あけましておめでとうございます!
はい、そういうわけでございまして!
サルでき流企業サイトの作り方、第14回を迎えました。年も変わって2014年、あけましておめでとうございます!皆さま、今年はどんな1年にしましょうか。
「ステキなサイトを作れますように」「WordPressを使いこなせるようになりますように」「イケメンの彼氏とか、料理上手な彼女とかができますように」「気まぐれで買った宝くじが当りますように」「連載がウケますように……っていうか落とさずに続けられますように」
さっそく煩悩が湧き出てきますね。悲喜こもごもの2014年の開幕です。今年もよろしくお願いしま~す。
さてさて、ウミネココーポレーション仮設広報部も年を越しました。みんな揃って元気に業務開始……と行きたいところでしたが、どうも見慣れない人物が紛れ込んでいますね。でも、どこかで見たようなアフロヘアー。もしやこれは年末年始にありがちの「XXの食べ過ぎによる体型のバージョンアップ」ってヤツかもしれません。
そういうわけで今回は、WordPressのバージョンアップについてお話しましょう。はいそこ、「持って行き方が無理やり過ぎ」って言わない。新年に相応しく、WordPressもバージョンアップで気分一新ですよ!
バージョンアップする?しない?
WordPressを使っていると、頻繁にこんなメッセージが出てきます。
これは、「新しいバージョンのWordPressにバージョンアップできまっせ」というお知らせです。
前にもドコかでお話ししたかと思いますが、WordPressは日々進化していまして、ある程度開発が進むと、開発チームのほうから皆さまのWordPressに向けてメッセージが送られるようになっています。
で、このメーッセージが表示されたときに、多くの方がこう思うわけです。「これ、バージョンアップしたほうがいいのかしら?それともしないほうがいいのかしら?」と。
バージョンアップというのは、本来は「いいこと」ですよね。新しいモノに替えてくれるわけですから、普通は是非ともってところです。
「お使いのお財布、新しいバージョンができましたので、お取り替えしますよ」なんて言われたら、断る理由が見つかりませんね。
ところが、ことコンピューターの世界においては、バージョンアップというものは、必ずしも「いいこと」であるとは限りません。
バージョンアップすることで、本来動いていたものが「なぜか」動かなくなったり、サクサク動いていたものが「なぜか」スピードが遅くなったり、不具合につながることが少なからずあったりします。
で、一度でもこういうことを体験している人は、「バージョンアップ」という言葉に無条件に身構える傾向があります。これを「バージョンアップ怖い怖い症候群」と言います。
ウソです。今命名しました。
この症状が進行すると、「動くなら古いやつでいい」と、頑なにバージョンアップを拒むようになってしまい、下手をすると「2014年現在でもWindows98をバリバリ使っている」、そんな人が誕生してしまうのです。これを「旧世紀のサムライ」と言います。
ウソです。冗談ですってば。
さてさて、ではこのWordPressのバージョンアップ、したほうがいいのでしょうか?しないほうがいいのでしょうか?
ワタシのオススメは、「したほうがいい」です。ええ。
理由はいくつかあるのですが、一番のポイントはしなくておいてもいいことがないということでしょうか。まあ元も子もない話なんですけど。
コレまたどこかでお話したことですけど、WordPressは現在進行形でどんどん進化しています。で、それに合わせる形で周辺のテーマ(見た目セット)やプラグイン(前回出てきた「ウィジェット」を含む、便利機能のこと)も、同じように進化しています。
本体だけならまだ古い状態でもガマンできなくはないのですが、周辺のテーマやプラグインまでドンドン先に進んでしまうとなると、正直メリットよりもデメリットのほうが大きくなります。何かトラブルがあっても、旧バージョンはサポートしてくれないことが多いですし。
怖い怖い症候群のアナタも、サムライのアナタも。WordPressは悩まずバージョンアップをしちゃいましょう。
バージョンアップ前に気をつけること
そうと決まったら、さっそく今出ているニューバージョン、WordPress 3.8へのバージョンアップを行ってみましょう!
