この記事を読むのに必要な時間:およそ 1 分
多くの人が参加しているSNS「Facebook」。プライベートはLINE,仕事はFacebookと,その使い分けもはっきりしてきたような雰囲気です。Facebookの目的は,なんといっても「近況の投稿」と,それをネタにした友人・知人とのコミュニケーションでしょう。しかし,Facebookを使っていて,こんな経験はありませんか?
- ① 友人の投稿に,とあるレストランの写真が流れてきた
- ↓
- ② おいしそう! と記憶に残った
- ↓
- ③ 外食の話が出たとき,そのレストランを思い出した
- ↓
- ④ レストランを予約した
この現象は,Facebookに流れてきたレストランの情報が頭の片隅に残っていて,とあるきっかけでそれが思い出され,「そういえば!」と思い出したというパターンです。このように,Facebookには「間接的にものを買ってもらう」効果があるということが,皆さんの経験からもご理解いただけると思います。Facebookを使えば,これと同様のプロセスで,購入だけではなく,問い合わせや資料請求,予約や発注,依頼など,あらゆる「売り上げ」の発生へとお客様を導いていくことが可能です。その意味で,Facebookは営業のための非常に有効なツールである,ということができるのです。
営業ツールとしてのFacebookには,一般的な営業にはない,様々な利点があります。例えば,「情報の拡散性」です。1人の営業マンが,得意先や新規顧客に足を使って訪問する場合,どう頑張ってみても,1日数件が限度でしょう。しかしFacebookであれば,Facebook上で友達となっているすべての顧客に対して,1度の投稿でアプローチすることができます。また,それを見た顧客がその投稿をシェアしてくれれば,その顧客の友達にも,投稿した内容が拡散されることになります。
こうした営業ツールとしてのFacebookですが,いくつかの注意点もあります。ひとつ目は,顧客や見込み客と「友達」になっていなければ,情報が届かない,ということです。そのため,まずは自分の会社やお店のFacebookページの「友達」を増やさなければなりません。そのためには,既存の顧客や知人に地道に声をかけたり,広告を出稿したりする必要があります。先の情報の拡散性も,おおもとの「友達」の数が一定数あってこそ,真価を発揮することができます。
ふたつ目は,Facebookによる営業活動は,即効性があるわけではない,ということです。今すぐ売りたい,今すぐ仕事を得たい,という目的に,Facebookは向いていません。先の①~④のプロセスを見てもわかるように,Facebook営業の最初のステップは,見込み客の記憶に残る,ということです。そして,ニーズが発生した時に思い出してもらう,ということなのです。
こうしたFacebookを使った営業活動には,ここでは紹介しきれないさまざまなノウハウがあります。そしてそのノウハウは,通常の営業活動とは異なる,非常に特別なものです。物が売れない,人が集まらない,仕事が来ない,と悩んでおられる皆さん,Facebookを営業ツールとして活用し,現状を打開してみませんか?