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バージョン管理って何?
皆さんは普段業務をする上でファイル操作を日々行っているかと思います。そのファイルを良く見てください。図1のようなファイル管理になっていませんか? また,共有フォルダ上などで作業を行った場合,複数の人が同時に同じファイルを編集し,ファイルを保存した後他の人がファイルを上書き保存してしまい,自分の編集内容が消えてしまったという経験はないでしょうか?
図1 やりがちなファイル管理の例
バージョン管理はファイルの履歴を残しておく大切な作業です。しかし先に示したような図1の状態では使い物になりません。そこで,最近バージョン管理を便利に行えるツールに脚光があたっています。その中でも特に人気のGitを紹介します。
Gitの魅力
ここでは簡単にGitでできることをまとめます。バージョン管理ツールではファイルを管理するデータベースを「リポジトリ」と呼びます。Gitではこのリポジトリを自分のPCに複製(Gitでは「クローン」と呼びます)して作成できます。こうすることで複数の人が同時にファイルに変更を加えても衝突することが防げ,さらに,変更履歴を自分のPCに記憶させる(Gitでは「コミット」と呼びます)ことで,履歴がわからなくなる心配も起きません。ファイルを他の人が変更した場合は,変更のあったファイルだけを自分のPCに取り込むこともできる(Gitでは「プル」と呼びます)ので,常に最新の状態を維持できます。
他にも便利な機能がありますが詳しくはゼロからでも業務レベルの知識を習得できる「15時間でわかるGit集中講座」を参考にしてください。
本書は,バージョン管理をはじめて行ってみたい人を対象に15時間で体系的に学べます。コマンドラインが苦手な人でも,GitのGUIツール(SourceTree)を使うことで抵抗なく学べます。
本書をきっかけにGitによるバージョン管理をはじめてみませんか?