知りたい!サイエンスシリーズ脳とグリア細胞
―見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち―

[表紙]脳とグリア細胞 ―見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち―

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四六判/312ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4508-2

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この本の概要

なぜヒトの脳には,グリア細胞がニューロンの10倍も存在しているのでしょうか。グリア細胞研究によって,これまでニューロンだけでは不明だった脳機能が解明されてきました。例えば,シナプスの可塑性という脳の最も重要な部分や,脳血流量の調節,ニューロンの修復,神経伝達物質の除去,ニューロンの興奮調節,記憶などの脳の情報処理などにもグリア細胞が関与していたのです。そして進化した脳ほどグリア細胞の存在比が高いのです。本書は,脳のグリア細胞の研究で明らかにされてきた成果を,一般読者向けに,会話調でわかりやすく解説した脳の入門書です。脳研究の第一線で活躍する著者による新事実が満載です。これまでにない脳の面白さと深さを再認識できます。

こんな方におすすめ

  • 脳に興味のある人
  • ニューロンやグリア細胞に興味のある人

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「脳とグリア細胞」
脳の能力は,ほんの一部しか分かっていません。というのは,脳には神経細胞(ニューロン)以外にも,情報処理にかかわる細胞群があることが明らかになってきたからです。

著者プロフィール

工藤佳久(くどうよしひさ)

1939年愛知県名古屋市生まれ。東京薬科大学名誉教授。著書「神経生物学入門」「神経薬理学入門」(いずれも朝倉書店),「生命科学への誘い」(分担執筆,東京化学同人)。専門は神経生物学,特にグリア細胞の機能解析。画像処理による脳機能解析。