知りたい!サイエンスシリーズこんなにわかってきたゲノムの世界
―見えてきたDNAの可能性―

[表紙]こんなにわかってきたゲノムの世界 ―見えてきたDNAの可能性―

紙版発売

四六判/340ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3726-1

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書籍の概要

この本の概要

ヒトゲノム配列の解読で,ゲノム分野は病気の診断治療や新薬開発など,身近なものになりました。本書は,ゲノムのしくみを超初心者に向けて分かりやすく解説します。ゲノムの複雑なテーマを,読みやすいように小さな項目に分け,読み切りにし,かみ砕いた解説図を使って読者の理解を深めるようにしました。

こんな方におすすめ

  • 生物,遺伝子に興味のある学生や一般の方
  • 分子生物学に興味のある人

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こんなにわかってきたゲノムの世界
「遺伝子」と「DNA」の違いってわかりますか?新聞やテレビでよく見かけることが多い言葉です。でもいざ,聞かれてみると,はたと,答えに困ってしまうかもしれません。どちらかもその働きが目に見えないため,なかなか想像することが難しいのかもしれません。

目次

第1部 基礎編

1章 細胞とゲノム 生物は難しくない

  • 1.1 生物と大企業
  • 1.2 細胞と遺伝子の切っても切れない関係
  • 1.3 ゲノムってなんだろう
  • 1.4 細胞の形を知ろう

2章 遺伝子とその働き

  • 2.1 遺伝子とDNA
  • 2.2 DNAは2重らせん構造をとっている
  • 2.3 遺伝子発現とmRNA
  • 2.4 mRNAは暗号文
  • 2.5 暗号解読者は誰?
  • 2.6 DNAとRNAの違いを詳しく見る

3章 ゲノム解析

  • 3.1 ゲノム解析とモデル生物
  • 3.2 ゲノム解析って難しい
  • 3.3 ヒトゲノムで分かったこと
  • 3.4 ポストゲノムって何?

4章 タンパク質は重要

  • 4.1 「生きている」と「死んでいる」の違い
  • 4.2 働きもののタンパク質
  • 4.3 アミノ酸って何だろう
  • 4.4 生活とアミノ酸

5章 生物をもっと知る

  • 5.1 菌類あれこれ
  • 5.2 生物の分類
  • 5.3 ミトコンドリアは細菌だった

6章 細胞をもっと知る

  • 6.1 染色体と分裂
  • 6.2 細胞が増える仕組み
  • 6.3 細胞の自殺
  • 6.4 不老不死の鍵

第2部 応用編

7章 ウイルス

  • 7.1 感染症と病原体
  • 7.2 ウイルスと病気あれこれ
  • 7.3 エイズはなぜ怖い?
  • 7.4 ウイルスは生物じゃない?
  • 7.5 ウイルスの増殖

8章 アレルギー

  • 8.1 アレルギーってどうして起こる?
  • 8.2 もっともっと免疫
  • 8.3 アレルギーいろいろ

9章 再生医療

  • 9.1 ES細胞とは
  • 9.2 再生医療で治る
  • 9.3 再生医療とES細胞
  • 9.4 iPS細胞の能力
  • 9.5 iPS細胞とES細胞

10章 がん

  • 10.1 がんは不死身
  • 10.2 がんと遺伝子

11章 遺伝子多型(SNP)

  • 11.1 遺伝病は怖い?
  • 11.2 遺伝子多型って何?
  • 11.3 SNPとオーダーメイド医療(テーラーメイド医療)

12章 DNAチップ

  • 12.1 DNAチップはすごい
  • 12.2 DNAチップとゲノム創薬

13章 リボザイム

  • 13.1 リボザイムの発見は生命の起源を解き明かした?
  • 13.2 リボザイムの発見とスプライシング
  • 13.3 ゴミから宝の山になったncRNA

14章 BSE

  • 14.1 狂牛病って何?
  • 14.2 BSEとプリオン仮説

15章 DNA鑑定

  • 15.1 DNA鑑定とPCR法
  • 15.2 DNA鑑定の実際

16章 遺伝子組み換え

  • 16.1 品種改良物語
  • 16.2 遺伝子組み換えは現代の品種改良

17章 クローン

  • 17.1 自分をもう一人作る
  • 17.2 クローン技術の問題
  • 17.3 クローン技術の夢