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Excelの時短ワザだけで,本当に仕事を効率化できていますか?
仕事でExcelを使う際,なんだか面倒だなと感じたことはありませんか? Excelの時短ワザを覚えて効率化しても,業務効率自体がそこまであがったように感じないのはなぜでしょうか。
たとえばWeb上のデータを集計し,Excelでグラフ化して,社内のファイルサーバに保管する,という業務を考えてみます。
- ① 対象のWebサイトを検索する
- ② データを探し,コピーする
- ③ Excelにデータを貼り付ける
- ④ データをグラフ化しやすいように加工・整理する
- ⑤ グラフ化する
- ⑥ Excelファイルやグラフの画像データをファイルサーバのどこかに保管する
手順を書き出してみると,Excel上での作業は業務の一部(手順③~⑤)であり,その前後に前工程①②と後工程⑥が存在することがわかります。ショートカットや関数といったExcelの作業自体の効率化ももちろん大事ですが,仕事をさらに効率化したいと考えるなら,前工程や後工程も自動化するほうが効率的でしょう。
そこで,これらの業務をPythonに任せると,すべての作業はプログラムを動かすだけで完結します。「あっちの画面を開いて,こっちの作業をして……」という手間がなくなり,実際の作業時間と頭の切り替えにかかる時間を短縮できるのです。さらに,一度プログラムを作ってしまえば,同じ作業を繰り返す必要もありません。特定の人に依存した仕事を減らすこともできます。プログラムを作るという初期投資はかかりますが,プログラミングで仕事を自動化・効率化することにより得られるメリットはさらに大きいものになるはずです。
VBAではなくPythonを使うメリットは?
プログラミングと言えば,Microsoft社のアプリケーション(ExcelやWord)を動かすために開発されたVBAがあります。Excelの自動化にはVBAが最適なようにも感じますが,Pythonを使うメリットは次のような点です。
- Microsoft Officeがなくても動作する
- VBAに比べて機能に制限がない
- 世界中で人気の言語であるため,ドキュメントが充実している
- コードが読みやすい
VBAはMicrosoft社のアプリケーションに特化しているぶん,機能に制限があります。しかし,PythonはたとえばGoogleスプレッドシートなど,Microsoft社のアプリケーション以外のものを動かすことができます。そのため,Excel作業の前工程・後工程も自動化したい場合にはPythonのほうが向いています。
また,Pythonは「The Zen of Python」という心構え(禅)をもとに作られた言語です。原則としてシンプルさやコードの読みやすさが示されているため,「プログラミングをちょっとやってみたい」という初心者の方にも手を出しやすい言語と言えるでしょう。
どんな作業をPythonで自動化できる?
では,具体的にPythonで自動化・効率化できる作業にはどんなものがあるでしょうか。次のような作業を定常業務として扱っている方は,ぜひ自動化を検討してみてください。
- ExcelやGoogleスプレッドシートファイルの作成・編集
- 特定のルールに従ったデータの加工
- データの集計・分析
- グラフの作成
- フォルダ・ファイル操作
- Webスクレイピング
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