知りたい!サイエンスシリーズ地球環境とノイズの意外な関係
~地震、大気、宇宙の声をきく~

[表紙]地球環境とノイズの意外な関係 ~地震、大気、宇宙の声をきく~

四六判/200ページ

定価(本体1,580円+税)

ISBN 978-4-7741-3705-6

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書籍の概要

この本の概要

ノイズ,といえば音や映像,電子機器に悪影響を及ぼすものというイメージが強いのではないでしょうか。とくに本書で取り上げている「電磁ノイズ」は,みなさんがよく耳にする「電波」を含む電磁波によるノイズで,私たちの生活に欠かせない電気製品や無線通信に影響を与えます。しかし別の側面から見ると,この電磁ノイズが地球環境の変化を予測するうえで貴重な情報をもたらしてくれます。

本書ではその例として,日本に住むものとしては関心のつきない「地震発生の予測」,現在そしてこれからも考えていかなければならない「温暖化の観測」,さらにはハイテク社会の基盤を脅かす「宇宙から降り注ぐ電磁波の予測」に関する研究を紹介します。

こんな方におすすめ

  • 地球環境に興味のある方
  • 地震予知に興味のある方
  • 電磁波に興味のある方
  • ノイズに興味のある方

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地震の予知にノイズが役立つってホント?
ノイズ,といえば音や映像,電子機器に悪影響を及ぼすものというイメージが強いのではないでしょうか。とくに本書で取り上げている「電磁ノイズ」は,みなさんがよく耳にする「電波」を含む電磁波によるノイズで,私たちの生活に欠かせない電気製品や無線通信に影響を与えるものです。

目次

第1章 ノイズとは何か

  • 1-1 なぜノイズは嫌われるのか
  • 1-2 そもそもノイズとは何者なのか
  • 1-3 ノイズの正体は「電圧」,撒き散らすのは「電磁波」
  • 1-4 ノイズを出さない「EMI」対策とノイズに影響されない「EMS」対策
  • 1-5 ノイズが通信技術を進歩させる
  • 1-6 現代人はノイズとの上手な付き合いが必要

第2章 無線通信と自然ノイズ

  • 2-1 無線通信は自然界のノイズにさらされている
  • 2-2 携帯電話はなぜ周波数の高い電波を利用するのか
  • 2-3 電波の特性がわかれば電磁ノイズの振るまいも理解できる

第3章 電磁ノイズのメカニズム

  • 3-1 人工電磁ノイズの発生メカニズム
  • 3-2 ノイズの伝搬メカニズム
  • 3-3 電界が磁界を生み磁界の変化が電界を作る
  • 3-4 電磁波(ノイズ)が空間を伝わるメカニズム
  • 3-5 どうすればノイズを遮断できるのか
  • 3-6 ノイズの大きさを表す単位

第4章 電磁ノイズで地震予知は可能か?

  • 4-1 地震の前にノイズが出るのは本当か?
  • 4-2 地震の前兆! 地中で発生するULFノイズ
  • 4-3 世界中のULFノイズをまとめると?
  • 4-4 VLF局電波の伝搬異常で地震の前兆をつかむ
  • 4-5 国内VLF/LFネットワーク
  • 4-6 インドネシア・スマトラ地震も日本でわかっていた!
  • 4-7 最近の地震のときは電離層は荒れていた?
  • 4-8 なぜ地震のとき電離層まで荒れるのか

第5章 雷ノイズで地球環境をモニターする

  • 5-1 地球と電離層間での空洞共振!
  • 5-2 シューマン共振で地球温暖化のモニターができる?
  • 5-3 巨大雷発生時に赤く光るスプライト

第6章 ノイズで宇宙の天気を予報する

  • 6-1 宇宙天気予報は現代社会の重要課題
  • 6-2 雷が口笛(ホイスラ)を吹く?
  • 6-3 ホイスラによる大発見
  • 6-4 地球周辺のエリート粒子によるノイズ
  • 6-5 エリート女性も低く静かにさえずる
  • 6-6 宇宙天気予報で宇宙嵐の被害を最小限に食い止める
  • 6-7 人工ノイズが磁気圏に影響を与える

著者プロフィール

早川正士(はやかわまさし)

昭和41年3月名古屋大学工学部電気工学科卒業。昭和45年9月同大学大学院博士課程を中退し,10月に名古屋大学変電研究所助手就任。昭和53年同研究所講師,昭和54年同研究所助教授。平成4年電気通信大学教授,現在に至る。この間英国シェフィールド大学物理科客員講師(昭和50~51年),仏国国立惑星環境物理化学研究所客員教授(昭和55~56年)。また,日本大気電気学会会長,国際電波科学連合(URSI)E分科国際チェア,米国地球物理学連合雑誌Radio Science co-editorなどを務める。

専門は電磁環境学。名大在任中は宇宙ノイズ,大気ノイズの研究に従事。また,電通大異動後は研究分野を著しく広げ,従来の研究に加えてEMC(環境電磁工学),地震電磁気学などの研究にも従事。特に,阪神・淡路大震災後の旧宇宙開発事業団による地震のリモートセンシングフロンティアを担当し,多くの成果を修めた。一貫して電磁ノイズに関する研究を行っている。