技評SE選書シリーズSEの教科書
【完全版】

[表紙]SEの教科書【完全版】

四六判/352ページ

定価(本体1,580円+税)

ISBN 978-4-7741-4016-2

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書籍の概要

この本の概要

SEの仕事の成否を分けるのは,コミュニケーションとマネジメントだった! 業務システム開発の本質は「人」にあるということをいち早く見抜き,20年以上にわたって開発プロジェクトを次々に成功させてきた著者が,その成功の秘密を公開する,SE必読の書。続編『SEの教科書2』とあわせて改訂・再校正した完全版。

こんな方におすすめ

  • これからSEになろうと考えている大学生
  • SEに転職しようと考えている人
  • SEになりたての人
  • SEとして楽しく仕事をしていきたい人

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技評SE選書,創刊!!
技評SE選書は,SEに求められる知識を,わかりやすい文章と読みやすい形式でお届けする新シリーズです。今年10月に創刊され,今後も続々と新刊が発売予定です。

目次

まえがき

第一部 成功するSEの考え方,仕事の進め方

第1章 SEの仕事は「人」が9割

  • 業務システム開発とは/業務システム開発という仕事とは/業務システム開発に関与する人々/
  • SEとはどのような職種なのか/SEの定義/SEの役割の範囲/環境を作り上げる/SEの仕事はほとんどが「人」/
  • 上がダメなら自分でやる/コミュニケーションが足りない/「使う人々」と「作る人々」のコミュニケーション/
  • 「わからないほうが悪い」?/「知っていること」と「知らないこと」/コミュニケーションを成功させる条件/
  • 立場が違えば見方も異なる/コミュニケーションの改善がすべて

第2章 失敗の原因はコミュニケーション不足

  • 顧客の不満はなぜ発生するのか/不満の根拠/ほとんどが「小さな」問題/マイナス方向の「ハロー効果」/
  • 原因はコミュニケーション不足/細かいところほど大事/細部までこだわった仕様を作る

第3章 マネジメントが成否の鍵

  • マネジメントがすべてを左右する/業務システム開発で最も大切なこと/「作るもの」と「提供するもの」/
  • 相反する要求の間で/「作る活動」と「作る活動の制御」/プロジェクトマネジャーの本当の納品物/
  • プロジェクトそのものを成功させる/問われる経営者の責任/組織として「あるべき姿」/
  • 上位マネジャーの役割が鍵/チームメンバーに対する考え方/マグレガーのX理論,Y理論/技術的な知識の重要性

第4章 コミュニケーション重視の会議術【準備編】

  • 「会議」の定義/公式なコミュニケーションの場/従来型の会議の問題点/コミュニケーション重視の会議術/
  • 事前の情報収集/収集した情報の管理/素早く情報を表示できればOK/基本的な姿勢としての「リハーサル」/
  • 機材について/会議の円滑な運営に必要な機材/記録のために必要な機材

第5章 コミュニケーション重視の会議術【実践編】

  • 笑顔の会議/ある失敗会議の例/リラックスできる会議/「何が原因だったか」を明らかにする/
  • 繰り返される「ぶち壊し」会議/数十億円がパーになる/具体的な会議の進行/声に出して読み上げる/
  • 決定事項として確定する/リズム感のある会議/会議術・議事録術の基本理念/会議でよくある問題/
  • 問題が発生しないようなルールを決めておく/難しいからこそ事前の準備が大切/正しく理解してもらうための努力/
  • コミュニケーション技術の向上が重要/計画技法,情報収集技法が最重要

第6章 プロジェクト初期段階の仕事術

  • 最初が肝心/初顔合わせでの「質問」と「お願い」/自分自身で直接確認する/業務に関する説明を受ける/
  • サンプル画面イメージの作成/提示の目的/考えを固める際の材料/開発側としての考えを固める/
  • 「作れる」と思えないものは作れない/できるだけ早い段階で提示する/プロジェクト初期段階で確認できること/
  • 具体的な行動によるコミュニケーション/開発側の考えについて顧客側の理解を得る/スケジュールの調整/契約前に確認しておくべきこと

