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こどもだってプログラミング
近頃,こどもにもプログラミングを学習させようという機運が高まっています。こども向けプログラミングスクールが増えてきたり,中学の技術家庭科でプログラミングが必修になったりしているのです。身のまわりにあふれるコンピュータを真の意味で使いこなすには,プログラミングスキルは必須だと言ってよいでしょう。
こどもがプログラミングを学ぶツールとしては「Scratch」が有名です。ブロックを積むことで直感的にプログラムを作っていくもので,Raspberry Piを動かすなど,ハイレベルなこともできます。
とっつきやすいプログラミン
今回紹介するのは,「プログラミン」という文科省のWebアプリです。Scratchより機能は少ないですが,かわいいモンスターの形をしたブロックを使い,楽しくプログラミングができるよう工夫されています。ちょっとがんばれば,簡単なゲームも作れますし,作ったプログラムを公開することもできます。ブラウザ上で動作するのでインストールは不要で,手軽に始められます。
実際の画面を見てみましょう。プログラミンは,絵を動かすために,絵にアイコンをくっつけます。アイコンの形や名前が役割を表しています。例えば「ヒダリン」は左向き矢印の形をしており,絵を左に動かします。図1は,ねこの絵にヒダリンをドラッグしてくっつけようとしているところです。くっつけると,図2のようにブロック状に形が変わり,パラメータを変更できるようになります。この要領で,どんどんアイコンを積み上げていくわけです。
図1
図2
なおプログラミンには,2015年3月末よりログインモードが追加されました。ログインモードではデータをサーバ上に保存するため,家でも学校でも,どこでも続きができるようになりました。また,複数ユーザが一つのPCをシェアするような場合にも,データを分けて保存でき,より便利に使いやすくなっています。
ものをつくるって楽しいこと
こどもがプログラミングを学習することで,論理的思考力・問題解決能力が鍛えられると言われています。確かにそれらの効能もありますが,自分のアイディアが形になって,思い通りに動かせるという体験ができることが,一番の成果なのではないかと思います。