Apple Vision Proアプリ開発ガイド
visionOSではじめる空間コンピューティング実践集

[表紙]Apple Vision Proアプリ開発ガイド 〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集

紙版発売
電子版発売

B5変形判/368ページ

定価4,180円(本体3,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-14311-4

電子版

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書籍の概要

この本の概要

空間コンピューティング(Spatial Computing)とは,現実世界とコンピュータシステムを視覚的に複合する技術を指し,AppleがApple Vision Proで実現する新しい3Dの世界を言い表すために用いている表現です。Apple Vision Proを使用すれば視界全体を作業スペースにできるため,PC操作の新しい体験への期待が寄せられています。

本書は,Apple Vision Proの開発に用いるvisionOSに焦点を当て,ARアプリの事例を用いながら開発方法について解説します。ノーコード/ローコードでの扱い方,SwiftUIでのアプリケーション開発,実装事例を通した3D表現,タイマーアプリなど基本的なトピックが含まれたアプリを用意し,Unityで作成する方法とすでに作成されたアプリをVision Proアプリに移植するための手順といった実践についても解説します。

本書内で紹介するアプリはXcodeのvisionOSシミュレータで試すことができます。

こんな方におすすめ

  • Apple Vision Proのアプリ開発およびvisionOSに興味がある方
  • ARアプリを作成している方

目次

  • Apple Vision Proから視える次なるコンピューティングの未来

第1章 ノーコードorローコードで遊ぶvisionOS

  • 1-1 3Dモデルを目の前に召喚!(ノーコード)
  • 1-2 Reality Composer Proでシーンを構築しよう!(ノーコード)
  • 1-3 3Dモデルを手に追従させよう!(ノーコード)
  • 1-4 RPG風のシーンを作ろう!(ノーコード)
  • 1-5 指先から魔法のパーティクル!(ローコード)
  • 1-6 剣に炎をまとわせて振るう!(ローコード)
  • 1-7 太陽で風船バレー!(ローコード)
  • 1-8 楽器を演奏しよう!(ローコード)
  • 1-9 本章のまとめ

第2章 SwiftUIによるAI英会話アプリ開発

  • 2-1 はじめに〜サンプルアプリの概要
  • 2-2 基本的なWindowsアプリの作成
  • 2-3 英会話機能の実装
  • 2-4 会話AI
  • 2-5 Multi Window対応
  • 2-6 本章のまとめ

第3章 空間を活用したタイマーアプリ開発

  • 3-1 My Spatial Timer
  • 3-2 マーカー表示と自己位置の追従
  • 3-3 タップ操作によるタイマーの追加と削除
  • 3-4 タイマーの画面デザインと機能
  • 3-5 UserDefaultsによるデータ永続化
  • 3-6 WorldAnchorを使用した空間への位置固定
  • 3-7 ローカル通知の送信と受信
  • 3-8 ScenePhaseによるアプリの状態制御
  • 3-9 本章のまとめ

第4章 SunnyTuneの実装事例

  • 4-1 Volumesアプリ開発の基礎
  • 4-2 空の表現
  • 4-3 光の表現
  • 4-4 風を表現する
  • 4-5 木の成長アルゴリズム
  • 4-6 本章のまとめ

第5章 UnityによるvisionOSアプリ開発

  • 5-1 環境構築
  • 5-2 Windowsアプリの作成
  • 5-3 Volumesアプリの作成
  • 5-4 Spacesアプリの作成
  • 5-5 簡単なゲームアプリを作ってみる
  • 5-6 本章のまとめ

第6章 PolySpatialによるUnityプロジェクトの移植

  • 6-1 PolySpatialのサポート状況の把握
  • 6-2 既存プロジェクトにPolySpatialをセットアップ
  • 6-3 既存プロジェクトの移植で起きる問題と解決方法
  • 6-4 インタラクションの変更
  • 6-5 既存プロジェクトの移植で発生しそうな問題
  • 6-6 SwiftUI連携の利用
  • 6-7 本章のまとめ

著者プロフィール

服部智(はっとりさとし)

株式会社サイバーエージェント xRエンジニア

株式会社AbemaTVにてiOSアプリ,ゲーム端末向けアプリ実装等を担当後,社内異動しCyber AI ProductionsでバーチャルプロダクションやxR系サービス作成に従事。GitHubでのvisionOS 30 DaysチャレンジがvisionOS開発界隈で世界的に注目を集めテックカンファレンス登壇や勉強会主催をしている。

X:@shmdevelop
GitHub:satoshi0212


小林佑樹(こばやしゆうき)

株式会社MESON 代表取締役社長

東京大学大学院卒。大学院在学中に複数社スタートアップにてエンジニアとして開発に関わる。また株式会社リクルートホールディングスにて,インターン生として初めてNewRingに入賞し,新規事業立ち上げを経験。2017年9月1日株式会社MESONを設立。2022年9月1日株式会社MESONの代表取締役社長に就任。日本人デベロッパーとして世界で初めてApple Vision Proを体験。

X:@AR_Ojisan


ばいそん

株式会社サイバーエージェント XRエンジニア

XRにおける「遊び」と「デザイン」を探求する偶蹄目。総務省 異能β認定。業務として,バーチャルプロダクションスタジオの撮影シミュレーションシステムの開発を行う。本書では,Apple Vision Proを使ってノーコード or ローコードで手軽に遊ぶ方法を紹介する。

X:@by_BISON


副島拓哉(そえじまたくや)

株式会社サイバーエージェント iOS エンジニア

大学在学中にiOSアプリケーション開発に出会い ARKit,SceneKitを用いたECサービス向けアプリケーションなどの個人開発を行う。現在はFANTECH領域にて大手芸能事務所のファンコミュニケーションサービスのiOSアプリケーション開発を行う。

X:@sejm_laice
GitHub:tsoejima


加田健志(かだたけし)

株式会社サイバーエージェント

組込みソフト開発・遊技機開発などを経て2015年にVRとUnityに出会う。それ以来,Unity&XRエンジニアとしてVRゲーム・VRライブ・ARアプリ開発などに従事。現在は次世代スポーツ映像開発を行っている。

GitHub:tkada


佐藤寿樹(さとうひさき)

株式会社MESON エンジニア

ゲーム会社でコンシューマーゲームやスマートフォン向けのアプリ開発,VR/ARのゲーム開発などを行う。株式会社MESONでApple Vision Pro向けのSunnyTuneを開発を行う。


比留間和也(ひるまかずや)

株式会社 MESON CTO

Webエンジニアを経て,3DCGの魅力に惚れ込みUnityエンジニアに転身。その後,VRに出会いコロプラでVRゲーム開発に従事。しばらくしてARを世に広めたいという思いからMESONに転職し,少ししてCTOに就任。現在もXRプロダクト開発を行いながら,どうしたら世にXRが広がるかを模索中。

X:@edo_m18
GitHub:edom18


清水良一(しみずりょういち)

株式会社サイバーエージェント 技術広報

エンジニアのインタビュー記事や動画制作に従事。Blenderを活用した映像制作ワークフローに注力している。

Spotify:kirillovlov
YouTube:kirillovlov2983