第7章 成果物作成の仕事術

  • SEとプログラマーのコミュニケーション/「素人にはわからない」?/作成するのは必要最小限/
  • 具体的なドキュメント作成方法/明確にできることを明確にしていく/直接対話によるコミュニケーションが不可欠/
  • 承認済みの自然言語表現とプログラム/プログラマーと顧客のコミュニケーション

第8章 顧客業務分析の仕事術

  • 業務システム開発の最重要工程/「売り上げを送る」が意味すること/仕様変更になった場合/
  • 設計書はコミュニケーションから生まれる/スタートダッシュで顧客業務を徹底理解/顧客業務の現場を見る/
  • 顧客業務の理解について顧客の承認を得る/承認された顧客業務理解に基づいた要求定義/
  • 「仕様を膨らまさないために」?/要求は夢も含めてすべてを話してもらう/他者の判断に頼るのは危険/
  • 前提条件は必ず自分で確認する/スケジューリング等プロジェクトの最適化/要員配置を行う時期

第9章 設計・実装・テストの仕事術

  • 最小限のドキュメントによる設計とリリースレベルの実装/設計の承認と実装の承認/
  • 時間をかけるべきときに時間をかける/承認を得た後の作業の進め方/単なるテストでは不十分/最重要パスに焦点をあてる

第10章 プロジェクト運営の仕事術

  • 開発に直接関わる人々を確認する/顧客側のユーザーを確認する/「現場主義」は「事実主義」/
  • 終了までの流れをイメージする/完成したシステムをイメージする/「顧客業務の徹底理解」が不可欠/
  • 問題が発生した場合/実現・管理するのは「環境」/コミュニケーションの成功を継続する責任/
  • 急遽開催されることになった会議/マネジメントがうまく機能していない/いい加減な上流工程がもたらすもの/
  • バグが発生する原因/SEが果たすべきマネジメント機能

第11章 業務システム開発は「伝言ゲーム」

  • 現場を確認して自分で判断する/他者の判断はあてにならない/「知ること」の難しさを知る/
  • 業務システム開発は「伝言ゲーム」/改善が改悪になる/なぜ同じ失敗を繰り返すのか/
  • ルールは変えることができる/組織の文化が影響する

第二部 成功するSEのプロジェクト計画・運営術

第12章 名ばかりプロジェクトマネジメント

  • 名ばかりプロジェクトマネジャー/「ざっくり」な「計画」で始めるのが仕事の日本のIT業界/
  • 日本のIT業界のマネジメントは残念ながら最低レベル/自覚を迫られているIT業界/
  • ガイドラインでかえってダメになった?/怒られないことが最優先?/日本のIT企業がNew3Kとなる要因/
  • 「怒られなければいい」の先にあるもの/安易な兼務は事実軽視のあらわれ/最悪の上位マネジャーとは

第13章 誤解がプロジェクトを破綻させる

  • 案外シンプルな誤解/作るべきものを明確にする/「計画」という単語のスコープ/
  • 二種類の「計画」をごちゃまぜにしない/管理者層・経営者層の意識不足が失敗を招く/
  • 顧客より素人の担当SE/元請けSEと孫請けSE/現場を知らない上位マネジャー/筆者が使う方法

第14章 上流工程はすべて計画活動

  • 上流工程は計画活動そのもの/(1)プロジェクト目標(ゴール)の決定/(2)初期段階の計画作成/
  • (3)現場見学,ヒアリング,業務分析とそのレビュー/(4)要求定義/(5)システム全体像の決定と計画作成

第15章 本当の計画,名ばかりの計画

  • 失敗プロジェクトはなぜ多いのか/パーセンテージ見積りの罠/ボトムアップによる見積り/名ばかりの計画/
  • できるはずのないことで怒られている/納期短縮も可能になる/作るもの自体が見えにくい/プロジェクトの「見える化」

第16章 ネットワーク図による計画作成術(アナログ式)

一 実現することを階層構造に整理する

  • WBS作成/ルールは二つだけ/どの程度まで行うのか

二 ワーク・パッケージの特定とWBS辞書の作成

  • いちばん下の要素/プロジェクト終了時のイメージ/○○システム一式?

