の重要性に気づき,ゲーム用の効果音作りに特化したOGAWA SOUNDを立ち上げる。

制作スタイルは,マイクで録音した生音素材をコンピューター上で加工することが得意。生音ベースでありながらデジタルさも加えたハイブリッドなサウンドが好み。自前のライブラリと録音素材,シンセサイザーを使って完全オリジナルの効果音を制作。

また,効果音を受注制作するだけでなく,独自のオリジナル効果音素材集をネット上で販売中。エンターテインメント業界や多くのゲーム作品に効果音の採用実績多数。

SNSでは「効果音をどんな手法,思考で作っているのか」「効果音に関する日常」などの効果音制作に役立つ情報を発信している。