製品開発におけるテストの重要性は日々高まってきていますが,実際にテストに関する体系的な教育を受ける機会が少ないのが現状です。
本コースではソフトウェアテストの基礎について学んでいただきます。このコースのポイントは,品質に対する意識の向上と,現場ですぐに活かせるノウハウの習得です。単なるテストの実施という考え方ではなく,参加者ひとりひとりが品質について掘り下げて考え,テストに対するモティベーションを高め,効率的かつ,ユーザの立場に立ったテストを実施する際に必要な考え方と知識を身に付けていただきます。
| 料金 | 84,000円/1人 ※テキスト代込み | 
|---|---|
| 受講時間 | 6時間 × 2日間 | 
| 対象者 | テスト業務に携わる方 | 
コース概要
ソフトウェアテストの意義と重要性,ならびに現状と概観を把握して頂くことを目的とします。
そして基本的な発想法の講義を実施し,実業務での活用の視点を提供します。
期待効果
- テストフェーズの重要性の認識
 - 実評価業務における改善のポイント,効率的なソフトウェアテストの技法と考え方のマスター
 - テスト業務に対するモティベーションアップ
 
内容
第1章 ソフトウェアテストの現状とソフトウェアの品質について
- 1-1 ソフトウェア開発現場では
 - 1-2 ソフトウェアトラブルと損害
 - 1-3 ソフトウェアの製造責任
 - 1-4 ソフトウェアの品質が良いとは
 - 1-5 品質と顧客の満足の関係
 - 1-6 ソフトウェアの品質の観点
 - 1-7 テストは品質を作る技術
 
第2章 テストの役割と目的
- 2-1 テストの役割
 - 2-2 ソフトウェアテストとは
 - 2-3 『不具合(バグ)』とは
 - 2-4 『不具合(バグ)』はなぜ起こる
 - 2-5 テストではどんな品質を獲得するのか
 - 2-6 テストは『顧客の要求を満たす=顧客をハッピーにする』技術である
 
第3章 開発工程におけるテストの位置付け
- 3-1 開発全体の流れ
 - 3-2 テストは『対話』で成り立つ
 - 3-3 テストの流れ(管理,計画,設計,実施)
 - 3-4 開発とテストの「併走」(W字モデル)
 
第4章 ソフトウェアテストの「7つの原則」
- 原則1:テストは欠陥があることしか示せない
 - 原則2:全数テストは不可能
 - 原則3:初期テスト
 - 原則4:欠陥の偏在
 - 原則5:殺虫剤のパラドクス
 - 原則6:テストは条件次第
 - 原則7:「バグゼロ」の落とし穴
 
第5章 テスト工程の全体像とテスト計画・管理の考え方
- 5-1 テストプロセスの全体像
 - 5-2 テスト実施の目的
 - 5-3 テスト計画の基本的な考え方
 - 5-4 日程計画の基本的な考え方
 - 5-5 日程計画と作業時間配分
 - 5-6 どこまでテストすればよいか?
 - 5-7 テスト実施時の管理ポイント
 
第6章 テスト実施の観点と注意点
- 6-1 テスト実施で行うこと
 - 6-1-1 前提事項
 - 6-1-2 テスト実施の前にやること
 - 6-1-3 テスト実施中にやること
 - 6-2 テスト実施の際に持っておくべき『視点』
 - 6-2-1 検証(Verification)
 - 6-2-2 テストケースの修正・改善案
 - 6-2-3 妥当性評価(Validation)
 - 6-2-4 ユーザビリティ
 
第7章 テストドキュメントの種類
- 7-1 なぜテストドキュメントが必要なのか
 - 7-2 テスト工程とテストドキュメントの関連
 - 7-3 テストドキュメントの体系と一覧
 - 7-4 テスト工程における設計ドキュメント
 - 7-5 テスト工程における検証ドキュメント
 
第8章 テストドキュメン ト管理
- 8-1 ドキュメント管理の必要性
 - 8-2 実際のテストにおけるドキュメントの機能不全例
 - 8-3 リスクと対応策
 - 8-4 ドキュメントが機能するためには
 - 8-5 管理のリソースは大切
 
第9章 不具合票の書き方とその後の運用
- 9-1 何のために不具合報告書を作成するのか
 - 9-2 不具合報告書に必要な情報は何か
 - 【Topics】テクニカルライティング ミニ講座
 - 9-3 不具合報告書を資産として活用するために
 
第10章 テスト設計の考え方
- 10-1 テスト設計の概要
 - 10-2 ホワイトボックステスト
 - 10-3 ブラックボックステスト
 
お申し込み
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