大人の自由時間(大人の自由時間mini)
男の一生モノと暮らす
~器皿と料理道具~
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左古文男,児玉勲 著
小島真也 撮影
一陽樂舎 編 - 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2016.6.2[在庫なし]
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 96ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8178-3 978-4-7741-8246-9
サポート情報
概要
終わりのないモノへの追求から距離をとり、これはと思える逸品を見つけ、必要なだけの道具と一生付き合う人が増えています。たとえば酒器や茶器は、「育てる」と表現されますが、長い時間をかけて丁寧に使い込むことによって、酒やお茶が器の色と味わいを深め、唯一無二の存在にしてくれます。本書は、所有者の心にまで訴えてくる用の美を備えた、日々の暮らしを豊かにする台所まわり食まわりの一生モノを選び、作家や工房に「使い方」「育て方」を教えてもらう、大人の道具入門。巻頭は白洲信哉氏が語る「一生モノとのつきあい方」「白洲次郎と正子、小林秀雄が愛した器皿」。男性への贈り物選びに悩んでいる方にも役立ちます。
こんな方にオススメ
- シンプルライフを愉しみたい人
- 日本の伝統や伝承技術に興味をもち、日常や普段の生活に取り入れたい人
- 男性への贈り物に悩んでいる人
目次
- [はじめに]一生ものの器皿と料理道具
- 白洲信哉インタビュー「時代をわたる器皿と実用的な料理道具」
- 美味しいものをより美味しくする木箸[大黒屋]
- 用の美を備えた瀬戸の器皿[瀬戸本業窯]
- 手のぬくもりを感じる端正で清浄な白磁[黒田泰蔵]
- 唯一無二の質感とフォルムが美しい器皿[塚本誠二郎]
- 伝統と現代的な感性が息づく江戸切子[華硝]
- 使い勝手のよさと美しさを兼ね備えた急須[黒田 隆]
- 使い込むほどに円熟味を帯びる茶筒[玉川堂]
- 新しさと伝統が融合したキャニスター[我戸幹男商店]
- 鍛冶職人たちが伝統の技で鍛造する極上包丁[浅草・合羽橋道具街 つば屋]
- プロが惚れる包丁[浅草・合羽橋道具街 ユニオン・コマース]
- 老舗刃物店のキッチン鋏と骨抜き[打刃物 うぶけや]
- 切る道具として正しく立脚したナイフ[マトリックス・アイダ]
- 水切れがいい四万十ひのきのまな板[土佐龍]
- 一流シェフ御用達の鍋の最高峰[中尾アルミ製作所]
- 錆びにくく強い、究極の鉄のフライパン[リバーライト]
- ふわりと焼ける銅製の玉子焼鍋[中村銅器製作所]
- 旨いごはんや燻製が簡単にできる機能土鍋[長谷園]
- お湯やお茶、素材をまろやかにする南部鉄瓶・鉄器[いわて銀河プラザ]
- 風味豊かなコーヒーを淹れる道具[浅草・合羽橋道具街 ユニオン]
- 一生モノが見つかるギャラリー&ショップ案内
プロフィール
左古文男
高知県出身。文筆家、漫画家。1986年に漫画家デビューし、89年には小説家デビューをはたす。幅広い分野で執筆活動を展開し、雑誌・ムック・単行本の編集も行っている。近著に『坂本龍馬脱藩の道をゆく』『ゲゲゲの旅』(ともに学研パブリッシング)、『モダン盆景』(日東書院)などのほか、『深夜食堂』(小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載中)で知られる安倍夜郎氏との共著で『四万十食堂』『オアシス食堂』(ともに双葉社)などがある。
児玉勲
愛媛県出身。編集ライター。映画会社を経て、月刊『シナリオ』編集長、月刊『ドリブDli ve』、書籍編集長などを経てフリーに。海外ロングステイ応援マガジン『悠遊自適』編集長など各種の雑誌・ムック・単行本の企画・編集・執筆に関わり、マルコ羽良名で雑誌のB級グルメの連載をはじめ、映画、サブカル、経済関連の記事なども執筆中。主な作品:『柳田國男と遠野物語』『宮沢賢治と石川啄木』『富士山・なぜ、日本人は魅せられるのか?』(いずれも徳間書店)、『街あるきぶらりスナップ散歩』(技術評論社)ほか。