生物ミステリー(生物ミステリー プロ)シリーズおっぱいの進化史

[表紙]おっぱいの進化史

紙版発売
電子版発売

A5判/216ページ

定価2,068円(本体1,880円+税10%)

ISBN 978-4-7741-8679-5

電子版

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この本の概要

哺乳類は,読んで字のごとく「乳で哺くむ(はぐくむ)動物」。
おっぱいこそ,哺乳類の証!!

でも,よーく考えてみると,鳥類,爬虫類,両生類,魚類・・・・・・ほかの脊椎動物のグループにはおっぱいがありません。
なにゆえ哺乳類だけがおっぱいを持っているのだろう?
ある日突然,哺乳類のご先祖さまの体に乳房が現れ,乳汁を出したわけではないはずです。

おっぱいは,いつどこから現れたのか?
どのように進化してきたのか?
そして,おっぱいという機能を哺乳類はどう活用してきたのか?

このミステリーに,気鋭の生物学者たちが果敢に挑みます。

おっぱいのつくりや成分を通して見えてくる「おっぱいの進化史」。
それは一体いかなるものなのでしょう。

本書では,ほかにも,
おっぱいの中には何が入っているのか?
人間以外の動物のおっぱいの成分は?
おっぱいを我々はどのように利用してきたのか?
「乳」と名がつく乳酸菌のひみつ
などなど,おっぱいを総合的に掘り下げます。

まさに「おっぱい本の決定版」にふさわしい1冊。
ぜひご一読ください。

こんな方におすすめ

  • おっぱいに興味のある方
  • 哺乳類の進化に関心のある方
  • おっぱいにおける哺乳類たちの生存戦略を知りたい方
  • ※なぜ哺乳類だけが「お乳」を出すのか知りたい方にオススメです

著者プロフィール

浦島匡(うらしまただす)

帯広畜産大学畜産学部畜産衛生学部門教授。
1957年広島県生まれ。
1980年東京農工大学農学部卒業。
1986年東北大学大学院にて博士課程修了。
1986年帯広畜産大学畜産学部の助手に。以後,助教授,教授を歴任。
専門はミルク科学,糖質科学,畜産物科学。哺乳類のおっぱいに含まれるミルクオリゴ糖の研究を続け,ミルクオリゴ糖から哺乳動物の進化と環境への適応戦略,腸内細菌との共生などを見続ける。
妻と二人で毎年海外に出かけ,当地の文化財を見ておいしいものを食べるのを楽しみにしている。


並木美砂子(なみきみさこ)

帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授。
東京農工大学卒業後,千葉市職員となる。動物公園建設室,動物公園飼育課勤務を経て,2013年より現職。
博士(学術)。
動物園での動物介在教育に関心をもつとともに,任意団体「ShoeZ」代表として,保全教育の実践をさまざまな動物園で行っている。


福田健二(ふくだけんじ)

帯広畜産大学畜産学部畜産衛生学部門准教授。
1972年兵庫県姫路市生まれ。
2002年北海道大学大学院農学研究科博士後期課程修了(農学博士)。
同年カールスバーグ研究所生化学部門博士研究員。
2005年帯広畜産大学畜産衛生学専攻助教,2010年同畜産衛生学研究部門准教授,現在に至る。
専門は乳タンパク質化学と食品微生物学。趣味は渓流釣りとテレマークスキー。