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近年,さまざまなAndroidアプリケーションの開発が世界各地で行われています。それに伴ってアプリケーションを作るうえで役に立つオープンソースライブラリがいろいろと公開されるようになりました。iOSのライブラリと比較するとまだまだ発展途中で,全貌が掴みにくいという側面もありますが,アプリケーション開発を促進するようなライブラリも徐々に増えています。
Androidアプリケーション開発において,このようなオープンソースのライブラリを使う理由としては,次の利点が挙げられます。
- 独自にライブラリを実装する工数を軽減させることができる
- 質が高いライブラリが多いので,導入することでアプリケーションそのものの質も向上させることができる
- 大勢の人が開発に携わっている質の高いライブラリのソースを読むことで,Androidアプリケーションの開発力を上げることができる
さらに実際に導入しない場合も,ライブラリのソースコードを読むことで,さまざまなAndroidライブラリのアーキテクチャや実装方法を把握できるという利点もあります。
ライブラリ導入を成功させるポイント
ライブラリ導入のコツとしては,実際にサンプルを実行したり,ソースを読むことで,ライブラリの内容を一通り把握し,ライブラリの機能に過不足はないか検討しておくということが挙げられます。というのも,開発しているアプリケーションにライブラリを導入して,ライブラリの機能をアプリケーションに取り込んだ後で,実は期待していた動作とは違うということが判明した場合,ライブラリに依存したソースの削除や別のライブラリを検討する時間などが余計にかかるからです。
実際にライブラリを利用するかどうかはさておき,「脳内」のインデックスとしてライブラリ情報を保存しておくことも重要です。というのも,脳内のインデックスとして保存しておくことにより,いざ必要となった時に記憶の片隅にあった情報が役に立つ機会がくる場合があるからです。
なお,AndroidのライブラリはiOSやJavaScriptのライブラリと比較しても開発中・発展途中のものも多く,場合によってはAPI の命名や利用方法が大幅に変更されることも考えられますので,実際に利用するに際しては実際にWebで公開されているライブラリのドキュメントやWikiを適宜参照することをお勧めします。
ライブラリの見つけ方
Androidのオープンソースライブラリは,その多くがGitHubやGoogle Codeで公開されています。こうしたサイトをウォッチすることで,有用なライブラリを見つけることもできます。
さらに,海外の情報源になりますが,下記のようなサイトはAndroidライブラリに関する情報を公開しており,定期的にチェックするとよいでしょう。
- AndroidViews
- http://www.androidviews.net/
- AppBrain.com:Developer tools - Android library statistics
- http://www.appbrain.com/stats/libraries/dev
こうした情報源に常日頃から触れておくのは重要ですが,まずどんなライブラリがあり,どのように使えるのかを知っておきたいところです。そうしたときにお薦めなのが,『Androidライブラリ実践活用[厳選111]』です。同書では,Android開発において定番とされるライブラリからUI構築,開発効率向上,iOS風機能の追加,ユーティリティ,テスト,後方互換まで,用途ごとに,すぐに役立つライブラリの使い方をわかりやすく解説しています
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