2007年からあしかけ13年(!)にわたってお届けしてまいりました「きたみりゅうじの聞かせて珍プレー」もいよいよ最終回。今回は特別編としてこれまでの連載をランキング形式で振り返ります。
13年の総決算!アクセス数ベスト10
まずはランキングの王道、全連載139回から最もアクセス数を稼いだ記事ベスト10を発表しましょう。カウントダウン形式でお送りします。
- 公開:2008年3月
- 投稿者:JUN猫
このころはまだ雑誌『WEB+DB PRESS』の1コーナーとして掲載後、gihyo.jpに転載していました(第6回まで)。投稿文の取り上げ方もやや大人しめですね。「彼は動作の確実性より見た目(画面)にこだわる」とか、部下の本質を的確に見抜いているにもかかわらず、結局いいようにやられてしまうところに上司の方の人の良さが窺えます(涙)。
- 公開:2011年9月
- 投稿者:Billy
ホラーというよりもコミュニケーションの難しさを考える1本。投稿はおそろしい事実を指摘したままおわりますが、きたみさんもコメントされているように、「その後どうなったの?」かが気になります。
- 公開:2013年8月
- 投稿者:shin0211
プログラム中のルーチン名(記事中で使っている言語がCOBOLなので「SECTION」ですが)にアニメのタイトルをつけちゃったというお話。以前某大学の情報セクションを取材した際、サーバマシンの名前がすべて某ラノベのキャラだったことを思い出しました。「学生気分」とは言い得て妙なタイトルです。それにしても出てくるアニメのタイトルがまだ「昭和」風味ですね。いや担当もそういうお年頃なので気持ちはわかります(笑)。
- 公開:2018年4月
- 投稿者:ななし
第7位には比較的最近の記事が飛び込みました。ただし取り上げているのは古き良き(?)「ISDN―ダイアルアップ接続」の時代。オチもオヤジギャグという今読むとレトロ風味ただよう一品です。読者も制作陣も年を取ったなあという感想しか出てきません(大変失礼いたしました _o_ )。
- 公開:2014年7月
- 投稿者:キリアキ
これぞ王道の「あるある」案件! やれイノベーションだ継続的インテグレーションだと言われても、末端のユーザにしてみれば「絵に描いた餅」。ついつい目先の睡眠時間を確保することに重きを置いてしまいがちです。ある種の格差を感じてしまいますね。
- 公開:2019年7月
- 投稿者:Kan
第5位にはつい半年前の記事がランクイン。高齢化社会、老害などさまざまな言葉で言い換えられる現在進行中の問題が、寓話のような形で紹介されています。こうした「現代のイソップ寓話」みたいなお話、最近多くないですか?
- 公開:2014年12月
- 投稿者:コメット
この連載でも何度か取り上げている「プログラムコード中の文字誤認識問題」ネタの1本。プログラミングを少しでもかじった人ならニヤリとするお話ですね。実際このような目に遭ったらかなり頭にくると思いますけど。担当もこういうネタが好みです。
さすが13年間の中からのチョイスだけあって、「そういえばこれ描いた!」と懐かしくなる話の数々。何より面白いのが、こうして年代をランダムに並べられると嫌でも実感する絵柄の変化だったりします。
この時はこのツール使ってたなあとか、この時はこういう表現がお気に入りだったなあとか、色々思い出されるものがあって楽しいです。
いよいよベスト3の発表です!
- 公開:2014年1月
- 投稿者:パプティ枡
これもプログラマの文字誤認識から始まった悲劇。しかしプログラミングの勉強本を出している出版社の端くれにいる者としては、「せめて最初の一歩くらいはきちんと勉強しようよ」と思わなくもないですね。OJTといえば聞こえが良いですが、その場限りの断片的知識だけで乗り切っていくうち、本質を何も知らないままプログラマを続ける皆さんには、「まずは何でも良いから本を買って読んでください」と言いたい(※宣伝ではありません)。
- 公開:2013年10月
- 投稿者:テリー
第2位はうって変わってほほえましい一編。「魚拓」というとネット中毒者は別のモノを想像してしまいますが、このタイトルは文字通り魚拓のお話です。今ならiPadをはじめタブレットも大画面、高解像度化が進んでいますから、この上司さんも実物より「盛った」話ができるのではないでしょうか?(笑)
- 公開:2013年9月
- 投稿者:ケンボー
そして第1位に輝いたのは、セレクション連載「聞かせて珍プレー プレイバック」でも取り上げた「社内プチミステリ」となりました。おめでとうございます! ブラインドタッチ修練のため、指にキーの文字を書いていた上司さん。実際にそういう手袋が売られているのを見た覚えがありますから、ある程度は効果があるのでしょうね(笑)。ちなみに担当はキーボードを打ち始めてウン十年、いまだにブラインドタッチには自信がありません。
ベスト3、そして第4位、7位も含めて、2013~2014年あたりの記事が上位にランクインしています。この頃が「聞かせて珍プレー」、そしてgihyo.jpの全盛期だったといえるでしょう。あ、gihyo.jpはまだまだ皆さんのためになる情報を発信していきします。どうかお見捨てなく!
「ベスト“珍プレーヤー”」はだれだ?! 投稿採用数ベスト5
「ベスト珍プレーヤー」といっても投稿した方が必ずしも珍プレーの当事者というわけではありませんが、目撃するのもファインプレーの1つ。こちらはカウントアップでご紹介しましょう。
- 第1位 ケンボー
- 採用回数 11回
第1位は、いまご紹介したアクセス数トップ回の投稿者でもあられる「ケンボー」さんです。採用回数、アクセス数、そして投稿数も多く、活動期間(投稿をお寄せいただいた時期)も、2010年ごろから2017年ごろまで長いお付き合いをいただている文句なしのナンバーワン「珍プレーヤー」といえる存在です。
- 第2位 くりちゃん
- 採用回数 8回
第2位は、こちらも数多くの投稿をいただいている「くりちゃん」さん。活動期間は2009年ごろから2015年ごろと、やや投稿数が下降傾向をたどる中、この連載の中期を引き締めていただきました。
- 第3位 キリアキ 、黒天秤
- 採用回数 6回
第3位はお2人いらっしゃいます。「キリアキ」さんは投稿ネタがアクセス数ベスト10の6位にも入っている実力者(笑)。ちゃんとオチがあるというか4コマにしやすい投稿が多い印象がありますね。
もうお一方は「黒天秤」さん。活動期間は2014年~2016年ごろですが、集中的に投稿いただいたのが印象的です。投稿ネタも、現場の待ったなしなトラブルがお得意でした。
- 第5位 縁側茶房
- 採用回数 5回
第5位は、連載初期の2008年~2010年ごろにご活躍いただいた「縁側茶房」さん。無茶を言う上司や同僚に振り回されるお話が多かったですね。きっと多難な職場環境を生き延びてこられたのかと推察します。
ランクインの5名様、おめでとうございます! そして、ここで紹介した皆さんをはじめ、本当に数多くの貴重な体験談に支えられて、139回に渡って連載を続けることができました。皆さまどうもありがとうございました!
いつからか投稿下さった方には、Twitterで直接コメントをいただく機会が増えました。その縁で今もつながってる方がいたりと、13年という時間の中で、投稿者さん読者さんそして私の距離感も様々変化しながら続いてきた連載だったと思います。
投稿が枯渇して、「このままでは連載終了やむなし」となった時、何度そうした方々に支えてもらってきたことか……。
本当に長い間、支えていただき、読んで下さり、ありがとうございました!
またどこかでお会いできれば幸いです!