立体像で理解する美術解剖
2016年11月26日紙版発売
2016年12月9日電子版発売
阿久津裕彦 著,小野結貴花 造形
B5判/256ページ
定価3,058円(本体2,780円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8576-7
書籍の概要
この本の概要
人体を造形する人にとって必要不可欠な知識,その一つが美術解剖学。
以前は本格的な美大生のみが履修していましたが,最近では3DCGなどの普及にともない,専門学校でも必修科目となりつつあります。
これほど重要度の高い科目でありながら,日本語で書かれた美術解剖の本はあまりなく,洋書や医学系解剖書によって授業が進められているのが現状です。
しかし,洋書は英語で読むのが難しい。
かといって医学系解剖書はあくまで医者向け。
「筋肉の外形」にはふれておらず,造形を行うにあたって必要な情報があまり盛り込まれていません。
日本語で説明された,科学的に正しい美術解剖の手引き書はないものか・・・・・・。
本書は,そんなニーズに応えるべく生まれました。
人体の骨,筋肉のかたちを,粘土を使って造形していく過程を,一つ一つ丁寧に撮影。
骨格はもとより,深層,浅層の筋肉まで丁寧に作り込んでいるので,体幹,下肢,上肢,顔面の骨,筋肉がどのような形をしていてどこにくっついているのか,それらが組み合わさると全体がどのような形状になるのかが,手に取るようにわかります。
さらに,幼児の頭部,歯のある老人の頭部,歯のない老人の頭部の造形も扱っているので,壮年期の人体はもとより,幼年期,老年期の人体造形にもご活用いただけます。
本書のココを見てほしい
- 美術修士・医学博士の著者と美大生の造形技術の集大成。解剖学的に正確で美しいな造形写真が満載。
- 浅層の筋肉はもとより深層まで緻密に作成。知りたかった筋肉の形がよくわかる。
- 細かくてわかりにくい頭部や前腕~手,足の筋肉も詳しく造形。
- クリエイターはもとより,医療従事者にも参考にしていただける高いクオリティ。
こんな方におすすめ
- 美術系の学生,3DCGクリエイターなど,人体を造形する方々
- いろいろな角度から筋肉,骨格を見たい方
- ※医学解剖の知見を元に作成してあるので,医療従事者の方にもお役立ていただけます。
目次
- はじめに
- 全身の骨の主な名称
- 体幹の骨・筋肉の主な名称
- 全身の筋肉の主な名称
第1章 全身を作る
- 体幹の骨格
- 下肢の骨格
- 上肢の骨格
- 体幹の筋肉
- 腹部の筋肉
- 下肢の筋肉
- 上肢の筋肉
- 前腕の骨・筋肉の主な名称
第2章 前腕と手を作る
- 右の前腕の骨格
- 上腕の筋肉
- 前腕の筋肉(屈筋)
- 前腕の筋肉(伸筋)
- 足の骨・筋肉の主な名称
第3章 足を作る
- 骨格
- 筋肉
- 頭頸部の骨・筋肉の主な名称
第4章 頭頸部を作る
- 骨格
- 頸部の筋肉
- 頭部の筋肉(深層部)
- 頭部の筋肉(浅層部)
第5章 幼児と老人の頭部を作る
- 幼児の頭部
- 老人の頭部
- さくいん
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