【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
[増強改訂版]
[増強改訂版]
2017年5月10日紙版発売
2017年5月10日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/336ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8960-4
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書籍の概要
この本の概要
ネットを見ていてもわからない技術の背景やつながりがわかると大好評だった『【図解】コレ1枚でわかる最新トレンド』が全面刷新,100ページものボリュームアップを果たしました。前作になかった「人工知能」「開発と運用」を新たに章として設け,ブロックチェーン,マイクロサービス,サーバレスアーキテクチャなどの話題も収録。掲載する図版はすべてPowerPointデータでダウンロード,ロイヤリティフリーで利用でき,勉強会の資料や提案書の素材としてご活用いただけます。ITを知るために必携の1冊!
こんな方におすすめ
- ITの最新トレンドを手っ取り早くおさえたい就活生の方,新社会人の方,営業の方,情報システム部門担当者,経営企画部門担当者
著者の一言
「クラウドコンピューティングを知らない人は手を挙げてください」
講義の折にこんな質問をすると,だれも手を挙げません。それほど,この言葉は,私たちの日常に溶け込んでいます。ところが,
「クラウドコンピューティングとは何かを説明してください」
と指名すると,うまく説明できる人はごくわずかです。ましてやクラウドによって,これまでできなかった何ができるようになるのかを説明できる人はさらに限られてしまいます。
「言葉を知っている」ことと「言葉の“意味や価値を知っている”」こととは大違いです。意味や価値がわからなければ,それを活かすアイデアは生まれません。“うまく説明できる”となるとハードルはもっと上がります。それができなければ,あなたの提案や企画に説得力を持たせることはできません。
「言葉を知っている」だけの知識を,「実践で使える」知識に変えてゆく――そのお手伝いを本書でしたいと思っています。
本書は,こんな時にも,きっとお役に立つはずです。
「うちもIoTで何かできないのか?」
そんな社長のひと言に,さてどうしたものかと頭を抱えてはいないでしょうか。
そこで「IoTとは何か」を調べてはみたものの,はっきりとした定義は見つかりません。そもそも,「何がIoTなのか」がよくわかりません。それも当然のことで,IoTというテクノロジーはありません。IoTとは,ビジネスを組み立てる枠組みなのです。では,それはいったい,どのようなものでしょうか。そんなIoTを「ビジネスに取り込む」とは,どういうことなのでしょうか。
「人工知能が雇用を奪う,やがて人類を支配する!」
そんな時代が来るとメディアは騒ぎ立てています。そして,「そうなったら大変なことになる」と心配する人たちがいます。しかし,本物の「人工知能」は存在もしていないし,それを実現する見通しもたってはいないのです。一方で,人工知能に関わる技術は私たちの生活やビジネスを大きく変えようとしています。人間と機械の関係や役割も変わらなくてはなりません。では,人工知能とはいったい何者なのでしょうか。どのように使いこなせばいいのでしょうか。そのような問いへの答えは,本書で見つけてください。
IoTや人工知能のほかにも,アジャイル開発やDevOps,コンテナやマイクロサービス,ブロックチェーンやドローンなど,ITに関わるさまざまな言葉が巷にあふれています。「聞いたことがある」「言葉は知っている」という方は多いと思います。けれども,
「それがどのような意味で,私たちの社会やビジネスにとってどんな価値があるのか?」
「それらはお互いにどのような関係にあり,役割分担しているのか?」
となると,うまく説明できないという人もまた多いと思います。
あなたがITベンダーに勤めているのなら,自社の製品やサービスは説明できても,こんな世の中の常識を知らず説明もできないでは,お客様は不安に思ってしまいます。
あなたが情報システム部門で働いているのなら,未来を見越した自社システムの改革を進めることはできません。
あなたが事業部門でITを活かして事業の差別化を推し進めなければならない立場にいるのなら,どのようなテクノロジーを味方にすればいいのかがわかりません。
本書では,そんなITの最新トレンドに関わるキーワードを「辞書」ではなく「物語」として体系的に整理し,歴史的背景やビジネスとの関わりをふまえながら解説します。さらに,提案書や企画書,あるいは勉強会ですぐに使えるロイヤリティフリーのプレゼンテーション資料(PowerPoint)を120枚もダウンロードできるようにしました。実践に使って,体験的に知識を定着させてください。
次のような方に本書を使っていただければと思っています。
- IT業界の最前線で仕事をする方
→即戦力の知識と提案書の素材をご提供します。 - 自社の経営や事業にITを活用してゆきたい方
→いまのITにできることをわかりやすく解説し,企画書を作るための材料を提供します。 - これからを担う新入社員の方
→ITの価値と可能性,その活かし方を解説します。 - 就活で忙しい学生の方
→「社会人の常識」としてのITの基礎と最新動向を勉強するための教材を提供します。 - ITに関わる仕事を長年しているけれど最新の動向についてゆけず「まずいなぁ」と感じているベテランの方
→あらためてITの基礎を再確認し,加えて即戦力になる知識をご提供します。
本書は,2015年3月に出版した『【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド』を全面的に改訂したものです。初版からわずか2年しか経ってはいませんが,ITの最新事情は大きく変わりました。特にIoTや人工知能については進化がめざましく,実用の現場での普及が急速に拡がっています。また,クラウドのいっそうの普及により,IT利用の常識も大きく変わりました。それに伴い,情報システムの開発や運用のあり方も変わりつつあります。アジャイル開発やDevOps,マイクロサービスやサーバレスといった言葉は,そんな文脈から使われるようになった言葉です。
そんな時代の変化をふまえ,新しく書き起こしたのが本書です。前書と一部重複する部分もありますが,大半は新たに書き起こした内容で,キーワードの数も大幅に増えています。
また,最新トレンドを理解するために,これだけは知っておきたいITの基礎知識も巻末に掲載いたしました。情報システムやインターネットの仕組み,エンタープライズアプリケーションについての常識を知らないままに,「最新」だけを追い求めても,実践の現場では役に立ちません。これからITに関わる人たちにとっては,入門書としても役に立つでしょう。
「知っている」から「説明できる」へ変えてゆく。
そして,実践で「使える」をサポートする。
本書で,そんなお手伝いをしたいと思います。
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