電子工作は失敗から学べ!
2016年4月14日紙版発売
2016年4月14日電子版発売
後閑哲也 著
B5変形判/344ページ
定価2,508円(本体2,280円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8079-3
書籍の概要
この本の概要
どんなことでも,失敗しながら経験を積んで学ぶのが一番です。電子工作も同じなのですが,電子工作につきまとう知識は膨大で,すべてを経験から学ぶのは大変です。
本書では,より少ない労力で「電子工作のセンス」を身に付けるために,しくみと工作を行き来しつつ,失敗も交えながら進めることにしました。まずは基本的な電子部品の知識と,どんなときに壊れるのかというところから始め,電子部品の実際の使い方を学ぶために実験用電源を作ります。さらにゲルマニウムラジオや自動点灯LED,マイコンを使った赤外線リモコン車などの製作をしながら,ポイントとなる知識を効率よく吸収できるよう工夫しています。
こんな方におすすめ
- 電子工作のセンスを最小の労力で身に付けたい方
- 自分で改造・設計するための手がかりをつかみたい方
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
第1章 電子工作は失敗から学べ
- 「失敗から学べ」とは
- 動かないときこそチャンス
- 本書の構成
第2章 電源の製作と電子回路の基礎知識
- 2-1 抵抗の実験
- 2-1-1 抵抗は燃える? - オームの法則とジュールの法則
- 2-1-2 抵抗の種類と特徴
- 2-1-3 どんな抵抗値でも使える? - 抵抗の値とE系列
- 2-1-4 抵抗値はどうやって見分ける? - カラーコード
- 2-1-5 抵抗の値を変えるには? - 抵抗の直列,並列接続
- コラム テスタの使い方
- 2-2 コンデンサの実験
- 2-2-1 コンデンサの蓄電機能
- 2-2-2 コンデンサのパンク? - コンデンサの耐電圧
- 2-2-3 コンデンサの直列接続と並列接続
- 2-2-4 コンデンサのインピーダンス
- 2-2-5 コンデンサの種類
- 2-2-6 どんな値のものがある? - コンデンサのE系列
- 2-3 コイルとトランスの実験
- 2-3-1 電磁誘導現象の発見
- 2-3-2 コイルの役割 - 交流用の抵抗になる
- 2-3-3 交流の電圧を変えるには? - トランスの役割
- 2-4 ダイオードの実験
- 2-4-1 ダイオードの基本特性と種類
- 2-4-2 ダイオードは燃えるか? - ダイオードの発熱の実験
- 2-4-3 ダイオードによる整流 - 半波整流と全波整流
- 2-4-4 整流回路の設計方法 - 実は難しい
- 2-5 実験用電源の製作
- 2-5-1 基本検討
- 2-5-2 回路設計と組み立て
- 2-5-3 動作テストと調整
- 2-5-4 評価テスト
- 2-5-5 トラブルと対策
- コラム 放熱設計の仕方
第3章 ラジオの製作
- 3-1 電波の発見と電波の伝わり方
- 3-1-1 電波の存在の証明
- 3-1-2 電波の伝搬と無線通信
- 3-2 ゲルマラジオの製作 - 失敗してしまった
- 3-2-1 ゲルマラジオの全体構成
- 3-2-2 アンテナコイルと同調回路
- 3-2-3 検波回路
- 3-2-4 受話器
- 3-2-5 ブレッドボードで製作
- 3-2-6 動作テスト
- 3-3 ワンチップAMラジオの製作
- 3-3-1 ワンチップAMラジオの全体構成
- 3-3-2 ワンチップラジオICの概要
- 3-3-3 製作
- 3-3-4 動作テストとトラブル対策
- 3-4 FMステレオラジオの製作
- 3-4-1 FMステレオラジオの全体構成
- 3-4-2 FMラジオICの仕組み
- 3-4-3 FMラジオの回路と定数の決め方
- 3-4-4 FMラジオを組み立てる
- 3-4-5 動作テストとトラブル対策
- コラム ブレッドボードの使い方
第4章 自動点灯LED照明の製作
- 4-1 電池の実験
- 4-1-1 電池の種類と使い方
- 4-1-2 直列接続と並列接続
- 4-2 LEDの実験
- 4-2-1 LEDを電池で点灯させる
- 4-2-2 小型LEDと照明用LEDの差異
