社内SE1年目から貢献! 情シス 企画・開発・運用 107のルール

[表紙]社内SE1年目から貢献! 情シス 企画・開発・運用 107のルール

紙版発売
電子版発売

A5判/288ページ

定価2,640円(本体2,400円+税10%)

ISBN 978-4-297-14059-5

電子版

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書籍の概要

この本の概要

事業会社の情シス部門やIT部門に所属する社内SE。社内SEは,システム構築・改修,パッケージ導入などITの側面から事業会社のビジネスゴール達成を支えます。

社内SEは,ITの専門家であれば即評価されるわけではありません。社内SEが携わるプロジェクトには,外部のSIerや社内の他部門など多くの関係者が参加します。ITは道具と見定め,自社の課題解決のリード役となれる社内SEこそ高い評価を受けられます。

本書は,若手社内SEや社内SEの仕事に興味がある方を対象にしています。社内SEを取り巻く環境,社内SEに期待されていること,社内SEのスキルからはじまり,プロジェクト起案→立ち上げ→要件定義→設計・開発→テスト→移行→リリース・運用と,社内で実施されるプロジェクトの推進役になるためのルールを全107項目にまとめました。

社内SEの背骨となる基本がギュッと詰まった入門書です。

こんな方におすすめ

  • 情シス部門やIT部門に所属している方
  • 社内SEへの就職や転職をお考えの方

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目次

第1章 社内SEを取り巻く概況

Intro 社内SE 1年生への期待

  • 社内SE 1年生に期待されていること
  • 第1章の内容

RULE 001 グローバルで拡大するIT需要を知る

  • 第4次産業革命とIT
  • 各国の第4次産業革命の取り組み
  • 新型コロナウイルスで加速するIT

RULE 002 日本の少子高齢化とITの関係を把握する

  • 少子高齢化先進国・日本
  • ビジネスを支えるIT
  • 社内SEも変わらなければならない

RULE 003 自社のIT投資意欲を認識する

  • 自社のIT投資意欲
  • 伝統的なIT投資と新しいIT投資
  • 組織図から読み取れること

RULE 004 社内SEとIT業種・職種との関係を把握する

  • IT業界・IT業種
  • 社内SEとIT業種の関係性
  • 社内SEとIT職種の関係性

RULE 005 SIer SEとSESについて理解する

  • SIer SE,社内SE,SESの違い
  • 社内SEとSIer SE,SESのプロジェクト例

RULE 006 企業のIT投資の構図を理解する

  • 企業活動とIT投資
  • そもそもの目的を見誤らない

RULE 007 2つの雇用の形を把握する

  • 雇用形態による違い
  • 社外情報収集の必要性

第2章 求められるスキル

Intro 実践で役立つスキルと考え方

  • 社内SEに必要なスキル
  • 第2章の内容

RULE 008 成果を上げる構図を理解する

  • 成果を上げる構図
  • 成果を上げるステップ

RULE 009 求められるスキル要素を理解する

  • テクニカルスキル(業務遂行能力)
  • コンセプチュアルスキル(概念化能力)
  • ヒューマンスキル(対人関係能力)
  • マネジメントスキル

RULE 010 企業戦略と個人目標を紐づける

  • 企業戦略と個人目標
  • 個人目標の設定
  • インプット+プロセス

RULE 011 内発的動機で行動の質を上げる

  • 適切な動機づけ
  • 内発的動機と外発的動機
  • 動機の見つけ方

RULE 012 業務知識を身につけ,ビジネスに貢献する

  • 業務プロセス知識
  • 頻出の経営手法

RULE 013 IT資格を活用する

  • IT資格
  • お勧めのIT資格

RULE 014 コンセプチュアルスキルで課題を解決する

  • お勧めのコンセプチュアルスキル
  • コンセプチュアルスキル活用例
  • コンセプチュアルスキルの鍛え方

RULE 015 ヒューマンスキルで人間関係を円滑にする

  • 社内SE 1年生にとってのヒューマンスキル
  • 顧客視点
  • 相手への敬意

RULE 016 学ぶためにまず時間を作る

  • 訓練(努力)の重要性
  • 振り返りと体系化で学びを加速する

第3章 運用保守とプロジェクト管理

Intro 社内SE 1年生の基礎業務

  • 業務全体感/第3章の内容

RULE 017 運用保守業務で人脈を構築する

  • 運用保守業務
  • 関連する用語
  • 課題や依頼の対応フロー

RULE 018 運用保守業務をこなして信頼を得る

  • 運用保守はチャンスの宝庫
  • 運用保守業務のコツ

RULE 019 プロジェクトマネジメントでヒト・モノ・カネを管理する

  • プロジェクトマネジメントは登竜門
  • プロジェクトマネジメントの目的

RULE 020 進捗を管理し,課題に対応する

  • 進捗管理の目的
  • 進捗管理の注意点

RULE 021 WBSで進捗管理を効率化する

  • WBS
  • WBSの注意点

RULE 022 人を管理し,プロジェクトを進める

  • リソース管理の役割
  • 関連する用語
  • リソース管理の流れ

RULE 023 プロジェクト完走のために予算を管理する

  • ガソリンを枯れさせない

RULE 024 課題を管理し,解決する(させる)

