Apple Vision Proアプリ開発ガイド
〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集
〜
2024年8月26日紙版発売
2024年8月26日電子版発売
服部智,小林佑樹,ばいそん,副島拓哉,加田健志,佐藤寿樹,比留間和也,清水良一 著
B5変形判/368ページ
定価4,180円(本体3,800円+税10%)
ISBN 978-4-297-14311-4
書籍の概要
この本の概要
空間コンピューティング(Spatial Computing)とは,現実世界とコンピュータシステムを視覚的に複合する技術を指し,AppleがApple Vision Proで実現する新しい3Dの世界を言い表すために用いている表現です。Apple Vision Proを使用すれば視界全体を作業スペースにできるため,PC操作の新しい体験への期待が寄せられています。
本書は,Apple Vision Proの開発に用いるvisionOSに焦点を当て,ARアプリの事例を用いながら開発方法について解説します。ノーコード/ローコードでの扱い方,SwiftUIでのアプリケーション開発,実装事例を通した3D表現,タイマーアプリなど基本的なトピックが含まれたアプリを用意し,Unityで作成する方法とすでに作成されたアプリをVision Proアプリに移植するための手順といった実践についても解説します。
本書内で紹介するアプリはXcodeのvisionOSシミュレータで試すことができます。
こんな方におすすめ
- Apple Vision Proのアプリ開発およびvisionOSに興味がある方
- ARアプリを作成している方
目次
- Apple Vision Proから視える次なるコンピューティングの未来
第1章 ノーコードorローコードで遊ぶvisionOS
- 1-1 3Dモデルを目の前に召喚!(ノーコード)
- 1-2 Reality Composer Proでシーンを構築しよう!(ノーコード)
- 1-3 3Dモデルを手に追従させよう!(ノーコード)
- 1-4 RPG風のシーンを作ろう!(ノーコード)
- 1-5 指先から魔法のパーティクル!(ローコード)
- 1-6 剣に炎をまとわせて振るう!(ローコード)
- 1-7 太陽で風船バレー!(ローコード)
- 1-8 楽器を演奏しよう!(ローコード)
- 1-9 本章のまとめ
第2章 SwiftUIによるAI英会話アプリ開発
- 2-1 はじめに〜サンプルアプリの概要
- 2-2 基本的なWindowsアプリの作成
- 2-3 英会話機能の実装
- 2-4 会話AI
- 2-5 Multi Window対応
- 2-6 本章のまとめ
第3章 空間を活用したタイマーアプリ開発
- 3-1 My Spatial Timer
- 3-2 マーカー表示と自己位置の追従
- 3-3 タップ操作によるタイマーの追加と削除
- 3-4 タイマーの画面デザインと機能
- 3-5 UserDefaultsによるデータ永続化
- 3-6 WorldAnchorを使用した空間への位置固定
- 3-7 ローカル通知の送信と受信
- 3-8 ScenePhaseによるアプリの状態制御
- 3-9 本章のまとめ
第4章 SunnyTuneの実装事例
- 4-1 Volumesアプリ開発の基礎
- 4-2 空の表現
- 4-3 光の表現
- 4-4 風を表現する
- 4-5 木の成長アルゴリズム
- 4-6 本章のまとめ
第5章 UnityによるvisionOSアプリ開発
- 5-1 環境構築
- 5-2 Windowsアプリの作成
- 5-3 Volumesアプリの作成
- 5-4 Spacesアプリの作成
- 5-5 簡単なゲームアプリを作ってみる
- 5-6 本章のまとめ
第6章 PolySpatialによるUnityプロジェクトの移植
- 6-1 PolySpatialのサポート状況の把握
- 6-2 既存プロジェクトにPolySpatialをセットアップ
- 6-3 既存プロジェクトの移植で起きる問題と解決方法
- 6-4 インタラクションの変更
- 6-5 既存プロジェクトの移植で発生しそうな問題
- 6-6 SwiftUI連携の利用
- 6-7 本章のまとめ
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