[エンジニアのための]データ分析基盤入門 データ活用を促進する! プラットフォーム&データ品質の考え方
2022年2月24日紙版発売
2022年2月18日電子版発売
斎藤友樹 著
B5変形判/272ページ
定価2,992円(本体2,720円+税10%)
ISBN 978-4-297-12724-4
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書籍の概要
この本の概要
システムとデータの両面にスポットを当て,データ分析基盤の整備/運用/活用の指針をまとめた入門書。
データ分析の中心にある「データ分析基盤」を取り巻く環境は,大きく変わりました。機械学習/ディープラーニング,マーケティング,需給予測,不正検知を筆頭にデータ利用が多角化し,データ分析基盤に求められる役割も多様化が進んでいます。
本書では,データ分析基盤の「今」に焦点を合わせ,基本用語の整理から歴史,クラウドをはじめとしたインフラ,主要な技術スタック,システムモデル,データドリブンのための可視化&測定術まで徹底解説。
合わせて,長期視点に立ったユーザー中心の運用に欠かせない「セルフサービス」「SSoT」に基づいたルール作り,それらを実現するためのゾーン/タグ管理,メタデータ管理,データの品質管理も平易にまとめました。
広くデータ分析基盤に関わるエンジニア/ユーザーの方々へ,ユーザーが自然と集まり,データ活用を促進するシステムの実現のために,実践で活かせる考え方をお届けします。
こんな方におすすめ
- データ活用のために,データ分析基盤の開発に携わっているエンジニア
- データ分析基盤を利用して分析を行い,より良いデータ活用環境を実現したいとお考えのユーザーの方々
- データ分析基盤に関心をお持ちのインフラエンジニア,プログラマ,データ分析者
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- データ分析基盤ってなんだろう データ活用の基本的な流れを知ろう
- 「データ分析をする」「機械学習を行う」という現在身近に聞かれる言葉の裏側を支えているのがデータ分析基盤(data analytics platform,data platform for analytics)です。
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
第1章 [入門]データ分析基盤 データ分析基盤を取り巻く「人」「技術」「環境」
- 1.1 データ分析基盤の変遷 多様化を受け入れるために進化する
- 1.2 処理基盤/クラスターの変遷 よりマネージレスにしてコストを減らし,より本来の業務へ集中する時代
- 1.3 データの変遷 ExcelからWeb,IoT,そして何でもあり(!?)へ
- 1.4 データ分析基盤に関わる人の変遷 データにまつわる多様な人材
- 1.5 データへの価値観の変化 データ品質の重要度が高まってきた
- 1.6 データにおける開発の変遷 複雑化するプロダクトと人の関係
- 1.7 本章のまとめ
第2章 データエンジニアリングの基礎知識 4つのレイヤー
- 2.1 データエンジニアリングの基本 ポイントと本書内の関連章について
- 2.2 データの世界のレイヤー データ分析基盤の世界を俯瞰する
- 2.3 コレクティングレイヤー データを集める
- 2.4 プロセシングレイヤー データを変換する
- 2.5 ストレージレイヤー データやメタデータを貯蔵する
- 2.6 アクセスレイヤー データ分析基盤と外の世界との連携
- 2.7 本章のまとめ
第3章 データ分析基盤の管理&構築 セルフサービス,SSoT,タグ,ゾーン,メタデータ管理
- 3.1 セルフサービスの登場 全員参加時代への移行期
- 3.2 SSoT データは1ヵ所に集めよう
- 3.3 データ管理デザインパターン ゾーンとタグ
- 3.4 データの管理とバックアップ データ整理と,もしものときの準備
- 3.5 データのアクセス制御 ほど良いアクセス権限の適用
- 3.6 One Size Fits All問題 デカップリングで数々の問題を解決しよう
- 3.7 データのライフサイクルマネジメント 不要なデータを残さないために
- 3.8 メタデータとデータ品質による管理 データを知る基本ツール
- 3.9 ハイブリット構成 ハイブリッドが抱える問題
- 3.10 本章のまとめ
第4章 データ分析基盤の技術スタック データソースからアクセスレイヤー,クラスター,ワークフローエンジンまで
- 4.1 データ分析基盤の技術スタック 全体像を俯瞰する
- 4.2 データ分析基盤のためのクラスター選択 無理な利用にも耐えられる必要がある
- 4.3 コレクティングレイヤーの技術スタック セルフサービス時代のデータの取り込み
- 4.4 プロセシングレイヤーの技術スタック データ変換を行うレイヤー
- 4.5 ワークフローエンジン データ取り込みと変換を統括する
- 4.6 ストレージレイヤーの技術スタック データの保存方法
- 4.7 アクセスレイヤー構築の技術スタック セルフサービス時代のユーザーへのデータ提供
- 4.8 アクセス制御 アクセスレイヤーに対するアクセス制御
- 4.9 本章のまとめ
第5章 メタデータ管理 データを管理する「データ」の重要性
- 5.1 データより深いメタデータの世界 データは氷山の一角
- 5.2 メタデータとデータ 3つのメタデータを整理/整備しよう
- 5.3 データプロファイリング データの状態を見る
- 5.4 データカタログ 手元にないメタデータはカタログ化しよう
- 5.5 データアーキテクチャ リネージュ,プロバナンス。メタデータの総合力
- 5.6 本章のまとめ
第6章 データマート&データウェアハウスとデータ整備
- 6.1 データを整備するためのモデル DIKWモデル
- 6.2 データマートの役割 「Data」を整備して知恵の創出をサポートする
- 6.3 スキーマ設計 データに関するルールを設計する
- 6.4 データマートの生成サポート コミュニケーションの省略&活用
- 6.5 データマートのプロパゲーション メタデータやルールの作成
- 6.6 ストリーミングとデータマート 瞬時にKnowledge化する
- 6.7 本章のまとめ
第7章 データ品質管理 質の高いデータを提供する
- 7.1 データ品質管理の基礎 データ蓄積から次の段階へ進む
- 7.2 データの劣化 データは放置するだけで劣化する
- 7.3 データ品質テスト 劣化に気づくための品質チェック
- 7.4 メタデータ品質 生産性を向上させるために
- 7.5 データ品質を向上させる 品質テストの結果を活かす
- 7.6 本章のまとめ
第8章 データ分析基盤から始まるデータドリブン データ分析基盤の可視化&測定
- 8.1 データ分析基盤とデータドリブン エンジニアもデータドリブンに行こう
- 8.2 データドリブンを実現するための準備 データ分析基盤のPDCAと数値
- 8.3 KPIをどのように開発に活かすのか データ分析基盤の「コスト削減KGI」の例
- 8.4 データ分析基盤観点のKGI/(CSF)/KPI 改善の着眼点
- 8.5 本章のまとめ
Appendix [ビッグデータでも役立つ]RDB基礎講座
- A.1 データベースとは何か? 検索,更新,制約機能を持った入れ物
- A.2 RDBの基本 データベースの基本を振り返る
- A.3 RDBにおけるアーキテクチャ RDBの設計
- A.4 Appendixのまとめ
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