知りたい!サイエンス
へんなプラスチック、すごいプラスチック
―変幻自在、その物質の正体は?
- 齋藤勝裕 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2011.4.22[在庫なし] 2013.6.25
- 判型
- 四六
- 頁数
- 224ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4647-8 978-4-7741-5819-8
サポート情報
概要
プラスチックとは何でしょうか? プラスチックは金属ででもなくガラスでもありません。土や岩石でもないようです。では、どんな性質をもっているのでしょうか? 硬い/軟らかいものでしょうか? 水より軽い/重いのでしょうか? 透明/不透明なのでしょうか? 暖めると軟らかくなる/それとも変わらないのでしょうか? これらの問に対する答えは、全てイエス。プラスチックの性質はそれほど多岐に渡っているのです。本書では、プラスチックの意味を精一杯広げて、プラスチックたちの面白くてすごい性質の数々を紹介します。
こんな方にオススメ
- プラスチック素材に興味のある方
- プラスチックの化学的な性質を知りたい方
目次
第1章 プラスチックの基礎知識
- 1-1 プラスチックは何からできるか?
- 1-2 プラスチックの正体は?
- 1-3 プラスチックの特徴
- 1-4 プラスチックの代表選手たち
第2章 少し変わったプラスチック
- 2-1 合成ゴム――車社会の実力者
- 2-2 合成繊維――ペット・テトロン・ポリエステル
- 2-3 特殊プラスチック――セロハン・発泡樹脂・繊維強化プラスチック
- 2-4 天然高分子――デンプン・タンパク質・DNA
- 2-5 無機高分子
第3章 実力派のプラスチック
- 3-1 電気を通すプラスチック
- 3-2 光で固まるプラスチック
- 3-3 形を記憶するプラスチック
- 3-4 ガラスより透明なプラスチック
- 3-5 弾丸を食い止めるプラスチック
第4章 働くプラスチック
- 4-1 電気を作るプラスチック
- 4-2 電気で働くプラスチック
- 4-3 何でも接着するプラスチック
- 4-4 海水を真水に変えるプラスチック
- 4-5 濁った水を清水に変えるプラスチック
- 4-6 砂漠を緑にするプラスチック
- 4-7 高吸水性食物
第5章 こんなところにもプラスチック
- 5-1 火事から守ってくれるプラスチック
- 5-2 食品にもプラスチック
- 5-3 机の上のプラスチック
- 5-4 土木工事にもプラスチック
第6章 生命とプラスチック
- 6-1 体を助けるプラスチック
- 6-2 体を補うプラスチック
- 6-3 人工臓器のプラスチック
- 6-4 健康とプラスチック
- 6-5 環境とプラスチック
プロフィール
齋藤勝裕
1945年新潟県生まれ。東北大学理学部卒。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋工業大学大学院工学研究科教授を経て、現在は名古屋市立大学特任教授、名古屋産業科学研究所上席研究員。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学。
著書に、『気になる化学の基礎知識』『へんな金属 すごい金属』『有機化学がわかる(以上、技術評論社)、『工業化学入門』(オーム社)、『基礎化学―ここがポイント』(三共出版)、『絶対わかる化学シリーズ』『光と色彩の科学』(以上、講談社)、『知っておきたい有機化合物の働き 電気を通すプラスチックからカップリング反応まで』『基礎から学ぶ化学熱力学 反応・熱・エネルギーの関係がよくわかる!』(以上、ソフトバンククリエイティブ)、『数学いらずの化学熱力学』(化学同人)ほか多数。