- 4-3 明るさセンサ(Cds,フォトセンサ)の使い方
- 4-3-1 Cds
- 4-3-2 フォトセンサ
- 4-4 制御回路の設計と組み立て
- 4-4-1 リレーによる制御回路
- 4-4-2 接合型トランジスタによる制御
- 4-4-3 MOSFETによる制御回路
- 4-4-4 コンパレータを追加する
- 4-5 調整方法とトラブルと対策
第5章 ステレオアンプの製作
- 5-1 ステレオアンプの概要
- 5-1-1 電力増幅とは
- 5-1-2 オーディオアンプICの概要
- 5-2 回路設計と組み立て
- 5-3 動作確認方法
- 5-4 スピーカ
- コラム ハンダ付けのノウハウ
- コラム ユニバーサル基板の組み立てノウハウ
第6章 赤外線リモコン車の製作
- 6-1 赤外線リモコン車の概要
- 6-1-1 システム全体構成
- 6-2 駆動部の組み立てとモータの制御方法
- 6-2-1 車体の組み立て
- 6-2-2 モータの組み立て
- 6-2-3 車体上部の組み立て
- 6-2-4 モータの制御方法
- 6-3 赤外線による通信
- 6-3-1 赤外線リモコン通信の方式
- 6-3-2 市販のリモコンのフォーマット
- 6-3-3 赤外線受光モジュールの使い方
- 6-4 PIC16F1503の使い方とハードウェアの製作
- 6-4-1 PIC16F1503の使い方
- 6-4-2 受信制御基板のハードウェア設計
- 6-4-3 受信制御基板の組み立て
- 6-4-4 受信制御基板の実装
- 6-5 リモコン車のプログラムの製作
- 6-5-1 プログラム製作用の道具 - 必要なのはパソコンとプログラマだけ
- 6-5-2 プログラム製作最初の最初 - コンフィギュレーションとクロック設定
- 6-5-3 モータ制御の確認テストプログラム(Robot2)
- 6-5-4 赤外線フレーム受信動作確認プログラム(Robot3)
- 6-5-5 赤外線フレームデータ部受信プログラム(Robot4)
- 6-5-6 モータ制御を加えた最終形態プログラム(Robot5)
- 6-6 動作確認方法とトラブル対策
- 6-7 グレードアップ
- 6-7-1 モータの可変速制御
- 6-7-2 PWMモジュールの使い方
- 6-7-3 PWM制御プログラム(Robot6)の製作
- コラム モータとギヤの選択の実際
- コラム オシロスコープの使い方
第7章 Bluetooth接続のデータロガーの製作
- 7-1 データロガーの概要
- 7-1-1 データロガーの全体構成 - 毎秒記録で35時間連続収集可能
- 7-1-2 機能仕様
- 7-2 PIC16F1783の使い方
- 7-2-1 PIC16F1783のピン配置とピン機能,電気的仕様
- 7-2-2 PIC16F1783の内部構成と使用周辺モジュール
- 7-3 アナログ信号の入力方法
- 7-3-1 アナログ信号の入力方法
- 7-3-2 12 ビットA/Dコンバータの使い方
- 7-4 BluetoothモジュールとEUSARTの使い方
- 7-4-1 BluetoothモジュールRN-42XVPの概要
- 7-4-2 RN-42モジュールの制御コマンド
- 7-4-3 EUSARTモジュールの使い方
- 7-5 フラッシュメモリとSPIモジュールの使い方
- 7-5-1 フラッシュメモリの使い方
- 7-5-2 MSSPモジュール(SPIモード)の使い方
- 7-6 回路設計と組み立て
- 7-6-1 回路設計
- 7-7 ファームウェアの製作
- 7-7-1 コンフィギュレーションとクロックの確認テスト(Logger1)
- 7-7-2 USARTとBluetooth の動作確認テスト(Logger2)
- 7-7-3 A/Dコンバータのテストプログラム(Logger3)
- 7-7-4 フラッシュメモリのテストプログラム(Logger4)
- 7-7-5 データロガープログラムの製作
- 7-8 データロガーの動作確認
- 7-9 グレードアップ
- 7-9-1 オペアンプの使い方
- コラム プリント基板の作り方
- 索引
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