技評SE新書シリーズプログラマー 現役続行
2007年9月14日紙版発売
柴田芳樹 著
新書判/256ページ
定価924円(本体840円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3199-3
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書籍の概要
この本の概要
「35歳定年説」が常識としてまかり通っている事実が示すように,我が国ではプログラミングは「若く,給料の安い人がやる仕事」とされている。しかし,世界の常識はそうではなく,40代,50代でも現役としてプログラミングを続けている技術者も珍しくない。40代後半の現在もなお現役プログラマーとして活躍する著者が,生涯プログラマーとして活躍するための心得を説く。
こんな方におすすめ
- 「35歳定年説」に疑問を感じている人
- プログラマーとして生涯現役で活躍したい人
- プログラマーに転職しようと考えている人
- これからプログラマーになろうと考えている学生
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- 技評SE新書に超強力な最新刊2冊が登場!!
- 「SEのための新書シリーズ」として大人気いただいております技評SE新書に,創刊第6弾として,新たに超強力な2冊が加わりました。
目次
- まえがき 35歳定年説は本当か
第1章 ソフトウェアは「人」が作る
- コンピュータ技術の飛躍的な進歩/今も昔も変わらない真実/名著は指摘する/
- ソフトウェア開発は創造的な活動/一人前になるには10年/35歳で定年?
第2章 プログラマー現役続行
- 専門職を認めない風潮/グーグルと日本企業の違い/社外からの評価の重要性/
- ソフトウェアエンジニアのレベル/職人としての七つのレベル/レベル1:初心者/
- レベル2:見習い/レベル3:初級職人/レベル4:中級職人/レベル5:上級職人/
- レベル6:名人/レベル7:匠/私自身を振り返って/現役続行を目指す
第3章 論理思考力〜現役続行に必要な七つの力(1)
- 思考を重ねる/考えないエンジニア/バグは自然と消えたりはしない/デバッグと論理思考/
- 頭の中でソフトウェアの動きを理解する/自分で書いたプログラムを説明できるようにする/
- 他人の書いたコードも調べる/オープンソースは格好の教材/論理的思考と説明能力
第4章 読みやすいコードを書く力〜現役続行に必要な七つの力(2)
- プログラムは動けばいいのか/人が読めるプログラムを書く/優れたプログラマーの条件/
- ソフトウェアエンジニアの意識調査/保守できないコードは「がらくた」/
- コメントの間違った利用法/読めないコードは書き直せ/プログラムは「臭う」/
- プログラムの美しさ/きたないプログラムとは/プログラムを書き直す/理想と現実/
- レビューの効果/レビューで可読性を向上/APIの美しさ/美しいAPIとは/
- 再利用とAPI/開発生産性との関連
第5章 継続学習力〜現役続行に必要な七つの力(3)
- 会社に頼ってはいけない/業務を通した学習の落とし穴/業務がこなせるようになったら/
- システム全体の構造を知る/正しい専門書を読む/専門書には間違いもある/気になる技術/
- 私の場合/読んだ本から実力がわかる/Jolt Awardsを参考にする/専門書を読めない人/
- 勉強会の勧め/開発年数とソフトウェアエンジニアの実力/
- コンサルティング,レビューによる知識の伝達/ほとんどの人はレベルが向上する/
- 一般的な教育だけでは足りない/常に学習を行う習慣を身につける/
- 一つの言語をきちんとマスターする/ソフトウェア開発を楽しめるか/継続することが重要
第6章 コンピュータサイエンスの基礎力〜現役続行に必要な七つの力(4)
- コンピュータに関する基礎知識/大学では何を教えているのか/データ構造とアルゴリズム/
- ハードウェアの知識は必須/OSの基礎知識/マルチスレッドプログラミング/最初に身につけるべき基礎体力
第7章 朝型力〜現役続行に必要な七つの力(5)
- フレックス制度の功罪/人は見ていないようで見ている/早朝のオフィスでコーヒーを飲む/
- ちょっとぐらいの早起きでは元にもどる/普段の生活/貴重な朝の時間を有効に使う
第8章 コミュニケーション力〜現役続行に必要な七つの力(6)
- 相手のレベルに合わせて説明する/論理的に説明できないエンジニア/
- 異文化コミュニケーション能力/文章力/トレーニングの実施
第9章 英語力〜現役続行に必要な七つの力(7)
- 英語の習得には時間がかかる/頭から読んで理解する/どの程度の英語力が必要か/
- 読めない英語は聴いてもわからない/CNNでリスニング力を強化/テレビドラマの効果的活用法/
- 英語の原著を使った勉強会/技術書を読むうえでの注意点/英語学習は継続が必要/
- 必要に迫られるからうまくなる/基本はリーディングとリスニング/「継続」することが難しい/ライティングとスピーキング
第10章 コードレビューの勧め
- ソフトウェアのテスト/テストは品質を改善しない/テスト中毒サイクル/
- 読みやすいコードを書いていますか?/エンジニアの三つのレベル/コードレビューの勧め/
- ソフトウェアはハードウェア?/レビューアがいない/コーディング規約がありますか?/
- コードレビューの準備/コードレビューの開始/レビューする際の注意点/コードの承認/
- テスト時のバグの修正/コードレビューの頻度/ソフトウェアのインテグレーション/
- コードレビューの副次的効果/マネジャーにとっての注意点/レビュー工数がないとき/最大の課題/コードレビューは手段
- コラム:コードレビューでの最重要ポイント
- (1)名前付けが正しいか/(2)防御的プログラミングを行っているか
第11章 若い人たちへ
- 日本の大学の授業は役に立たない?/会社に頼らず自分に投資する/修行が求められる世界/
- 会社に依存する人たち/最初の一年が勝負/学生時代についた癖を直す/
- 高度な仕事を任せられる人になる/有能であるとは/正の成長サイクル/
- 自分のお金と時間を投資する/追い越される人,追い抜く人/高いレベルでの地道な努力
- あとがき プログラミングを楽しみ,自分の腕を磨く
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