エンジニア組織を強くする 開発生産性の教科書
~事例から学ぶ、生産性向上への取り組み方~

[表紙]エンジニア組織を強くする 開発生産性の教科書 ~事例から学ぶ、生産性向上への取り組み方~

紙版発売

A5判/264ページ

定価2,860円(本体2,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-14249-0

電子版

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書籍の概要

この本の概要

近年,ソフトウェアエンジニアリングにおいて開発生産性について言及されることが増えています。ソフトウェア開発チームのパフォーマンスを示すための指標「Four Keys」は広く知られており,これらの指標によって示される開発生産性の高さは,エンジニア組織に対してさまざまなメリットをもたらします。本書では,開発生産性とは何か? どのようにして測るのか? どのようにして向上させるのか? といった疑問に答えながら,開発生産性がエンジニア組織やビジネスに与えるポジティブな影響を具体的に示します。書籍の後半では,さまざまな企業の生産性向上に向けた取り組みを紹介しており,具体的な事例から組織をさらに改善するためのヒントやポイントを学べます。開発生産性向上についての理解を深め,より良いエンジニア組織を目指すためにお勧めの1冊です。

こんな方におすすめ

  • ソフトウェア/サービス開発企業のエンジニア,マネージャー
  • 開発生産性向上のための取り組みに課題を感じている方

本書のサンプル

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目次

第1章 開発生産性とは何か

  • 1.1 開発生産性について話す前に
  • 1.2 開発生産性の定義
  • 1.3 開発生産性レベルごとの分類とタスク例
  • 1.4 なぜ開発生産性の向上が必要か
  • 1.5 DevOpsの歴史と開発生産性

第2章 開発生産性向上のためのステップを知る

  • 2.1 現状の可視化~課題の優先付け
  • 2.2 目標設定と改善の実施

第3章 生産性向上の取り組みを阻害する要因とその対策

  • 3.1 前提条件の不足から生じる問題とその対策
  • 3.2 エンジニア個人に関連する阻害要因とその対策
  • 3.3 エンジニアチームに関連する阻害要因とその対策
  • 3.4 組織全体に関連する阻害要因とその対策

第4章 パフォーマンスを測るための指標

  • 4.1 指標選択の考え方
  • 4.2 Four Keys
  • 4.3 開発生産性を計測するためのお勧めの指標
  • 4.4 開発生産性に直接的に結びつく指標
  • 4.5 開発者体験とSPACEフレームワーク
  • 4.6 開発生産性に間接的に結びつく指標

第5章 事例から学ぶ開発生産性向上の取り組み①株式会社BuySell Technologies

  • 開発生産性への取り組みの背景
  • Aチームの取り組み
  • Bチームの取り組み
  • 開発生産性への取り組みの副次的な成果

第6章 事例から学ぶ開発生産性向上の取り組み②株式会社ツクルバ

  • 開発生産性への取り組みの背景
  • 生産量の向上に高い再現性をもった組織の実現へ
  • 経営と開発を繋ぐ架け橋に
  • 育成の観点でも開発生産性の指標を活用
  • チームメンバーの意識や行動に変化

第7章 事例から学ぶ開発生産性向上の取り組み③クラスメソッド株式会社

  • 開発生産性への取り組みの背景
  • 開発生産性向上に向けたクラスメソッド社の取り組み
  • 開発生産性についての今後の挑戦

第8章 事例から学ぶ開発生産性向上の取り組み④株式会社ワンキャリア

  • 開発生産性への取り組みの背景
  • SPACEフレームワークを導入しエンジニアを多角的に評価
  • 開発生産性をさらに向上させるための取り組み

第9章 事例から学ぶ開発生産性向上の取り組み⑤ファインディ株式会社

  • 2020年7月当時の状況
  • ファインディが取り組んだこと
  • まとめ

Appendix

  • Appendix 1 LLMが開発生産性を再定義する
  • Appendix 2 開発生産性向上に有用なツール紹介
  • Appendix 3 開発生産性向上に関する海外事例

著者プロフィール

佐藤将高(さとうまさたか)

東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻卒業後,グリー株式会社に入社し,フルスタックエンジニアとして勤務する。2016年6月,ファインディ株式会社立ち上げに伴い取締役CTO就任。Findy,Findy Freelance,Findy Team+,Findy Toolsの立ち上げを行い,プロダクト全体の新規コンセプト策定や企画・開発を担当。