  • 課題管理の要点
  • 課題管理の例

RULE 025 コミュニケーション管理の仕組みに従う

  • コミュニケーションのための仕組み作り
  • プロジェクトと組織のコミュニケーションの違い
  • コミュニケーション手段の使い分け

RULE 026 成果物管理を体系化する

  • 管理する対象は幅広い
  • フォルダー構成のルール

RULE 027 メリハリある備品管理を行う

  • 無用なトラブルを避けるために
  • 管理すべき対象
  • ソフトウェア,ハードウェア管理の例

第4章 システム構築とは

Intro システム構築の全体感

  • 全体感と選択肢
  • 第4章の内容

RULE 028 業務改善・改革のアプローチを押さえる

  • 改善・改革の手法
  • 手法ごとの違い

RULE 029 システム構築のフェーズを押さえる

  • フェーズの種類
  • 協業でフェーズを進める

RULE 030 システム導入の選択肢を押さえる

  • 導入方法の選択肢

RULE 031 開発体制の選択肢を押さえる

  • 外部リソースの守備範囲
  • 5つのパターン

RULE 032 開発手法の選択肢を押さえる

  • ウォーターフォール開発
  • アジャイル開発
  • ハイブリッド開発

第5章 プロジェクト起案

Intro アイデア具現化の第一歩

  • 起案されないプロジェクト
  • 第5章の内容

RULE 033 企画書作成プロセスを理解する

  • 企画書が最終の成果物
  • 企画の進め方

RULE 034 業務フローとは何か理解する

  • As-Is/To-Be業務フロー
  • 業務フロー検討のイメージ
  • 業務フロー作成支援のコツ

RULE 035 ITソリューションを検討する

  • ITソリューション検討
  • 提案で意識するポイント
  • サイロ化を避けるために

RULE 036 起案フェーズの役割分担を理解する

  • 役割分担の目的
  • 5つのステップ

RULE 037 ITリテラシー向上を助ける

  • よくある勘違い
  • ITリテラシーが足りない
  • ITリテラシーを上げる方法

RULE 038 超概算見積もりを行う

  • 超概算見積もり
  • 見積もり情報の取得

RULE 039 プロジェクトの開始承認を得る

  • 承認プロセスのとらえ方
  • 承認プロセスの種類
  • 根回しの考え方

第6章 プロジェクト立ち上げ

Intro システム構築の方向性が決まる

  • 立ち上げフェーズの重み
  • 第6章の内容

RULE 040 立ち上げフェーズの全体感を理解する

  • 関連する用語
  • 立ち上げフェーズの全体像

RULE 041 RFI/RFPを作る

  • RFI/RFP
  • RFI/RFP実施領域の選択肢
  • RFI/RFPの目次例

RULE 042 ベンダーリストを作る

  • ベンダーリスト
  • ベンダーリストのための情報を集める

RULE 043 役割分担表を作る

  • RASCIの書き方
  • RASCIの役割

RULE 044 提案プロセスを理解する

  • 評価の進め方
  • 評価時のポイント

RULE 045 デモとプレゼンを依頼する

  • デモとプレゼンの目的
  • デモの注意点

RULE 046 提案内容を評価する

  • 評価のための役割
