Ubuntu Weekly Recipe

第452回 Ubuntu 16.10リリース記念オフラインミーティング参加レポート

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セミナー3「Canonical OpenStackとNova-LXD」

Canonical Japanの鈴木さんは「Canonical OpenStackとNova-LXD」と題して,Canonicalの提供するOpenStackのクラウド環境について話しました。鈴木さんは前職で5年ほどOpenStackを担当した後,Canonicalでソリューションアーキテクトを務めているそうです。

図15 鈴木さん

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Canonical Japanは浜松町にオフィスがあり,Ubuntuのサポート,トレーニング,コンサルティングなどを提供しています。Ubuntuで困ったことがあれば,お金はかかりますがCanonical Japanに相談してサポートを受けたり,ソリューションを提供してもらうことができます。

Ubuntuのプラットフォームの種類は,ServerやDesktop,Raspberry Piなどの小型デバイス,そしてUbuntu Phoneがあります。

図16 Product Portfolio

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次に,Canonicalのクラウドプラットフォームで使われているLXDについて説明がありました。LXDはCanonicalの主導で開発されているハイパーバイザーで,Ubuntuやその他のLinuxディストリビューションをコンテナーとして実行できます。LXDにはREST APIが用意されているため,プログラムからコンテナーを操作できます。さらに,OpenStackのNova-LXDドライバを使うと,OpenStackからLXDを使うこともできます。

LXDの基本的な使い方は第416回で解説されています。さらに詳しいことは,英語ですが「LXD 2.0: Blog post series」で解説されています(Ubuntu Japanese Teamの柴田さんが翻訳しています⁠⁠。

図17 LXD

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Jujuはインストーラーのようなものだそうです。鈴木さんは,今回のようなデモの前にはJujuを使って1〜2時間でOpenStackをインストールしているそうです。

説明の後,実際にUbuntu OpenStackの入ったマシンにリモートでログインしてデモを行いました。OpenStack側からコンテナーを作成して立ち上げた後,LXD側のコマンドでそのコンテナーを確認できました。

図18 Ubuntu OpenStackデモ(OpenStackインスタンス)

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図19 Ubuntu OpenStackデモ(lxc list)

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LXDのおもしろい使い方として,1人1台マシンを使う場合に,物理マシンにUbuntuを入れてLXDのコンテナーを1個だけ作成し,そこにすべての物理資源を割り当てると,物理マシンの性能は最大限に生かしながら,環境を入れ直す作業が楽になる,という事例を紹介しました。

さらに,Livepatchのデモを行い,動作を続けているマシンのカーネルを更新されることを示しました。鈴木さんは「Livepatchが必要かもという方はぜひご利用ください」と述べていました。Livepatchの解説は第443回も参照ください。

セミナー4「GPGPU on OpenStack - Server上でのGPUパススルーを解決する」

おおたまさふみさんによる「GPGPU on OpenStack - Server上でのGPUパススルーを解決する」です。おおたさんはSIerで,OpenStackのプロジェクトを経験して,これまでにOpenStackの100以上のプロジェクトのソースコードを読んできたそうです。

図20 おおたさん

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おおたさんは「未確定のことを話すので写真とツイートはごかんべんを」とのことでしたので,レポートするのは避けておきます。概要としては,GPU上でOpenStackを動かすための方法や,GPU上でOpenStackを動かすときの制約などを話していました。

著者プロフィール

よこざわかおり

普段はStellariumというプラネタリウムソフトの翻訳に参加している。UbuntuのライトユーザーとしてUbuntu Japanese Teamのイベントにもよく一般参加している。