WordPressのバージョンアップの対象は、以下になります。
- WordPress本体:対象
- インストール済みの標準テーマ:対象
- インストール済みの標準外テーマ:対象外
- インストール済みのプラグイン:対象外
- 投稿済みの記事や各種設定:バージョンアップの内容による
基本的にはWordPress本体へのバージョンアップですね。第7回でアップロードしたファイル一式、アレが対象と思ってくれればOKです。
WordPressの標準テーマはあのファイル一式の中に含まれていますので、それは対象になります。標準外のテーマや各種プラグインは、本体のバージョンアップ後に(必要であれば)別途バージョンアップを行います。
記事や各種設定をイジる必要は、基本的にはありません。ですが、「念のため」バージョンアップを行う前にバックアップを取っておきましょう。転ばぬ先のなんとやらってヤツです。
では行きますよ。記事のバックアップは、サイドバーの「ツール>エクスポート」から行うことができます。
「すべてのコンテンツ」を選んで「エクスポートファイルをダウンロード」ボタンをポチッと。
日付が付いたXMLファイルなるファイルがバックアップファイルです。なくさないようにどこかのフォルダにしっかり保存しておいてくださいね。
ちなみにこのXMLファイル、中身はただのテキストファイルですので、これまで記事にアップロードした画像ファイルは一切入っていません。バージョンアップで画像ファイルがどうこうなる、ということもないのですが、心配な場合は第7回で出てきたFTPツールを使って、サーバーからダウンロードしておきましょう。
ブログ記事で使った画像ファイルは、WordPressがサーバーアップロード時に自動的にフォルダを作って保存してくれます。そのサーバー内の保存先がこちら。「wp-content」というフォルダの中の「uploads」というフォルダです。丸ごとダウンロードしちゃってください。
設定のバックアップは…「設定>一般設定」をスクリーンショットでパシャリと撮っておきましょうか。
投稿設定や表示設定を変更している場合は、そちらも合わせてどうぞ。
いざ!バージョンアップ
ではでは、バックアップも無事取得したところで、いよいよバージョンアップと行きましょう。
画面の上のほうに既にメッセージが出ている方は、そこをクリックしてください。サイドバーから行く方は、ダッシュボードのすぐ下に「更新」なるメニューがあると思いますのでそちらからどうぞ。
画面の上のほうに、「重要:アップグレードの前にデータベースとファイルをバックアップしてください。」なんてメッセージが出ています。もうバックアップは取ったので、心配御無用です。
さて、画面をよく見ていただくと、「WordPressの新しいバージョンがあります」のところに、jaと書かれているものとen-USと書かれているものがあるのがわかりますか?
jaは日本語版、en-USは英語版です。主に管理画面の言語をどっちにするか、というお話ですね。
ここでは日本語版をインストールします。あ、もちろん。「英語が得意」とか、「英語の勉強がしたい」とか、そういう方は遠慮なく英語版をどうぞ。ワタシは日本語一択です。無駄な抵抗は致しません。「いますぐ更新」ボタンをポチッとな。
ボタンを押すと、こんな感じの処理をWordPressが行います。
- Webサイトをいったんメンテナンスモードにする
- ファイル一式をダウンロードする
- ファイル一式を上書きインストールする
- その他諸々ムズカシそうな処理をする
- Webサイトを通常モードにする
その間わずか数秒。あっという間に終わります…が、インストール中に表のWebサイトをユーザーさんがアレコレ触ってしまうと、トラブルにつながることもありますので、処理はメンテンナンスモードというモードで行われます。「ただいま処理中です」って感じの画面が出る、アレです。
ユーザーさんがビックリしなくて済むよう、事前にアナウンスをしておくか、夜中や早朝のあまりユーザーさんがアクセスしていない時間帯に行うのがいいかもしれませんね。
WordPress 3.8を見てみよう!
ではでは、WordPress3.8になって何が変わったのか、見てみましょうか。
ひと目でわかるのは、ヘッダーバーとサイドメニューの変化ですね。黒くなりました。心持ちオシャレになった気がします。
前のも充分オシャレだった気もしますが、今のほうがよりオシャレに感じる。コレがどこかでお話しした、人間様の「慣れ」というヤツです。他にどんな変更点があるのかは、このページにまとまっています。
この3.8では、特に見た目についての変更がいろいろ行われたようです。開発チーム曰く、「現代的な新デザイン」とのこと。iPhoneがiOS7でフラットなデザインになりましたが、なんとな~くそのイメージを意識しているような、そんな感じもします。
ちなみにこの管理画面の配色は、8種類ほど用意されています。切り替えたい場合は、サイドメニュー「ユーザー」から自分のユーザーを選んで、「管理画面の配色」を変更してみましょう。
画面を下のほうにスクロールしていくと、新テーマについて書かれている部分がありました。
- 「おしゃれな新マガジンテーマ、TwentyFourteenデビュー!」
見た目もさることながら、スマホ表示への対応もかなり気合入れて作られたテーマのようです。開発チーム、急に本気出してきました。有料テーマに手を出す前に、まずはこのテーマを使ってみましょうか。
まとめ
いかがでしたか?
WordPressでは、このようなバージョンアップがちょこちょこ行われます。この連載が始まって、まだ3ヶ月程なのですが、既に「3.6」から「3.8」へと、小数点以下のバージョンが2つも上がってしまいました。
このペースの早さ。1年くらい放置していると、完全に取り残された状況になってしまうのがよーくわかりますね。そうなってしまうと、ちゃんと各パーツが正しく表示されるのか、ちゃんと各機能が正常に動くのか、バージョンアップにかなりの神経を使うことになります。
気が進まないかもしれませんが、WordPressでは慣れておきましょう。今回みたいに管理画面の雰囲気がガラッと変わったり、新しいテーマが登場したり、ワクワクすることもたくさん含まれていますので、ポジティブに考えればいいのです。
やっほー!バージョンアップするぞー!ポチッとなー!
…おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~。