  • 評価軸と評価結果

RULE 047 必要に応じてPoCを行う

  • PoCの目的
  • PoCの進め方
  • PoCのコツ

RULE 048 契約に向けて準備を進める

  • 契約なしの先行着手はNG
  • 請負契約と準委任契約の違い

RULE 049 価格交渉のための準備をする

  • 支払う価格と受け取る価値
  • 見積もりの確認ポイント

RULE 050 要件定義に向けて体制を構築する

  • プロジェクト成功のための体制
  • 体制図作成のポイント

RULE 051 関係者をプロジェクトに巻き込む

  • 人を巻き込むには
  • 集団の3つのタイプ

第7章 要件定義

Intro システムに何を求めるかを定義する

  • 要件定義はWhatを定義
  • 第7章の内容

RULE 052 要件定義とは何か理解する

  • 噛み合わない要件定義
  • 噛み合った要件定義

RULE 053 SIer活用モデルを理解する

  • SIer活用モデル
  • 丸投げは絶対NG

RULE 054 要件定義の進め方を理解する

  • "作る"と"使う"で異なるアプローチ
  • 社内SEとSIerの守備範囲

RULE 055 システム構築関連用語を押さえる

  • フェーズごとの用語

RULE 056 要件定義の成果物を押さえる

  • 要件定義の成果物
  • 成果物の関連性

RULE 057 成果物一覧でタスクの認識を合わせる

  • 成果物一覧の重要性
  • 成果物一覧の使い方

RULE 058 プロジェクトキックオフを行う

  • キックオフ会議でのインプット

RULE 059 業務フローの作成を支援する

  • 業務フローの責任は業務部門
  • 業務フローを推進させるポイント

RULE 060 システム要件とは何か理解する

  • システム要件
  • 機能要件一覧

RULE 061 機能要件を洗い出す

  • 業務フローから要件を特定する
  • 機能要件を深堀りする

RULE 062 お客様視点で要件を検討する

  • お客様視点
  • お客様が本当に求めるものは?

RULE 063 非機能要件を洗い出す

  • 非機能要件
  • 非機能要件の注意点

RULE 064 事業部門,業務部門に丸投げさせない

  • 勘違いする人は必ずいる
  • 事業/業務部門との間合い

RULE 065 要件漏れを防止する

  • 要件漏れの種類
  • 要件を全て実現することはできない
  • 要件漏れをゼロにする方法

RULE 066 要件漏れをチェックする

  • 要件漏れを防ぐためのチェックリスト

RULE 067 最適なソリューションを設計する

  • 個別最適を回避する
  • カスタムで対応すべきかどうか

RULE 068 画面要件,帳票要件を固める

  • 画面要件,帳票要件
  • 画面遷移
  • 帳票レイアウト

RULE 069 データフローを固める

  • マスタデータとトランザクションデータ
  • データフローのポイント

RULE 070 インターフェース要件を固める

  • 必要データ項目
  • インターフェースを一覧化する

RULE 071 課題を解消し要件FIXに進む

  • 課題のクロージング
  • 残課題を特定しアクションを促す
  • 見えにくい進捗を確認する

RULE 072 要件はFIX"する"ではなく"させる"

