大人の自由時間(大人の自由時間mini) 街あるき ぶらりスナップ散歩 〜オールドレンズで愉しむ気ままな下町探訪

「街あるき ぶらりスナップ散歩」のカバー画像
著者
一陽樂舎 編著
定価
1,408円(本体1,280円+税10%)
発売日
2015.9.18[在庫なし]
判型
B6
頁数
144ページ
ISBN
978-4-7741-7581-2 978-4-7741-7683-3

概要

銭湯、立ち飲み、駄菓子や、祭の屋台…オールドレンズを装着したカメラ片手に、ぶらりと下町スナップの旅に出る。散歩と中年男性と古いレンズはとても相性がよいのである。慌ただしい日常から離れ、たとえば祭りの喧噪のなかでも、じっくりとピントリングを操作して被写体に焦点を合わせる。これぞ渋い男の趣味の世界なのである。コンパクトなボディに大きなセンサーを搭載したミラーレス機なら、フィルム時代のレンズを手軽に楽しむことができる。ライカやツァイスのお高いレンズでなくても、4桁台の価格で購入できる国産レンズを中古屋で漁るのも、これまた楽しいものである。本書は、中高年ではじめる散歩写真のテーマや男心を擽る被写体の紹介、はじめてのオールドレンズ撮影で知っておきたいあれこれを解説します。巻頭は、なぎら健壱さんのインタビュー記事「“なぎら流”お散歩カメラの作法」。

こんな方にオススメ

  • のんびり散歩カメラを楽しみたい人
  • オールドレンズで市井のあれこれを撮影したい人

目次

風に吹かれて散歩にでよう
お気に入りのカメラをたずさえて

インタビュー・なぎら健壱
“なぎら流”お散歩カメラの作法

第1章 散歩写真とオールドレンズの愉しみ

  • デジタル一眼カメラとオールドレンズの魅力
  • マウントアダプターという魔法/装着できるカメラボディを決定する「フランジバック」とは/デジタル一眼+オールドレンズの撮影方法
  • おすすめ 散歩カメラ〈センサーサイズ別〉
    • マイクロフォーサーズ/APS-C/フルサイズ・ミラーレス一眼/フルサイズ・デジタル一眼レフ
  • 散歩写真・歩くカメラ PART1
    • ① 銀ぶら広域編〈銀座・築地〉
    • ② 文学散歩 一葉・賢治・啄木を巡る〈本郷・盛岡〉
  • 【コラム】街で出会った人を撮る
  • 散歩カメラ入門
  • 街歩き写真に必要なものは?/東京の季節の花の見ごろと主な年中行事カレンダー/町歩きのスタイルとウォーキング法/グッズや装備/街歩きスナップスタイル
  • 散歩写真・歩くカメラ PART2
    • ③ 鎌倉ぶらり散歩編
    • ④ 時代小説を歩く
    • ⑤ 昭和の町、猫の町を歩く
    • ⑥ 寺町、門前町、祭り
    • ⑦ 電車乗り歩き、撮り歩き 都電・荒川線編
    • ⑧ 河・川辺を歩く
    • ⑨ Y字路を探して
    • ⑩ 海外旅行で街歩き
    • ⑪ 日本の中の外国、無国籍街を歩く
    • ⑫ 看板や貼り紙を撮り歩く
    • ⑬ 映画・ドラマのロケ地を歩く
    • ⑭ 工場夜景に萌える
  • 【コラム】「トマソン」を探す散歩

第2章 こんなときどう撮る?
シーンごとの撮影テクニック

  • ① 街歩きのアングル
  • ② 料理写真を“旨く”撮る
  • ③ フレアやゴーストは悪者か
  • ④ 雨の日の散歩も愉し
  • ⑤ 人や乗り物を追う
  • ⑥ 人の顔や人物をブレさせてスナップを
  • ⑦ 道端の野草や花を撮る
  • ⑧ 情感が伝わる夕暮れの風景を撮る
  • ⑨ ムードあふれる夜の街の雰囲気を撮る
  • ⑩ 暗い場所から明るい場面を切り撮る

第3章 オールドレンズ学入門
世界の名玉から手頃な1本まで

  • 【M42マウント】 旭光学SMCタクマー
  • 【M42マウント】 カールツァイス イエナ フレクトゴン
  • 【M42マウント】ロシアレンズ ミール
  • 【ライカLマウント】キヤノン セレナ―
  • 【ニコンFマウント】ニコンAi ニッコール
  • 【ライカLマウント】千代田光学ロッコール
  • 【オリンパスOMマウント】オリンパス ズイコー
  • 【Cマウント】アンジェニュー・レトロフォーカス
  • 【ライカL/M/Rマウント】エルンスト・ライツ ズマレックス
  • 【ライカマL/Mマウント】エルンスト・ライツ ズマリット
  • 【コラム】中古レンズの買い方、選び方
  • 【コラム】レンズの保存、手入れの仕方
  • 【コラム】撮った写真を発信するには
  • 【コラム】オールドレンズ&マウントアダプターショップ

プロフィール

児玉勲

愛媛県出身。編集ライター。映画会社を経て、月刊『シナリオ』編集長、月刊『ドリブDlive』、書籍編集長などを経てフリーに。海外ロングステイ応援マガジン『悠遊自適』編集長など各種の雑誌・ムック・単行本の企画・編集・執筆に関わり、マルコ羽良名で雑誌のB級グルメの連載をはじめ、映画、サブカル、経済関連の記事なども執筆中。主な作品:『柳田國男と遠野物語』『宮沢賢治と石川啄木』『富士山・なぜ、日本人は魅せられるのか?』(いずれも徳間書店)ほか。

左古文男

高知県出身。文筆家、漫画家。1986年に漫画家デビューし、89年には小説家デビューをはたす。幅広い分野で執筆活動を展開し、雑誌・ムック・単行本の編集も行っている。近著に『坂本龍馬脱藩の道をゆく』『ゲゲゲの旅』(ともに学研パブリッシング)、『モダン盆景』(日東書院)などのほか、『深夜食堂』(小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載中)で知られる安倍夜郎氏との共著で『四万十食堂』『オアシス食堂』(ともに双葉社)などがある。

樋口聡

旅行作家、散歩写真家。キューバ、中南米、アジアをはじめ世界各地を旅し、1994年からキューバの人と生活を記録する写真展などの活動を行い、『暮しの手帖』『DAYS JAPAN』を経てフリーに。現在は各種の単行本等の編集にも関わっている。著書に『キューバを知るための52章』(共著/明石書店)、『旅の写真、達人のコツ』(青弓社)、写真集『キューバのうた』(論創社)、『散歩写真のすすめ』(文春新書)などがある。