管理者になったとき困らない[実践的]プロジェクト全体管理手法

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著者
竹山寛たけやまひろし 著
定価
2,068円(本体1,880円+税10%)
発売日
2008.3.27[在庫なし]
判型
A5
頁数
248ページ
ISBN
978-4-7741-3420-8

概要

ソフトウェアの品質を保ちながらプロジェクト全体を滞りなく推進することは、すべてのメーカーの最重要課題であると同時に頭の痛い問題でもあります。時間さえかければいいというものでもありません。このことは、どの会社にとっても、いまなお最大の関心事であり続けているテーマです。

本書は、著者の転職→コンサルタントとしての独立という非常に貴重な経験も加味された結果、誰にも真似のできない、真に実践的なガイドとして著わされました。若手とベテランとを問わず、エンジニア必読です。

こんな方にオススメ

  • これからプロジェクト管理をしなければならない方
  • プロジェクト管理の手法に関して悩みや迷いがある方
  • これまでに学んだ理論が現場では通用しないと感じている方
  • 日々の残業を減らしたい方

目次

第1章 プロジェクト管理の考え方

  • 1.1 必須となったプロジェクト管理
  • 1.2 開発体制を構成する、価値基準、プロセス、リソース
  • 1.3 プロジェクト管理は「サイエンス」と「ヒューマン」の複合管理
  • 1.4 「サイエンス」と「ヒューマン」によるプロジェクトの状態の把握
  • 1.5 「組織」も加わるプロジェクト管理の難しさ
  • 1.6 プロジェクト管理のポイント―モチベーション
  • 1.7 プロジェクト管理のポイント―可視化管理
  • 1.8 プロジェクト管理の留意事項

第2章 なにが現場で起こっているのか?

  • 2.1 混乱する現場
    • 2.1.1 認定制度の過信による混乱
    • 2.1.2 プロジェクト計画の曖昧さによる混乱
    • 2.1.3 品質管理不在による混乱
    • 2.1.4 開発環境、開発ツールの整備/準備不足による混乱
    • 2.1.5 プロジェクト管理ツールの過信による混乱
    • 2.1.6 管理者としての能力不足/思慮不足による混乱
    • 2.1.7 管理者の資質を考慮しなかったための混乱
    • 2.1.8 メンバー選出のポリシー欠如による混乱

第3章 プロジェクト管理の全体像

  • 3.1 ソフトウェア開発の全体像
  • 3.2 プロジェクト管理の全体像
    • 3.2.1 プロジェクトの全体像
    • 3.2.2 プロジェクト管理の概観
  • 3.3 プロジェクト管理のプランニング
    • 3.3.1 プランニングの流れ
    • 3.3.2 構想設計
    • 3.3.3 リソース管理
    • 3.3.4 プロジェクト構築
    • 3.3.5 リスク管理
  • 3.4 開発管理
    • 3.4.1 目標管理
    • 3.4.2 進捗管理
    • 3.4.3 外注管理
    • 3.4.4 品質管理
    • 3.4.5 ドキュメント管理
  • 3.5 設計/開発/製造
    • 3.5.1 変更管理
    • 3.5.2 デザインレビュー
  • 3.6 総括
    • 3.6.1 プロジェクトの検証項目
    • 3.6.2 プロジェクトの総括
  • 3.7 教育/研修/セミナー

第4章 プロジェクト改善のために

  • 4.1 実践的なプロジェクト管理を目指して
  • 4.2 プロジェクト管理改善のためのアプローチ
  • 4.3 ソフトウェア開発基準の策定
  • 4.4 プロジェクト管理改善のための可視化のポイント
    • 4.4.1 着目すべき開発プロセスと可視化項目
    • 4.4.2 可視化管理への段階的移行
  • 4.5 アローダイアグラムによる具体的改善方法
    • 4.5.1 アローダイアグラムとは?
    • 4.5.2 開発作業における従来方式との相違
    • 4.5.3 アローダイアグラム作成時のリスク管理
    • 4.5.4 アローダイアグラムが表現するもの
    • 4.5.5 アローダイアグラムによる工程推進(可視化管理)
    • 4.5.6 アローダイアグラム作成の手引き
    • 4.5.7 MS Excelによるアローダイアグラムの作成方法
  • 4.6 プロフェッショナルマネージャーへの道
    • 4.6.1 プロフェッショナルマネージャーに求められるもの

プロフィール

竹山寛たけやまひろし

1969年日立製作所入社。メインフレームオペレーティングシステムの設計/開発に従事後、1980年からメインフレーム、システム開発のプロジェクトマネージメントを行う。1983年より半導体事業部で機器組込み分野に移り、ICEシステム、ファームウェア、μITRON仕様OS、JPEGミドルウェアの設計/開発とMMCビジネス構築、SoCシステムのソフトウェア開発環境の構築設計などに従事。トロン協会のITRON専門委員会委員長(1987~1990年)も務める。コンサルタント会社(2002~2004年)でソフトウェア開発管理の調査/分析/提案、開発管理支援、プロジェクト管理、ビジネスモデルの構築、研修セミナーの講師などを行う。

2004年コンサルタント会社ペネトレートを設立。組込みシステム開発、ファームウェア開発、ビジネスモデル構築、ソフトウェア開発プロセス、プロジェクト推進支援、品質管理、プロジェクト管理など組込みシステムに関するプロセス全般にわたり、現場で直ちに効果の出る実践的なコンサルティングを行ってきた。

2006年より株式会社ガイア・システム・ソリューションにおいて会長顧問の活動も行った。