知りたい!サイエンスシリーズ太陽からの光と風
――意外と知らない?太陽と地球の関係
2007年12月12日紙版発売
秋岡眞樹 著
四六判/240ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3298-3
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書籍の概要
この本の概要
地球にとって,太陽はいかなる存在なのでしょうか。本書では天体としての太陽の不思議さだけでなく,太陽によって宇宙環境や気候のみならず,人間の体のサイクルまでドライブされているといったことに目をむけ,太陽と地球との関係性について考えていきます。
こんな方におすすめ
- 太陽と地球の関係性について興味のある人
- 宇宙,天体に興味のある人
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- 太陽からの光と風 -意外と知らない?太陽と地球の関係
- 天体としてみた太陽はごくありふれた星です。太陽の誕生は,約46億年前とされていますが,その質量などから推測するに,あと50億年ぐらいは輝き続けると考えられています。
目次
第1部 太陽と地球と人
第1章 太陽と地球の長い歴史
- 1-1 太陽と太陽系の誕生
- 1-2 太陽のエネルギー
- 1-3 太陽の変動
- 1-4 地球の幸運
第2章 太陽と地球大気――気候はどう変わる?
- 2-1 地球の放射エネルギーバランス
- 2-2 地球温暖化のメカニズム
- 2-3 複雑な地球温暖化の構造
- 2-3 複雑な地球温暖化の構造
第3章 太陽エネルギーと地球生態系
- 3-1 生態系とは何か
- 3-2 光合成と呼吸の仕組み
- 3-3 温度と水で決まる植生分布
- 3-4 農林業とバイオマス利用
第4章 太陽と生体リズム
- 4-1 サーカディアンリズム
- 4-2 生体時計を動かす時計遺伝子――見えてきたサーカディアンリズムのメカニズム
- 4-3 生命が生体時計を必要とする理由
- 4-4 地球の自転のリズムと1時間異なる身体のリズム
- 4-5 なかでも心地よい青色の光
- 4-6 生命を操る4つの時計
- 4-7 太陽光と関連しない(non-photic)リズム
第2部 宇宙天気と太陽
第5章 太陽が支配するもう一つの天気――太陽風とオーロラ
- 5-1 太陽フレアとCME
- 5-2 太陽から吹く風――太陽風
- 5-3 地球を守る磁場のバリア――地球磁気圏
- 5-4 オーロラと嵐
- 5-5 惑星のオーロラ
第6章 太陽活動と宇宙開発
- 6-1 太陽が人工衛星の敵?
- 6-2 さまざまな放射線が飛び交う宇宙空間――太陽,地球周辺の粒子
- 6-3 高エネルギー粒子によるコンピュータの誤動作
- 6-4 高エネルギーの放射線による衛星部品の劣化
- 6-5 衛星の帯電
- 6-6 宇宙環境のモデルと試験
- 6-7 有人宇宙飛行
第7章 電離圏
- 7-1 電離圏は一番身近な宇宙
- 7-2 電離層の発見と電離圏観測
- 7-3 GPSと電離圏
- 7-4 地球の天気が電離層を変える
第3部 太陽ってどんな星?
第8章 太陽ってどんな星?
- 8-1 太陽のスペック
- 8-2 太陽と太陽系の形成
- 8-3 太陽エネルギーの生成と輸送
- 8-4 太陽の表面とコロナ,太陽風
- 8-5 黒点とフレア,CME
- 8-6 11年周期で変動する太陽
第9章 太陽の観察と観測
- 9-1 太陽を見てみませんか
- 9-2 小望遠鏡でみる太陽
- 9-3 太陽の観察方法
- 9-4 太陽を簡単撮影
- 9-5 太陽を本格的に撮影
- 9-6 太陽を観測してみませんか
- 9-7 科学館や公開天文台で太陽を見よう
- 9-8 ホームページで見てみよう
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