知りたい!サイエンスシリーズ免疫はがんに何をしているのか?
~見えてきた免疫のメカニズム~

[表紙]免疫はがんに何をしているのか? ~見えてきた免疫のメカニズム~

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電子版発売

四六判/224ページ

定価1,848円(本体1,680円+税10%)

ISBN 978-4-7741-8575-0

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この本の概要

最近,がんの治療に免疫を利用することが広がりを見せ始めています。実際,免疫を使ってがんを治療すると,初期のがんは言うに及ばず,これまで手の施しようのなかった末期のがんに対しても有効だったという例が多数報告されています。しかし,なぜ免疫ががん治療に有効なのかはあまりよくわかっていません。免疫機能が自己の分子でつくられているがん細胞を攻撃できるのかという問題は,医学界の中でもほとんど議論されることがないのです。免疫療法の有効性が確認された現在も状況は同じです。本書は,免疫の働きを長年研究してきた著者が,この難問にずばっと切り込みます。今までにない免疫とがんの関係を解説した本。ぜひご一読ください。

こんな方におすすめ

  • がんに対する免疫療法について知りたい方
  • 免疫の働きを正しく学びたい方
  • ※免疫学を新しく体系立てて説明するので,一般の方から専門家にまでお勧めです

著者プロフィール

桂義元(かつらよしもと)

1963年京都大学理学部物理学科卒業。
卒業後は生物学に転じ,大学院では放射線生物学教室にて免疫学の研究を始める。
1967年京都大学結核胸部疾患研究所助手。
1977年同研究所教授。
1997年改組により京都大学再生医科学研究所教授。
この間,ヘルパー系T細胞の機能的多様性に関する研究,さらに胸腺におけるT細胞分化の研究を行ってきた。
T前駆細胞の存在,造血における分化系列決定の過程を明らかにした。
1991年にはKTCC(Kyoto T Cell Conference)を設立し,T細胞研究の国内,国際交流を推進してきた。
2002年に定年退官。
日本大学医学部客員教授,東京医科歯科大学客員教授を経て,現在は株式会社クローバー会長,サイアス株式会社会長として,免疫,がんに関連する研究のサポートを行っている。 おもな著書に,『胸腺とT細胞-T細胞はこうしてつくられる』(医学書院,共著),『免疫の事典』(朝倉書店,共編著)などがある。