直感に刺さるプレゼンテーション
- 望月正吾 著
- 定価
- 1,958円(本体1,780円+税10%)
- 発売日
- 2015.6.23
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 192ページ
- ISBN
- 978-4-7741-7424-2 978-4-7741-7476-1
サポート情報
概要
人を動かすのに必要なのは、正しい論理ではなく、“カッコイイ”“おもしろい”“カワイイ”“たのしい”といった感情に訴えること。
玩具メーカータカラ(現タカラトミー)にてきせかえ人形リカちゃん事業部長、新規事業部長(バウリンガル)などを務めてきた著者が、脳が喜ぶビジュアルの法則から、心を揺さぶるストーリーの組み立て方、印象を自在に操るスライドの秘密、人を動かす話し方のポイント、そしてイメージを形にするPowerPointの使い方まで、聴き手の感情を動かすための原理やテクニックを集大成しました。
こんな方にオススメ
- プレゼンを成功させたい方
目次
第1章 感情に訴えるための基本
- 人は理解しただけでは行動しない
- 「聴き手の階層構造」を理解しよう
- 図解は論理的、イメージは感情的
- 理解できないイメージは混乱を招くだけ
- 言葉とイメージをシンクロさせる
第2章 脳が喜ぶビジュアル表現7つの原則
- 脳が喜ぶように表現しよう
- ルール1 シンプルにつくる
- コラム 文字だらけのレトロなスライド
- ルール2 主役を目立たせる
- ルール3 テイストをそろえる
- ルール4 色と言葉の衝突を避ける
- ルール5 書体と言葉の衝突を避ける
- ルール6 遠近感を考慮する
- ルール7 視線を誘導する
- コラム 大きさを感じてもらう2つの方法
第3章 心を揺さぶるストーリーの組み立て方
- ストーリーの基本は「チェンジ」
- プレゼンテーションにおけるストーリーとは
- ストーリーの構造のつくりかた
- コラム エレベーターピッチは何文字?
- 記憶に残る話の構成とは
- 聴き手との共通点を組み込もう
- 体験談で感情に訴える
- ストーリーを「成功の型」にはめよう
第4章 印象を自在に操るスライドの秘密
- タイトルスライドはプレゼンの顔
- ビジュアルレイアウトの基本3パターンをおさえる
- 心に刺さるイメージを選ぶ4つのコツ
- コラム 霊はなぜ見えるのか
- 画面切り替えを効果的に使うには
- コントラスト・強調・反復で集中してもらう
- アニメーションで視線を誘導する
- コラム なぜ「ポイントは3つに絞る」のがいいのか
第5章 人を動かす話し方のポイント
- 自分らしくないと本当のキモチは伝わらない
- 目で会話しよう
- イキイキと感じる話し方とは
- 信頼が場をつくる
- コラム プレゼンは通ってからが本番
第6章 イメージを形にするPowerPointの使い方
- 世界一シンプルな使い方
- 2つの心構え
- 3つの前準備
- 3つの最重要コマンド
- 文字を見やすくする
- 注目させるには
- ピクトグラムを作るには
- スライドをつなげる(縦)
- スライドをつなげる(横)
- きせかえピクトグラム
付録
- 直感で覚えるPowerPointアニメーション
- 共通点確認シート
- プレゼンテーションの構造作成シート
プロフィール
望月正吾
PreZenDou LLC.代表。
玩具メーカータカラ(現タカラトミー)にて、きせかえ人形リカちゃん、新規事業部(バウリンガル)など、マーケティング部門を担当。タカラトミー合併後は、映像配信ベンチャーCOO、ゲーム会社を経て2011年プレゼンテーションの専門会社PreZenDou LLC.を設立。プレゼンテーション研修、制作、コンペ、個人指導と業務コンサルを行っている。
専門はプレゼンテーション&コンセプトメイキング。コミュニケーション戦略、新規事業プランニング、商品&サービス企画が得意分野。
プレゼンツールはPowerPoint、Keynote、Preziのすべてを扱う。認知心理学、脳科学に興味を持っており、プレゼンテーションに応用している。
HP:www.prezendou.tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/shogo.mochizuki
Facebookページ
プレゼンドウ:https://www.facebook.com/PreZenDou
Keynote Presentation:https://www.facebook.com/Keynotecom
妖怪図鑑 プレゼン百鬼夜行:https://www.facebook.com/PreZenYoKai
ピクトグラム・ラボ:https://www.facebook.com/PictogramLab
Prezi:http://prezi.com/user/ctr3uqsgpw3j/
YouTube Presentation_TV:https://www.youtube.com/user/prezendouDX
著者の一言
正しいことを言っても動いてくれない人の気持ちをどう動かすか
「喫煙者の肺がんの発生率は、非喫煙者の10~20倍になります。だからたばこをやめるべきです」
「糖分の取り過ぎで、世界で年間18万人もの人が病気を発症しています。だから糖分は控えるべきです」
どうですか、あなたはこの話を聞いて、禁煙したり、糖分を控えようとするでしょうか?
プレゼンテーションの目的は、聴き手に話の内容を理解してもらったうえで、実際に行動してもらうことです。ところが、人は理解しただけでは行動してくれません。「言っていることは正しいし、理解できるけれども、行動してくれない」ということは世の中にはたくさんあります。
私はおもちゃメーカーで企画・マーケティングの仕事をしてきましたが、おもちゃの世界では“カッコイイ”“おもしろい”“カワイイ”“たのしい”といった感情が商品評価のものさしでした。機能や価格が優れていても、「おもしろそう」「たのしそう」と感じてもらえなければ、おもちゃは買ってもらえないからです。
おもちゃ屋に勤めていた時代は、“おもしろい”“たのしい”を聴き手に感じてもらうためにどのようなアプローチをすべきかを考えてきました。「チョ~たのしい」とか「おもしろさ200%」という表現はありますが、どうも感情を客観的な数字に置き換えて伝えたり、論理的に説明することは難しそうです。その中で気がついたのは、「子どもたちが新製品でおもしろそうに遊んでいるシーン」や「キラキラとした目でキャラクターグッズを楽しそうに選んでいる子どものシーン」には聴き手は“おもしろい”“たのしい”を感じてくれるということでした。感情が表現されたビジュアルイメージには、感情を動かす力があるのです。
本書は、さまざまな試行錯誤を繰り返す中で、聴き手の感情を動かすために有効だとわかったビジュアルプレゼンテーションの原理やテクニックをまとめたものです。また、ストーリーづくりと話し方についても、「感情に訴える」という視点から解説しています。さらに、PowerPointでイメージを実現する方法までフォローしました。
本書があなたのプレゼンテーションの力を高める手助けになればうれしく思います。