三 アクティビティ・リストの作成

  • 「行動」を洗い出す/客観的に行う/ビビッてはならない/伝えられないのなら,信頼して任せる/実現可能性が重要

四 プロジェクト・ネットワーク図の作成

  • 実行順序を特定する/まずは普通にやる

五 アクティビティの実現に必要なものを検討する(資源見積り)

  • 実現のための絶対エネルギー/コストに直接影響する事柄ばかり/人的資源が重要/CMMIの衝撃/必ずトラブルになる会社/目の前のプロジェクトよりも『日経コンピュータ』?

六 アクティビティ実行に必要な期間を割り出す

  • なるべく具体的に考える/可能な限り話し合う

七 アクティビティ実行に必要なコストを算出する

  • 大変な作業になる場合もある/PMBOK第3版の表現変更/理想とは程遠い現実

八 計画作業の現状を把握する

  • プロジェクト全体の期間を特定/ほぼ100%結果は同じ

九 プロジェクトの最適化を検討する(重要)

十 コミュニケーションを検討する(最重要)

  • 二通りの計画/コミュニケーションを検討する/トラブルで儲けようとする人たち

十一バー・チャート,コスト・ベースラインを作成する

  • ここからは機械的作業/文句を言っている場合ではない

第17章 ネットワーク図による計画作成術(デジタル式)

  • 一 実現することを階層構造に整理する
  • 二 ワーク・パッケージの特定とWBS辞書の作成
  • 三 アクティビティ・リストの作成
  • 四 プロジェクト・ネットワーク図の作成
  • 五 アクティビティの実現に必要なものを検討する(資源見積り)
  • 六 アクティビティ実行に必要な期間を割り出す
  • 七 アクティビティ実行に必要なコストを算出する
  • 八 計画作業の現状を把握する
  • 九 プロジェクトの最適化を検討する(重要)
  • 十 コミュニケーションを検討する(最重要)
  • 十一バー・チャート,コスト・ベースラインを作成する

第18章 ネットワーク図による計画の最適化

  • 失敗を前提としている組織/失敗するとわかっていて引き受けたりしない

一 ネットワーク図を見極める

  • 独立並行パス/集中パス/プロジェクトマネジメントパス/シリアルパス/コンヴァースパス(逆パス)

二 クリティカルパスを徹底的に増やす

  • クリティカルパスとは?/どんどんつぶしていく/クラッシングとファスト・トラッキング/限界ぎりぎりを実現する

第19章 IT業界が日本を救う

  • すべてが改善されていく/言い訳にならない言い訳/無策で失敗するのは必然/PMBOKで中心となっている方法/
  • 失敗すべくして失敗している/「普通の」やり方では間に合わない/本当の計画活動とは/
  • 失敗プロジェクトの根源はいつも同じ/感情ベースのマネジメントが主流/元請け・下請け構造の限界/IT業界が日本を救う

あとがき

著者プロフィール

深沢隆司(ふかざわたかし)

(株)イマジンスパーク代表取締役。陸上自衛隊少年工科学校第25期生。PMP。対空戦闘指揮装置の修理要員として自衛隊に勤務。退職後,SEとしてソフトウェア開発に携わり,一部上場企業や官庁での基幹システム開発等で仕様策定,プロジェクトマネジメントに従事。独自の手法で成功に導く。「使いやすさ,作りやすさの両立と仕様変更ゼロの実現」がモットー。著書に,『SEの教科書 成功するSEの考え方,仕事の進め方』『デスマーチよ! さようなら!』(いずれも技術評論社)がある。

著書