  • 要件のFIX
  • FIXしない判断

第8章 基本設計と開発

Intro 要件をどう構築するか社内SEがリードする

  • 丸投げすればこうなる
  • 第8章の内容

RULE 073 進捗管理のポイントを押さえる

  • 社内SEが進捗を管理する
  • 進捗管理方法
  • 進捗管理の仕組み

RULE 074 進捗報告会で報告を受ける

  • 進捗報告の目的
  • 進捗報告の注目点

RULE 075 基本設計書をレビューする

  • 丸投げ社内SEのパターン
  • レビューのポイント

RULE 076 テストの種類と役割を理解する

  • システム構築におけるテスト
  • テストの役割分担

RULE 077 テスト結果をレビューする

  • 単体テスト,結合テストの結果レビュー
  • 不具合の傾向から潜在している問題を見つける

RULE 078 トレーニングを支援する

  • 基本操作トレーニングと業務運用トレーニング
  • トレーニングの準備

RULE 079 チェンジマネジメントを理解する

  • チェンジマネジメント
  • チェンジマネジメントとの関わり

RULE 080 プロジェクトの反対勢力について理解する

  • 反対勢力は必ず現れる
  • 反対勢力のタイプと対策

RULE 081 テスト/トレーニング環境を準備する

  • テスト/トレーニングのための環境
  • 環境準備のポイント

第9章 システムテスト

Intro 品質改善のために不具合を正しくとらえる

  • テストにおける不具合
  • 第9章の内容

RULE 082 システムテストの全体像を押さえる

  • システムテストの位置づけ
  • システムテストの種類

RULE 083 システムテスト計画を作成する

  • テスト開始前の時間を有効活用
  • テスト開始前の準備

RULE 084 テスト計画書の書き方を押さえる

  • システムテスト計画書

RULE 085 システム間連携テストを行う

  • システム間連携テスト
  • システム間連携テストの注意点

RULE 086 開始・終了判定チェックリストを活用する

  • チェックリストが必要な理由
  • チェックリストで押さえるべき観点

RULE 087 現新比較テストを行う

  • 現新比較テスト
  • データ比較と帳票比較
  • 現新比較テストの注意点

RULE 088 性能テストを行う

  • 性能テスト
  • 性能テストの注意点

RULE 089 エビデンスを残す

  • エビデンス
  • エビデンス取得のステップ
  • エビデンスの注意点

RULE 090 不具合を検知し報告する

  • 不具合のとらえ方
  • 不具合の検出例
  • 生じた違和感は共有する
  • 変更内容のアセスメント

RULE 091 不具合の根本原因を究明する

  • 不具合対応のポイント

RULE 092 システムテストの完了報告をする

  • システムテスト完了報告
  • 人前で報告するときの心得

RULE 093 受入テストを支援する

  • 受入テストの位置づけ
  • 社内SEの支援内容
  • 受入テストで見つかる課題

第10章 移行

Intro To-Beへの移り変わりを設計,実行する

  • 移行は軽んじられがち
  • 第10章の内容

RULE 094 移行関連用語を押さえる

  • 関連する用語

RULE 095 移行の段取りをする

  • 移行の準備

RULE 096 移行計画書を作成する

  • 移行計画書の目次例

RULE 097 データ移行を行う

  • データ移行の役割分担
  • 移行リスクの下げ方

RULE 098 リハーサルで移行品質を上げる

  • 移行リハーサルのとらえ方
  • 移行リハーサルのポイント

RULE 099 運用引き継ぎの流れを押さえる

  • 運用引き継ぎのパターン
  • 運用引き継ぎの流れ

RULE 100 業務移行を支援する

  • 業務移行
  • 業務移行を他人事にしない
  • 社内SEの関わり方

第11章 リリースと運用

Intro システムリリースは新たなスタート

  • 第11章の内容

RULE 101 リリースから運用までの流れを押さえる

  • リリースから運用までの流れ
  • 判断のポイント

RULE 102 リリース判定を受ける

  • リリース判断
  • リリース判定資料

RULE 103 ハイパーケアの準備をする

  • ハイパーケアの準備
  • リリースを学びの場にする

RULE 104 ハイパーケアのポイントを押さえる

  • ハイパーケア
  • ハイパーケアのポイント

RULE 105 システムの切り戻しに備える

  • 切り戻し
  • 切り戻しの計画・実行のポイント

RULE 106 運用引き継ぎを行う

  • 運用引き継ぎ
  • 引き継ぎの注意点

RULE 107 プロジェクトの振り返りを行う

  • プロジェクトの振り返り
  • 振り返りの観点

著者プロフィール

加藤一(かとうはじめ)

山形県出身。Southern Wesleyan University Computer Science専攻/E-commerce副専攻修了。

大手医療機器メーカー社内SE/ITブログ運営者/社内SE講師。

国内外でITコンサルタントや大手商社・医療系メーカーの社内SEとして15年以上従事。主に製造・物流システムの企画・開発・保守に携わり,グローバル16拠点以上への大規模システム導入実績などがある。

月間数万PVの社内SE向け情報ブログ「IT Comp@ss」を運営中。