知りたい!サイエンスシリーズ原子力ルネサンス
―エネルギー問題の不可避の選択―

[表紙]原子力ルネサンス―エネルギー問題の不可避の選択―

四六判/256ページ

定価(本体1,580円+税)

ISBN 978-4-7741-3582-3

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書籍の概要

この本の概要

エネルギー問題はいまや人類の大問題である。われわれは石油価格の高騰に端を発したエネルギー危機の只中に投げ込まれたかのようだ。ある人々は再生可能エネルギーが有効だと言い,ある人々は脱温暖化や人間の生き方の転換を説いている。だが地球規模で見たとき,どこに有効な解決策があるというのか。そんな中,国際社会は原発の新設計画に次々と着手し始めた。21世紀の世界に何が起こっているのか。

こんな方におすすめ

  • 地球環境や資源,エネルギー問題に関心のある人
  • 原子力発電について知りたい方

目次

プロローグ スリーマイル島原発の記録と記憶

  • ニューヨーク発スリーマイル島行き
  • スリーマイル島原発事故の際の最高責任者の判断
  • コラム◆スリーマイル島(TMI)原発事故

第1章 脱原発と原子力ルネサンス

  • 原発批判はどこまで結実したか
  • 原発の発電量はTMI事故当時の3倍増

第2章 批判者と推進者のクロスロード

  • 反原発の戦士が原子力のチャンピオンに
  • 「ガイア仮説」を提唱した科学者と環境学者の新たな原子力観

第3章 原子力ルネサンス,それとも悪夢?

  • アメリカ,フランス,中国,ロシア,インドの原発計画
  • アメリカ:超大国が必要とする原発の数
  • フランス:電力の80パーセントを原発で供給
  • 中 国:2030年には86基,計画中141基の原発超大国へ
  • ロシア:エネルギー資源大国のエネルギー不足
  • インド:2050年には現在の100倍の原子力発電?
  • 図解◆原子力発電所の概念図

第4章 スウェーデンとドイツ:脱原発はどこへ行ったか

  • スウェーデンは「国民投票」で何を決めたのか?
  • ドイツの「緑の党」はどこまでエネルギー政策を動かせるか?

第5章 エネルギー戦略と現実のギャップ

  • 原子力回帰の最大の理由
  • アメリカ,中国,ロシア&ヨーロッパのエネルギー戦略

第6章 原子炉は「第3世代」「第3プラス世代」へ

  • 原子炉の進化を眺める
  • 安全思想の大転換の時代に入った原子炉設計
  • コラム◆ソ連型(チェルノブイリ型)の黒鉛減速炉

第7章 ウラン資源は 年分か1万年分か

  • 原子炉の燃料を供給する国と必死に求める国
  • ウランは売り出しと同時に言い値で完売?

エピローグ

  • 日本のエネルギー戦略の行方
  • 石油依存からの脱却のプロセス
  • 日本を月面の「静かの海」から眺める

補遺

  • アメリカの新しいエネルギー計画「宇宙太陽光発電所」まもなく出現?
  • チェルノブイリ原発事故の始まり
  • 原子炉燃料になぜ「濃縮ウラン」が必要か

著者プロフィール

矢沢潔(やざわきよし)

科学雑誌コズモ創刊編集長を経て1982年より科学情報グループ矢沢サイエンスオフィス(株式会社矢沢事務所)主宰。内外の科学者・研究者・科学ジャーナリスト・編集者などのネットワークを構築し自然科学,生物学,核エネルギー技術,医学,科学哲学,未来文明論等に関する情報・執筆活動を続ける。編書・著書に「最新科学論シリーズ」30数冊(学習研究社),『経済学はいかにして作られたか?』(同),世界のノーベル賞学者などへのインタビュー集『知の巨人』(同),『日本人の精子力』(同),『巨大プロジェクト』(講談社),がんや糖尿病などの一般向け医学解説書,動物医学書,『始まりの科学』(ソフトバンク・クリエイティブ),『薬は体に何をするか』『地球温暖化は本当か?』(技術評論社)など多数。