知りたい!サイエンス
意味がわかる微分積分
- 本多庸悟 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2009.6.19
- 判型
- 四六
- 頁数
- 288ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3892-3
概要
微分積分が苦手だという人向けに書かれた本です。会話文で読み進み、数式は味のある手書き文字を使って図解されています。実は、微分積分は、けっこう身近なところで使われていたり、知っているととても役立つのです。そんな「事例」を挙げながら、微分積分の本質を解き明かしていきます。やり直しにも最適です。
こんな方にオススメ
- 微分積分を学びたい人
- 微分積分が苦手な人
目次
第1章 変化と総和どちらが好き?
- 1―1 坂道の傾斜と断面積 気になるのは差か和か?
- 1-2 株価や雨降りでも比較できる 時間的な差と和
- 1-3 微分タイプのD型と積分タイプのI型
第2章 微分で物事の変化をとらえる
- 2―1 ある幅の中の平均的な傾きを表す平均変化率
- 2-2 平均的な傾きから接線の傾きへ
- 2-3 傾きを表す微分係数から関数で表す導関数へ
- 2-4 名詞形でいう微分と、dy/dxという記号の意味
第3章 積分の入り口は原始関数と面積
- 3-1 まずは導関数の元になる原始関数を求める
- 3-2 面積としての定積分から、上限を変数にした不定積分へ
- 3-3 はじまりは別のものだった原始関数と不定積分
第4章 二重人格な直流モータは、微分器で積分器?
- 4―1 モータにも発電機にもなるもの
- 4―2 入力を回転角、出力を電圧とすれば、発電機は微分器
- 4―3 入力をDC電圧、出力を回転角とすればモータは積分器
第5章 「微分」でできること
- 5―1 導関数がまた微分できると高階導関数
- 5―2 「山と谷」から、「極大(最大)・極小(最小)」を知る
- 5―3 多変数関数の個々の変数について微分するのが偏微分
- 5―4 テイラー展開とマクローリン展開で四則演算へ
第6章 「積分」でできること
- 6―1 定積分で面積を求める
- 6―2 微小な体積素を集めて3次元物体の体積を求める
- 6-3 確率統計に現れる積分
- 6-4 関数が互いに直交する直交関数系
第7章 動くものは、微分方程式になる
- 7-1 動的システム:なぜ、微分方程式が必要なのか?
- 7-2 1次系の動的システム:ただ静かに遅れます
- 7-3 2次系の動的システム:静かに遅れたり、暴れたり
第8章 来てしまった「周波数」の世界、そして・・・
- 8-1 正弦関数、そしてフーリエ級数展開へ
- 8-2 周期がない関数のためのフーリエ変換
- 8-3 フーリエ変換できない関数へ拡張したラプラス変換
- 8-4 周波数特性でキレイな対照になる微分と積分
- 8-5 そろそろ時間となまりした!? まとめましょう